VoltDBの運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/04 06:06 UTC 版)
VoltDBはデータアクセスをストアードプロシージャを経由して提供し、それによりクライアント・サーバ間の相互通信時間を短縮する。ストアドプロシージャはJavaにより記述され、各プロシージャは単一のJavaクラスである。ストアードプロシージャの定義において、ユーザはVoltDBデータベースに対し、標準的なSQLのうちOLTPに特化したサブセットにより処理を行う。その例として、many-way join、group-by、序列化、集約、標準的な数学処理、limitなどがある。 ユーザはアプリケーションに必要とされるスキーマやストアドプロシージャを管理し、VoltDBアプリケーションコンパイラを使用し、VoltDBアプリケーションアーカイブを作成する。コンパイラは自動的にパーティションを行い、必要に応じてデータのレプリケーションを行い、パフォーマンスの最適化を行い、高可用性を保証している。このアーカイブは単一のあるいは複数のVoltDBクラスタへ適用可能である。 VoltDBはクラスタ内およびクラスタ間のレプリケーションにより、堅牢性を確保している。データはクラスタ内の複数の実行サイトに同期的にコミットされ、ノード障害に対する対障害性を実現している。トランザクションはクラスタ間において非同期的にコミットされ、データセンター災害などに対する全クラスタ単位での障害に対し対障害性を提供している。
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