WiMAX 変調方式

WiMAX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/12 19:01 UTC 版)

変調方式

WiMAXがサポートする変調方式は現時点で8つある。

OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重方式)
デジタルデータ固有の変調方式でCOFDM(Code OFDM:符号化直交周波数分割多重方式)と呼ばれることもある。反射波や遅延波と直接電波との電波干渉いわゆるマルチパス現象発生時のデータ欠損などに対応する。地上デジタル放送、無線LANやその他、無線通信で採用されている。
OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)
OFDMの変形型。シンボル長を長くするためにキャリア信号を複数のサブキャリアで分割伝送し分割されたサブキャリアをグループ化する仕組みを持つ。なお、グループ内のサブキャリアをサブチャネルと呼びこれらサブチャネルを複数ユーザーの通信で共有することが出来るのが特徴。他に利用ユーザーがいない場合は、サブチャネルを占有して伝送速度を上げることも出来る。
SOFDMA(Scalable OFDMA)
利用可能なチャネル毎サブチャンネル数を可変にするOFDMA方式。1ユーザあたりの伝送速度や同時に利用可能なユーザー数などを制御することが可能な方式。1チャネルあたりの利用可能な電波帯域が狭くてもサブキャリア数を減らすことなく一定の伝送効率を保つことが出来る、もしくは伝送速度を下げ同時に利用可能なユーザー数を増やすなどの設定が可能。IEEE 802.16eで採用されており、Mobile WiMAXで仕様に盛り込まれている。
MIMO(Multiple-Input Multiple-Output:多元接続)
同じ周波数帯の電波に別々のデータを乗せ複数のアンテナから送信することによって、電波利用効率を高める方式。スペースタイムエンコーディングと呼ばれるエンコードを施すことによって受信側で電波の識別を容易にする工夫が盛り込まれている。また、複数アンテナを用いるため、ダイバシティ効果により単一アンテナによる通信よりも長距離の伝送も可能になる。無線LAN規格のIEEE 802.11nでも採用されている。

サブキャリアの変調方式

QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:四位相偏移変調)
初期のアナログモデムやADSLモデムなどでも採用されている、キャリア信号の異なる4つの位相の状態に値を割り当てることで同時に2ビットの値を送ることが出来る変調方式。伝送効率はあまり高くない。
QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)
変調速度が16QAM(4ビット)、64QAM(6ビット)、256QAM(8ビット)などと表記されることがありキャリア信号の位相と振幅を組み合わせてデータを送信する方式。フェージング現象に弱いなどの問題がある。

複信方式

TDD(Time Division Duplex:時分割複信)
OFDMによって得られるサブキャリアを時分割によって同じ周波数帯で上りと下りの通信を同時に行う、全二重通信実現のための方式のひとつ。チャネルあたりの伝送帯域が少ない場合でも、チャネル帯域に応じた速度で全二重通信を行うことが可能になる。
FDD(Frequency Division Duplex:周波数分割複信)
OFDMによって得られるサブキャリアを周波数帯毎に上り下りの通信に割り当てることで、全二重通信を実現する方式。




+WiMAX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/03 08:35 UTC 版)

+WiMAX(プラスワイマックス)とはauブランドを展開するKDDI、並びに沖縄セルラー電話が自社で展開するCDMA網に加えて、UQコミュニケーションズの展開するモバイルWiMAX網を使用できるようになるサービスである。KDDI、並びに沖縄セルラー電話はいずれもMVNOとしてモバイルWiMAX網を借り受けて展開している。通信速度はUQコミュニケーションズと同様で下り最大40Mbps/上り最大15.4Mbps(端末により10Mbps)である。






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