VoLTE
ブイ‐オー‐エル‐ティー‐イー【VoLTE】
読み方:ぶいおーえるてぃーいー
《voice over LTE》高速無線データ通信規格LTE上のパケット通信により、音声データを送受信する技術。また、これを利用した携帯電話やスマートホン向けの音声通話サービスのこと。従来の第三世代携帯電話(3G)の回線に比べ、高い通話品質と効率よい帯域利用が可能となる。ボルテ。ボイスオーバーLTE。
ボルテ【VoLTE】
読み方:ぼるて
⇒ブイ‐オー‐エル‐ティー‐イー(VoLTE)
VoLTE
読み方:ブイオーエルティーイー,ボルテ
別名:ボイスオーバーLTE
VoLTEとは、LTE(Long Term Evolution)のネットワークを使用してVoIPによる音声通話を実現する方式のことである。回線交換方式に換わるモバイル端末の次世代方式として位置づけられる。
従来の携帯電話やスマートフォンの通話機能では、固定電話やダイヤルアップ接続と同じ回線交換方式が採用されてきた。これは回線を占有して通話に用いるため、1回線につき1通話のみ確立できるという制約があった。VoLTEはパケット通信で音声データをやり取りするため、1つの回線を複数の通話に使用することができる。
VoLTEは音声をパケット通信で、すなわち細切れのデータとしてやりとりするため、従来の3Gのネットワークでは通話の遅延や途切れといったデメリットの発生が懸念となっていた。LTEが普及し、より高速なパケット通信が実現されたことにより、高い通話品質を確保することが可能となった。さらに従来よりも高い音声品質、早い受話応答も実現可能となっている。
NTTドコモは2014年5月に「VoLTE」の名称でサービスを発表、翌6月に提供を開始した。auは同年10月に「au VoLTE」の名称でサービス提供を発表、12月から提供を開始するとした。
NTTドコモは2014年夏モデルからVoLTEに対応するスマートフォンを発売している。VoLTEによる電話でも電話番号などの情報は従来のものが利用できる。VoLTEは従来の通話方式とは互換性を持たないため、VoLTEを利用した通話は対応端末間でのみ可能となる。VoLTE対応端末は従来の回線交換による通話機能も搭載し、VoLTEに対応しない端末との通話は回線交換により行われる。
参照リンク
VoLTE/ボルテ - (NTTドコモ)
au VoLTE - (au by KDDI)
VoLTE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/12 23:22 UTC 版)
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VoLTE(英語: Voice over LTE, Voice over Long Term Evolution、ヴォイス・オーバー・LTE(ロング・ターム・エボリューション)、ヴォルテ、ボルテ)とは、携帯電話に利用されるデータ通信技術、及び通信技術規格の名称である。
LTE網は高速なパケット交換が可能であるが、音声通話のための回線交換を想定していない。そこで、IP電話のように音声およびビデオ通信をデータ(パケット)として取り扱い、LTE網で音声通話およびビデオ通信を実現するための技術としてGSMAで標準化が進められている[1]のがVoLTEである。インターネットを経由する一般的なVoIPではQoS保証がなく遅延が発生しやすいが、VoLTEではQoS保証による優先制御で遅延を抑えている。また、広帯域な音声コーデックの採用によって従来の第3世代移動通信システムを上回る通話品質を得られる[2]。
概要
VoLTEは、IPマルチメディアサブシステムでLTEが音声を取り扱えるようにするためGSMAが規格文書PRD IR.92で定義した手法である[3]。
VoLTEの特徴は以下の通りである。
- LTEデータベアラ内で音声サービス(コントロールプレーン、メディアプレーン)をデータフローとして転送できる。これにより、従来の回線交換網に依存する必要がなくなる。
- 3G UMTSの3倍以上、2G GSMの6倍以上のデータ容量を有する。またVoLTEパケットのヘッダは通常のVoIP/LTEのヘッダより小さいため、帯域幅を有効活用できる[4]。
- 新しいコーデック(AMR-WB、EVS)の採用により音声品質が向上する。
- 通話中の高速LTEデータ通信が可能。
携帯電話事業者を跨いだ高音質通話には事業者間のIP回線上での相互接続が必要となる。なお、発信あるいは着信の片側のみがVoLTE対応していた場合やIP回線上での相互接続がない他事業者間であっても、電話機から基地局や契約事業者までの音声通信はVoLTEで接続され、高音質通話以外の部分(発着信の高速化や通話中のLTEデータ通信など)においてVoLTEのメリットを享受できる[5]。また、PHS、固定電話相手など、それまで携帯電話側のコーデック(EVRC-B、AMR-NBなど)が音質のボトルネックになっていた場合は、その分の音質改善が期待できる。
国際ローミング中のVoLTE利用についても携帯電話事業者間の接続協定が必要となり、徐々に進められている。
日本でのサービス
日本では、NTTドコモが2014年6月24日から[6]、KDDI・沖縄セルラー電話連合(各au)が同年12月12日から[7]、ソフトバンクモバイルが同年12月19日から[8]、それぞれVoLTEサービスを開始している。いずれもVoLTEの読みとしては「ボルテ」を使用している[9][10][11]。
