Voltaire's Bastards(『官僚国家の崩壊』), The Doubter's Companion and The Unconscious Civilization
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「ジョン・ラルストン・ソウル」の記事における「Voltaire's Bastards(『官僚国家の崩壊』), The Doubter's Companion and The Unconscious Civilization」の解説
ソウルの哲学的随筆活動は、ベストセラーとなったVoltaire's Bastards: The Dictatorship of Reason in the West (『官僚国家の崩壊』)、論駁的な哲学辞典The Doubter's Companion: A Dictionary of Aggressive Common Sense, さらにマシー・レクチャーズ(Massey Lectures)での1995年の講演を基に執筆されたThe Unconscious Civilizationの三部作で始まった。The Unconscious Civilizationは、 1996年カナダ総督賞(Governor General's Award)のノンフィクション賞を受賞した。これらの作品は、人間の他の特質に比べ不均衡に重要視されている理性(reason)の独裁、それが特に、権力のための権力を追求することに報いる方向性のない国家において、いかに目的かまわず使われているかを扱っている。ソウルは、これが真実として奨励されるイデオロギーのような思想を歪めることになると論ずる。合理的ではあるが、非民主主義的なコーポラティズム(corporatism)の構造、つまり、小グループの信奉、そしてそれが引き起こす危害を実質的に理解することを封じるための言語や専門知識の使用、さらにわれわれの社会が他に何をやりかねないかを論ずる。社会の役割を尊重しない個人主義の高まりは、かつて期待されたように、個人の自立や自己決定を高めるかわりに、孤立や疎外を生み出してしまったと言う。共通の利益を達成するために、理性が、常識、倫理観、直感、創造性、記憶などの人間の他の精神的能力と均衡のとれた、より人間主義的な理想の追求を呼びかける。拘束されない言葉や実践的な民主主義の重要性を説く。これらの書では、責任ある個人主義の概念を紹介した。
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