機動武闘伝Gガンダム 機動武闘伝Gガンダムの概要

機動武闘伝Gガンダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/19 04:09 UTC 版)

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機動武闘伝Gガンダム
ジャンル ロボットアニメ、格闘技アニメ
子供向けアニメ
アニメ
原作 矢立肇富野由悠季
(『機動戦士ガンダム』より)
総監督 今川泰宏
シリーズ構成 五武冬史
キャラクターデザイン 逢坂浩司
島本和彦(協力)
メカニックデザイン 大河原邦男カトキハジメ
山根公利
アニメーション制作 サンライズ
製作 テレビ朝日、サンライズ
放送局 テレビ朝日
放送期間 1994年4月22日 - 1995年3月31日
1998年9月20日 - 1999年3月7日
2002年8月5日 - 2002年10月16日
話数 全49話
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

作品解説

各国を代表する格闘家がガンダムを用いて世界の覇権を格闘技大会「ガンダムファイト」で争うという、少年漫画や当時流行していた『ストリートファイターII』などの対戦型格闘ゲーム的要素を取り入れた設定になっており、他のシリーズとは一線を画す。また、通常の軍事用兵器として使用される「モビルスーツ」(MS)や「モビルアーマー」(MA)とは別に、ガンダムファイトに使用されるロボットには「モビルファイター」(MF)という呼称が用いられ、劇中で主に活躍するのはこのMFである。前作に引き続き逢坂浩司がキャラクターデザインを担当しているが、デザイン協力には漫画家の島本和彦が関わっている。

タイトルの「Gガンダム」は後期主役MFゴッドガンダム(GOD GUNDAM)の略称であるが、劇中では第23話にてミカムラ博士が一度呼称したのみ。このほか、格闘するガンダム(Grapple GUNDAM)、ガンダムファイト優勝者に送られる称号である「ガンダム・ザ・ガンダム」(GUNDAM THE GUNDAM)の意味もある。なお、「ガンダム・ザ・ガンダム」については本放送の前の宣伝番組ではタイトルの由来とされているほか、ゴッドガンダムの名はこの称号にあやかって命名されたという設定となっている。

写真は本作のメイン舞台ネオホンコンのモデルとなった香港。

本作品では宇宙やコロニーを舞台にする話は少なく、大多数は地球が舞台である。ガンダムファイト第13回大会の舞台はネオホンコンで、現実の香港の公用語である香港語(広東語)の挿入歌が作中のBGMとして流れ、オープニングテーマ・エンディングテーマにネオホンコンの風景が描かれるなど、香港をメインの舞台として扱っていることが特徴[1]

アメリカ合衆国では『新機動戦記ガンダムW』に続いて、2002年8月5日よりカートゥーンネットワークTOONAMI枠にて『Mobile Fighter G Gundam』のタイトルで放送された[2]。放送コードの関係上、いくつかのガンダムの名称が変更されているものの、DVDの英語字幕では日本版の名称がそのまま表示されている。

なお第48話と第49話(最終話)では、歴代ガンダム(ガンダムΖガンダムガンダムF91ガンダム試作1号機フルバーニアン等)がワンカットずつ登場しており、このほかカラーリングは異なるものの後番組である『新機動戦記ガンダムW』のウイングガンダムも登場しているが、いずれもカメオ出演扱い。さらに第49話では一瞬であるが、同サンライズ作品のザンボット3(こちらもカラーリング違い)もカメオ出演を果たしている。

企画の経緯

当時、旧来からのガンダムファンの高年齢化や、SDガンダムを支持する小学生層の取り込みが課題となっていたが、前作『機動戦士Vガンダム』ではそれに失敗したため、本作が企画された[3]

川口克己日本経済新聞への寄稿で、本作の企画立ち上げについて次のように語っている。通常春先に新シリーズを始める場合は、前年の夏頃からバンダイも交えて企画を練り、秋には内容を固めるが、本作の場合はバンダイが新シリーズに格闘ゲームの要素を入れるよう要求したため、1993年11月に企画案が根底から覆ることになった。こうした背景には、バンダイがVガンダムで商品展開に苦戦したこと、そしてその反省から子供に訴求力のある作品を求めたためである[4]