各社とも音声コーデックとしてAMR-WBのみ対応していたが、ドコモやソフトバンクはさらに高音質なEVSコーデックにも対応したVoLTE(HD+)を提供開始している[9][12]。
auはこれを機に端末やSIMカードからPLMNに至るまでVoLTE専用のネットワークを構築し、CDMA2000からVoLTEに巻き取る方向へ大きく舵をきった。
ソフトバンクでは当初LTEエリア内からの発信であっても、110番通報などの緊急通報用電話番号に関しては3Gにフォールバックされて発信される仕様[13]だったが、2017年2月1日までにVoLTEのまま発信されるように改善されている[14]。
事業者を跨ぐ高音質通話については長らく実現していなかったが、IP回線やSIPを処理できる交換機の開発などを経て、2018年10月のNTTドコモ - ソフトバンク間を皮切りに順次相互接続が進められている[15][16]。
また、NTT東西地域会社の公衆交換電話網も2024年1月からIP方式による相互接続を開始している。
脚注
- ^ Voice and Video calls over LTE
- ^ “ASCII.jp:ドコモで始まるVoLTEってなに? それってメリットあるの?(2/2)”. ASCII.jp (2014年5月16日). 2014年12月26日閲覧。
- ^ Nick Russell (3 March 2013). “Official Document IR.92 - IMS Profile for Voice and SMS” (PDF). GSMA. 14 September 2014閲覧。
- ^ Elkin, Ed (10 April 2014). “The Secret Value of VoLTE”. TMCnet 14 September 2014閲覧。
- ^ 音質向上、通話しながらサクサク通信「VoLTE」、ドコモが6月末に
- ^ “国内初、VoLTEの提供を開始”. NTTドコモ (2014年6月18日). 2015年2月15日閲覧。
- ^ “次世代音声通話サービス「au VoLTE」の提供開始について”. KDDI (2014年10月27日). 2015年2月15日閲覧。
- ^ “「VoLTE」による音声通話サービスの開始について”. ソフトバンクモバイル (2014年12月12日). 2015年2月15日閲覧。
- ^ a b “VoLTE/VoLTE(HD+)”. NTTドコモ. 2022年7月4日閲覧。
- ^ “au VoLTE(ボルテ)”. au. KDDI. 2022年7月4日閲覧。
- ^ “[用語集]VoLTEとは何ですか?”. ソフトバンク. 2022年7月4日閲覧。
- ^ “VoLTE/VoLTE(HD+)”. ソフトバンク. 2022年7月4日閲覧。
- ^ “「VoLTE」オプション提供条件書”. SBパートナーズ (2016年12月2日). 2017年3月31日閲覧。
- ^ “「VoLTE」オプション提供条件書”. ソフトバンク (2017年2月1日). 2017年3月31日閲覧。
- ^ “他キャリアとのVoLTE通話、ドコモ、ソフトバンクは10月から順次開始 - ケータイ Watch”. インプレス (2018年12月10日). 2019年4月25日閲覧。
- ^ “テクニカル・ジャーナル Vol.26 No.3” (PDF). NTTドコモ (2018年11月). 2019年4月25日閲覧。
参考文献
関連項目
外部リンク
- VoLTE - IT用語辞典 e-Words
- KDDI田中社長インタビュー:VoLTEはオールLTEですでに「Ready」、社員に6500台の試験機、ドブ板VoLTEテスト - Engadget 日本版
- 『ドコモで始まるVoLTEってなに? それってメリットあるの?』 - ASCII.jp
- VoLTE/VoLTE(HD+) - NTTドコモ
- au VoLTE(ボルテ) - au
- VoLTE/VoLTE(HD+) - ソフトバンク
- Enhanced Voice Services Codec for LTE - 3GPP
巻乗り
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巻乗り(まきのり)とは、馬術における運動の一つである。

広義には直径10m以下の輪線運動[注 1]を指す。馬場馬術では直径6mである。
巻乗りは、馬に後肢の踏み込み[注 2]を求める収縮運動であり、四肢は正しく輪線上を進む必要がある。
横への屈撓と後肢の踏み込みがなされることを利用して、「腰を内へ」等の二蹄跡運動[注 3]の前段階に用いられることがある。
特に指示が無い場合、基本的には直径6mの円のことを指すが「大きく」と号令された場合この限りではない。なお、直径10mを超える輪線運動は輪乗りとよぶ。
脚注
VoLTE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 09:29 UTC 版)
VoLTEプランは、SIMロック解除済のau 4G LTEのVoLTEに対応の端末のみが使用可能である。WEBの閲覧やメールの送受信などのデータ通信と音声通話を同時に利用できる。au VoLTE対応機種同士、auの4G LTEエリア内で高音質通話を利用できる。2015年11月17日から、対応するSIMの取扱いを開始した。
※この「VoLTE」の解説は、「UQ mobile」の解説の一部です。
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