W41CAとは? わかりやすく解説

W41CA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 05:45 UTC 版)

au W41CA

W41CA(フィエスタオレンジ)

側面。サイドキーが全部で7つある
キャリア au
製造 カシオ計算機
発売日 2006年2月9日
概要
OS REX OS
CPU Qualcomm MSM6550
225MHz
音声通信方式 CDMA 1X WIN
(CDMA2000 1xMC)
800MHz[1]
データ通信方式 CDMA 1X WIN
(Packet WIN)
(CDMA2000 1xEV-DO Rel.0)
形状 回転2軸ヒンジ型
サイズ 103 × 49 × 22[2] mm
質量 126 g
連続通話時間 180分
連続待受時間 230時間
(移動と静止の組合せ)
充電時間 120分
バッテリー 740mAh
外部メモリ miniSD
日本語入力 ATOK for au+APOT
FeliCa あり
赤外線通信機能 IrDA
Bluetooth なし
放送受信機能 FM放送対応
メインディスプレイ
方式 透過型微反射TFT液晶
(Mobile-IPS液晶)
解像度 ワイドQVGA
(240×400ドット
サイズ 2.6インチ
表示色数 65536色
サブディスプレイ
なし
メインカメラ
画素数・方式 207万画素CMOS
機能 AF付き
サブカメラ
なし
カラーバリエーション
フィエスタオレンジ
(Fiesta Orange)
フィヨルドブラック
(Fjord Black)
ノルディックホワイト
(Nordic White)
テンプレート / ノート
ウィキプロジェクト

W41CA(だぶりゅーよんいちしーえー)は、カシオ計算機およびカシオ日立モバイルコミュニケーションズ(現・日本電気)が日本国内向けに開発した、auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話の第3/3.5世代対応(CDMA 1X WIN携帯電話である。

特徴

au LISTEN MOBILE SERVICEEZ FeliCaEZ・FM赤外線通信といった新機能・新サービスに対応した(2006年当時の)ハイエンド端末だが、大幅な薄型化・軽量化を実現し、前機種W31CAと比べ厚さが28mmから22mmに、重量が143gから126gへと改良されている。また、キーの形状を波状のエッジを付けることで押し易さの向上を図っている。W21CAW31CAの流れをくむ「ワイドQVGA液晶 + 回転2軸ヒンジ」という構造だが、薄型化のため設計は大幅に見直されている。カメラがW31CAでの320万画素CCDから、207万画素CMOSに変更されたのもそのためである。なお、本体色によって、キーのフォントと発光部分、発光色が異なる。

また、本機種は俗にペンギンケータイと呼ばれることがある。これは本機種の大きな特徴でもある、プリセットの待ち受け画面の一つ「アデリーペンギン」による。これは、画面を開くたびに、用意された40種類以上ものペンギンのアニメーションのうち、いずれかが表示されるものである。その中には、時間帯や電池残量に応じて出現するものも存在する。また、メニュー画面や、電話Eメールの送受信、メールの新着問い合わせ、EZweb接続、GPS測位、録音時、アラーム、着うたなどの再生、撮影画像の保存と、ありとあらゆる場面でこれらに合わせたペンギンのアニメーションが用意されている。このデザインは、カシオの携帯電話GUIの設計思想「Heart Craft」によるもの。このペンギンは「回転2軸ヒンジ構造の機種のみに住んでいる」という設定のため、W42CAW43CAでは登場せず[3]、後継機種のW51CAで再び登場する。

評判

本機種は2006年2月9日から2月11日にかけて発売された。その週から19週連続でauでの売上1位を獲得し、6月第4週に初登場のウォークマンケータイ W42Sに1週だけ1位を奪われた(2位)ものの、次週からは再び10週連続で売上1位を記録し、9月第1週までそれを維持し続けた[4][5]。9月中も2位(第2週)、5位(第3週)、9位(第4週)と上位にランクインしていた[5]。2006年で最も多く売れたau端末である[6]

