POG幹部
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「ファイ・ブレイン 神のパズル」の記事における「POG幹部」の解説
ピタゴラス伯爵 声 - 塾一久 POG総帥。白髪の老人。「神の書」を遺した「賢人ピタゴラス」本人との関係は不明。 物語開始の2年前に「神の書」の入手を目指してジンと神のパズルの対決をした。 ヘルベルトによって更迭されたルークを直属の管理官に任命するが、本人は公には姿を見せず、後に、ジンとの対決で神の書を手に入れ、寝食を忘れて解読に挑んだが、半年前に志半ばで死亡していたことがルークから明かされた。 オルペウスの腕輪によりジンが見た未来では、神の書により滅亡した世界にただ彼一人立っており、その未来図がジンの離反のきっかけとなった。 ルーク・盤城・クロスフィールド(ルーク・ばんじょう・クロスフィールド) 声 - 櫻井孝宏 / 佐藤利奈(少年時代) POGジャパン総責任者。6月9日生まれ。 幼少時代クロスフィールド学院の「特別教室」 に隔離されて暮らしていた。優しい性格で、留学してきたカイトと出会い友人になる。カイトがパズルを解くのを「美しい」と評していたが、カイトとグレートヘンジで遊ぶ約束をした際カイトがパズルを解くのに夢中になっていて遅刻したため、抜け出していた事が知られてしまい、カイトと別れる事になった過去を持つ。 ヘルベルトの手で更迭されるも、ヘルベルト失脚の際にピタゴラス直属の管理官として復帰した。その後、クロスフィールド学院高等部に在籍し、カイトを短期留学生に迎えるためという名目で9年ぶりにカイトの前に現れ、イギリスに渡って愚者のパズルへと導き、自分の正体を明かす。 実はオルペウスの腕輪の契約者(右腕にはまっている)で常時腕輪が発動しているため、赤く光る左目を常に髪で隠していた。腕輪とのシンクロはカイトよりも進んでおり、すでに完成された「ファイ・ブレイン」の一人である。しかし、カイトがギャモンとの対決中にオルペウスの腕輪を捨てたことで自我を制御しきれず暴走した。 当初その目的はカイトに神のパズルを解かせ、伯爵のために神の書を得ることであるとされていた。しかし実際は「死んだ人間は『永遠の存在』となる」という自らの勝手な思想に基づきカイトを周囲の仲間達から引き離し、自らのパズルによって『永遠の存在』にすべくPOGを操り、一連の事件を仕組んでいた。探しているとされた神の書は実は彼が隠し持っており、計画の最終段階としてカイトをオルペウス島の「惑星パズル」へと誘い、世界の破滅を賭けた最後のパズルバトルを挑む。 カイトを永遠の存在にする計画以外には全く興味を示さず、昔のような関係に戻ろうとするカイトの説得に対しても「過去も未来もジンも要らない」と突き放した。そしてカイトとの最後のパズルバトルの後、腕輪は砕け散り、元の性格に戻った。その後、自らが行った事に対する罪を償い、POGを建て直すために旅に出る。 第2シリーズでは旅の途中にオルペウス・オーダーに襲撃された事がきっかけでレプリカ・リングの調査を始め、POGの管理官に復帰することでカイト達のバックアップを行う。また、フリーセルが本物となったリングに精神を呑まれていることを知り、かつての自分と重ねて危機感を覚えている。 第3シリーズではレイツェルの言う「パズルを憎むジン」が本当のジンなのかを確かめるべく、POG時代のジンの足跡と彼の空白の1年を調査している。その過程で、ジンが記憶を失う原因になった「神のパズル」の製作者である賢人ピタゴラスが遺したという「ピタゴラス文書」に記憶を取り戻すヒントがあるのでは、と考え、ピタゴラスのパズルを探していた。そして、ジンが記憶を失ったのではなく、自分の記憶と共にオルペウスの意識を封じ込めていたことが発覚した際は、感情的に言葉をぶつけたカイトに対し、ジンの身を案じながらも「自分はPOGの管理官であり、これはPOGが招いたことだから、この一件に対処する責任がある」と冷静に告げるなど、精神的な強さを見せる。それでもファイ・ブレインへ覚醒することを拒否していたが、その後、レイツェルが賢者のパズルの中で見たビジョンを同じタイミングで見せられ、オルペウスからの通信をきっかけに行動方針を変更した。 普段はカイトの友人として明るく朗らかな態度か、POG管理官としての冷静な態度を取っているが、第1シリーズの最終決戦時や第3シリーズでのピラミッド迷路解放時など、本気でパズルに挑む際は前髪を上げ、強気な態度を見せることもある。第3シリーズ21話ではオルペウスから左手首に腕輪を与えられ、アムギーネでカイトと暴走コースターによるパズルバトルを行い、その結果ルークは敗北したため、ルークの乗っていたコースターは爆発し死亡したと思われていたが、実は「腕輪に精神を呑まれていれば、オルペウスに真意を悟られずにその思惑の外へ出られる」という策略からの偽装であり(ビショップにすら黙っていた)、その後はキュービックらに合流しオルペウスとジンを分離する機会を伺っていた。 名前の由来はチェスの駒「ルーク」から。 ビショップ 声 - 宮野真守 POGジャパン中央戦略室付ギヴァー。3月1日生まれ。 ルークの腹心ともいえる部下で、階級はPOGジャパン幹部よりは上の様子。ルークに忠誠を誓っており、常に「ルーク様」と呼ぶ。冷静沈着かつ冷徹な態度を見せることが多い。ギヴァーになろうとPOGに乗り込んできたギャモンの実力を試そうとアイアンホース・ドッグファイトを仕掛けるも敗北し、彼の実力を認めることとなった。 