新シリーズ案としてほぼ固まっていた「ポルカガンダム」は火星に移住した人類が、母なる星、地球に戻ろうとすることによって起こる「地球住民」と「火星移民」との摩擦を描いた大河ドラマで、それまでのガンダムシリーズらしさを踏襲する企画だった[5]。サンライズの南雅彦プロデューサーによると、「ポルカガンダム」の制作作業はある程度進んでいて、MSデザインについてはガンダムを大河原邦男が担当し、敵MSを出渕裕が、キャラクターデザインについては川元利浩が担当する予定だったという。河森正治が描いた目玉型の火星基地は、のちに『カウボーイビバップ』に流用された[6]。1話の脚本作業までやっていたところ12月に中止となり、Gガンダム制作へと変更された[7]

南プロデューサーは当時『天空のエスカフローネ』の企画を動かしていたが、そちらを止めておいて「切り口を変えたガンダム」をやるように言われた[8]今川泰宏監督は企画初期から『エスカフローネ』に参加し、監督になる予定だった[9]。南は「ガンダムの路線を変えるのであれば、あれくらいパワフルな方にやらしたほうがいいんじゃないかという事で、今川さんを『Gガンダム』のディレクターにして企画を進めて、二転三転あって、ああいうストーリーになった」と述べている[8]




注釈

  1. ^ 水曜17:00 - 17:30に放送していた。
  2. ^ 金曜16:25 - 17:00に放送していた。
  3. ^ 木曜17:00 - 17:30に放送していた。
  4. ^ テレビ朝日系列で土曜17時から放送されていた勇者シリーズを金曜17時から先行放送していた関係で、当枠は金曜16:25からの先行放送だった。
  5. ^ このうち瀬戸内海放送では、前作終了時に本作の予告がされたにもかかわらず放送されなかった(代替として特撮ドラマ特捜ロボ ジャンパーソン』を再放送)。
  6. ^ 放送当時サービス放送期間中だった愛媛朝日テレビでは、最終回のみが同時ネットで放送された。

出典

  1. ^ CD『機動武闘伝Gガンダム GUNDAM FIGHT-ROUND 3 新香港的武闘戯曲』収録「戦闘男児~鍛えよ 勝つために」「香港観光歌~アジアの楽園」。
  2. ^ http://www.icv2.com/articles/news/1857.html
  3. ^ a b 猪俣謙次『ガンダム神話Z』、 ダイヤモンド社
  4. ^ a b c 川口克己『ガンダム 無限のリアル ◇進化重ねてプラモデル発売30年◇』、日本経済新聞2010年9月15日付。
  5. ^ 猪俣謙次『ガンダム神話Z』、ダイヤモンド社、P.96。
  6. ^ 『河森正治 ビジョンクリエイターの視点』、キネマ旬報社、2013年、145頁。
  7. ^ 『機動戦士ガンダム大全集〈Part2〉―テレビマガジン特別編集』 (講談社刊)
  8. ^ a b 小黒祐一郎「この人に話を聞きたい 第一回 南雅彦」、アニメージュ1998年11月号、徳間書店、85頁。
  9. ^ 『ロマンアルバム 天空のエスカフローネ メモリアルコレクション』、徳間書店、1996年、18頁。
  10. ^ (株)ホビージャパン刊『G GUNDAM GUNDAM FIGHT THE 3D』P176
  11. ^ ダイヤモンド社『ガンダム神話』 猪俣謙次著
  12. ^ 「一般層とヘビーユーザーの相乗効果を生むという、理想的な状態になり、作品でもマーチャンダイジングでも、久々の大成功を収めた」『ガンダム神話Z』(猪俣謙次著 ダイヤモンド社刊)P56より抜粋。他P106-110、P134-135
  13. ^ 『月刊ガンダムエース』2010年8月号ならびに『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』第22巻 p198
  14. ^ 田口淳之介:「ガンダム大好き」 思い入れあるのは「Gガンダムのドモン」 - 毎日新聞
  15. ^ 『UX新潟テレビ21 30年史』(2014年3月、新潟テレビ21発行)p103


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