au端末の販売台数上位1位・2位の推移
(2006年2月第1週から9月第4週まで)[5]
集計期間 1位 2位
2006年
2月
第1週 W32T W41S
第2週 W41CA W32T
第3週 W41CA W41H
第4週 W41CA neon
2006年
3月
第1週 W41CA neon
第2週 W41CA W41K
第3週 W41CA W41K
第4週 W41CA A5518SA
2006年
4月
第1週 W41CA W41K
第2週 W41CA W33SA
第3週 W41CA A5518SA
第4週 W41CA A5517T
第5週 W41CA A5518SA
2006年
5月
第1週 W41CA A5517T
第2週 W41CA A5517T
第3週 W41CA A5517T
第4週 W41CA A5517T
集計期間 1位 2位
2006年
6月
第1週 W41CA A5517T
第2週 W41CA A5517T
第3週 W41CA A5517T
第4週 W42S W41CA
2006年
7月
第1週 W41CA W42S
第2週 W41CA W42S
第3週 W41CA W42S
第4週 W41CA W44T
第5週 W41CA W42S
2006年
8月
第1週 W41CA W43T
第2週 W41CA W43T
第3週 W41CA W42K
第4週 W41CA W42K
2006年
9月
第1週 W41CA W42K
第2週 W42K W41CA
第3週 W43S W42K
第4週 W43S W42K

2017年にKDDIによって行われた『auおもいでケータイグランプリ』では、歴代713機種がエントリーする中で3位を獲得した[7]

沿革

  • 2005年(平成17年)8月10日 特定無線設備の技術適合自己確認を取得。
  • 2006年(平成18年)1月19日 KDDI、およびカシオ計算機から公式発表。
  • 2006年2月9日 中国・四国地方で発売。
  • 2006年2月10日 東北・関東・九州・沖縄地方で発売。
  • 2006年2月11日 北海道・中部・北陸・関西地方で発売。
  • 2006年3月8日 ペア機能や「au Music Port」に関する不具合が発表される。
  • 2006年6月7日 ダウンロードしたコンテンツに関する不具合が発表される。
  • 2012年(平成24年)7月22日 L800MHz(旧800MHz帯・CDMA Band-Class 3)帯によるサービスの停波によりそれ以降、当機種は利用不可となった。

対応サービス

不具合

2006年3月8日に以下の不具合の修正がケータイアップデートにより行われた。[8]

  • ペア機能画面でペア相手のデータのスクロール表示中に別画面に移動した場合、省電力モードへと移行できなくなる。
  • 「au Music Port」でCDから取り込んだ楽曲をminiSDカードに転送して再生した場合、音がこもって聞こえる。

2006年6月7日に以下の不具合の修正がケータイアップデートにより行われた。[9]

  • ダウンロードした「電子ブックコンテンツ」をminiSDに移動、または「au Music Port」にバックアップ後に、戻して再生すると、ページが再生できなくなるか、画像の一部が乱れる。
  • ダウンロードした「EZムービー」をminiSDに移動、または、au Music Portにバックアップした場合、音声が出ないか、画像の一部が乱れる。
  • ダウンロードした「EZ 着うた」をminiSDに移動、または、au Music Portにバックアップした場合、ノイズが入る。

2008年3月18日に以下の不具合の修正がケータイアップデートにより行われた。[10]

  • 長い入力文字列を漢字に変換、確定した後に発話キーで確定を取り消すと、電源が落ちる。

脚注

外部リンク


W41CA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 14:51 UTC 版)

カシオ日立モバイルコミュニケーションズ」の記事における「W41CA」の解説

同社初のLISMOサービス対応モデルカメラモジュール従来型3.2メガピクセルCCDから2メガピクセルCMOSモジュールオートフォーカス対応)に変更するなどの工夫により、本体厚さ22ミリと、大幅な小型化成功その他の機能W31CAEZ FeliCaFMラジオチューナー赤外線通信ポートCA初のSD-Audioなどを搭載したもの。操作キーデザインウェーブになっており、押し間違い少なくさせる工夫がされている。コンパクトなボディ中に売れ線機能盛り込んだ非の打ち所の無いバランス良さから、全キャリアトップ独走するヒット商品となった。(2月

※この「W41CA」の解説は、「カシオ日立モバイルコミュニケーションズ」の解説の一部です。
「W41CA」を含む「カシオ日立モバイルコミュニケーションズ」の記事については、「カシオ日立モバイルコミュニケーションズ」の概要を参照ください。

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