ルークが醜態をさらした後も彼に付き従っていたが、惑星パズルを用いてカイトを亡き者にしようとした際は、他の「ファイ・ブレインの子供」をカイトのところへ導くため、独断で垂直離陸機で迎えに来た。ルークがカイトによって救出された後は、各地を巡る旅に出るルークに同行する。 第2シリーズではルークと共に旅を続けており、その中でレプリカ・リングの一件に遭遇し、調査をしている。また、ルークと共にオルペウス・オーダーの関係者から勝負を挑まれ、プレイヤーとしてリンク・スライダーを経験し、ヘルベルトがエレナを人質にしたライトニング・ポジションをカイトに仕掛けた際はエレナを間一髪で救い出すなど、ルークのサポートに徹する。 第3シリーズでもルークのそばで各種調査を手伝っている。なお、パズラーとして、どんな状況でも対戦者を救い続けてきたカイトに尊敬の念を抱いていて、アムギーネでのルークとのパズルバトルをエニグマと2人で観戦する羽目になった際は、腕輪に呑まれたルークをカイトが再び救い出すことを願っていたが、結果的に救えなかった(ようにルークが偽装した)ため、カイトに対して珍しく激情をあらわにした。 名前の由来はルークと同じくチェスの駒「ビショップ」から。 フンガ 声 - 三宅健太 POGジャパン幹部。大柄のアフロヘアの男。11月21日生まれ。 ルークの命により、廃棄された軍基地でキュービックにルークが5歳の時に作ったパズルを仕掛けた。POGの方針転換については感謝している様子。 第2シリーズではルートヴィヒ・レーベンヘルツ財団本部ビルのエレベーターを停止させ、クロンダイク達を防火扉を利用した迷路へ誘導した(クロンダイクは自室の細工により脱出)。 メイズ 声 - 斎藤千和 POGジャパン幹部で紅一点。3月13日生まれ。 カイトとルークが昔遊んだグレートヘンジの遺跡で、アナにパズルを仕掛ける。ギャモンがPOGジャパンに乗り込んだ時には解答として自分の名前(「MAZE」)が出現する迷路を仕掛けるが、ギャモンに「AMAZED」と出現するように改造された挙句あっさりと解かれた。 アナのペースに振り回されたり、ソルヴァーを殺すことをためらったり、ルークが醜態をさらした時は真っ先に批判して離反するなど、ギヴァーの中では常識人。POGの方針転換以降は仕事に追われている様子。 第2シリーズでは「部長」と呼ばれている。キュービックがソウジに渡したメランコリィの調査データを最終的に受け取り、スーパーコンピュータで分析していた。 ダイスマン 声 - 谷山紀章 POGジャパン幹部。道化師のような男。10月27日生まれ。 変装が得意で、ソウジに成りすましカイト達をイタリアに導き、ヴェネツィアで運河のゴンドラを使った愚者のパズル「断罪の迷宮」を仕掛け、ギャモンを苦戦させた。 ギャモンがPOGジャパンに乗り込んだ時にはサイコロナンプレを仕掛けたが、更に難しく改造された挙句あっさりと解かれた。ギャモンの実力を認めてからは彼にフレンドリーに接する。 第2シリーズではギャモンに頼まれ、オルペウス・オーダーの本拠地にダウト宛ての伝言である英語のパズルを届けた。また、ルートヴィヒ・レーベンヘルツ財団本部ビルにハッキングを仕掛けた際には、それを取り仕切っていた。 ヘルベルト・ミューラー 声 - 森川智之 POG極東本部長。12月27日生まれ。ギヴァー名「ウォーロック(WARLOCK)」。 賢者のパズルをソルヴァーを殺す道具と考え、ただのパズルを危険なパズルに改造してしまう危険人物。初登場時にルークを更迭した。論理パズルを得意とするようで、劇中では、ポピュラーな嘘つきパズルや川渡りパズルを作っている。 ピタゴラス伯爵の命令の下、カイトにパズルを出すが、自身の賢者のパズルに対する考え方ゆえ、√学園学園祭の時には学園内でヒントが不完全なドワーフの論理パズルを仕掛けたり、エレナのパズルに介入してノノハ達もろとも爆殺しようとした。復帰したルークに一部始終を録画されて本部に告発され、完全に失脚した。 第2シリーズでは、カイトとの勝負失敗の責任を取らされ失脚した後オルペウス・オーダーに逃げ込み、左手首にオルペウスの腕輪をつけた上でオルペウス・オーダーの新たな指揮官となる。またエレナを人質にしてカイトに危険なパズルを挑ませるが、不利と見るや癇癪を起こしている。 ピノクルの敗北後、クロンダイクから二つめのレプリカ・リング(銀色)を渡され、両手にリングを着けた「ダブル・リング所持者」としてカイトに戦いを挑むも敗北。この時のパズルは追加ルールこそあったものの必ず解くことができるパズルであり、カイトも評価していた。 そのカイトの言葉についにヘルベルトも改心し、次こそ正々堂々と戦うことを告げる。しかし二つのリングに飲まれて意識が暴走し、本人の意思に反してパズルの舞台を爆破してカイトと共に果てようとした。パズルの崩壊に巻き込まれた末、カイトと共にフリーセル・ノノハに助けられる。 第3シリーズでは、マスターブレインに入るためにエニグマに大量のパズルアイデアノートを送りつけ大統領特別補佐官となり、全マスターブレイン統率権の譲渡を条件にレプリカリングを両手両足に付け、自分が考案した天秤の体重パズルを使ってカイトに挑み、卑怯な行為もしたものの敗北。4つのリングは分裂した自分の意識との葛藤の結果破壊されたが、その後自分が仕掛けた罠に自分で嵌まった。ここでも後にカイト達に救出されるが、すっかり三枚目的なイメージのキャラになってしまった。
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