CØDE:NAME(コード:ネーム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 17:08 UTC 版)
「CØDE:BREAKER」の記事における「CØDE:NAME(コード:ネーム)」の解説
エデンでコードブレイカーの上に立つ4人の異能者。コードブレイカー以上の権限を与えられており、皆それぞれが自分の正義のためには犠牲を厭わない者である。エデンから独自に訓練を受けており、潜入技術はRe:codeのメンバーや幼馴染たちも気づかれないほど高度なもの。12月32日の再発を防ぐために零と桜の抹殺を第一としていたが、それと同時に珍種の来襲に備え彼らに対抗しうる異能者であるコードブレイカーたちを鍛える役目を担っており、異能者を珍種の脅威から守ることを正義としていた。 時雨(しぐれ) 「コード:ネーム」は不明。左眉にバーコードの刺青を持つ、寡黙な少年。「捜シ者」の下にはスパイとして潜入していた。表情の通り冷徹だが、飢えた仔猫に餌付けをしたり、「捜シ者」に見限られた日和の身を案じたりと、思い入れの強い者には優しさを見せる。遊騎とは幼馴染で、同じく幼馴染である真理をめぐっての因縁がある。 異能の力は「灰燼(アッシュ)」。微細な塵をあらゆる形状に変えて操ることで、物体を切り裂いたり幻覚を見せることができる。元から燃え尽きた物質のため大神の異能は効かず、音を通さないため遊騎の異能も効かない。第二の異能は体の一部を巨大化させる「巨神兵装(ギガ・ファントム)」。「捜シ者」の死後『パンドラの箱』を奪い取り、日和を連れてエデンへと戻って行ったが、エデン本部で遊騎と戦うも天使の来襲により異能者狩りにあう。敵との取引で日和を犠牲に時間を稼ごうとするも自分のために死のうとする日和の姿に思わず庇ってしまい、遊騎に日和を託し1人立ち向かうも異能を吸い尽くされロストする。ロストすると鼠の姿になる(遊騎同様喋れる)。珍種に大量の異能を吸われたせいか24時間経ってもロストから戻らない。虚無化の事件後日和とともに遊騎の下で暮らすこととなり、彼の財産の管理を任される。 冴親(さえちか) 「コード:クローザー(終末ヲ告ゲシ者)」。コードネームのリーダー。刻と同じ閉成学院の制服を身につけた美男子で、常に肩には小鳥を乗せている。他者を「犬」と蔑む冷徹な性格。「○○、○○だ。」と、言い始めのセリフを二回繰り返して言う独特な喋り方をする。泪の生き別れた弟で、同じく右目に泣き黒子を持つ。寧々音を殺した真犯人。 異能の力は泪と同じ「影」と、効果範囲内の総てを滅ぼしてしまう「滅却」の2つ。「影」は泪のものに同化させ無効化し、物質化して相手を拘束するなど強力で、時雨が一歩引いた対応をするほどの実力者。エデン本部で平家と戦い魔将(ダークサイド)を発現する。同じく魔性を発現した姉の泪と対決。彼女の強い正の心に敗れる。実は肩に載せたインコにダークサイドが宿っており、事故の犯人を零の仕業と吹き込み彼の負の心を煽って操っていた。普段は影の異能で隠しているも事故で負った火傷は今も残っており左目の横に虹次と同じような傷がある。以前藤原総理の命でパンドラ箱を開こうとした寧々音を殺し、以降藤原総理に懇意を装って接近するも尻尾をつかめなかった。 事故で両親を失い姉と離れ離れになったのをきっかけに憎しみに囚われ、それ以来他の誰を犠牲にしてでも悪を裁くようになった。同じ境遇でありながら自分の邪魔をする泪に怒りをぶつけるも逆に不条理を憎むよりそれに屈しない強さを身につけろと叱咤され、生まれ変わる証として髪を切られた。天使の襲来のときには敵の1人だけ助けるという取引で泪を助けようとしたり、自分の身を盾にしてでも異能者を守ろうとするなど正義感を見せるようになる。エデン崩落の後コードブレイカー達とともに渋谷荘で療養していたが「コード:エンド」によって死を待つ状態となった。刻に寧々音を殺した理由と藤原総理への注意を呼びかけ、コードブレイカーのために行動を起こすも総理の内通者であった影炎に抹殺される。 エデンからエンペラーの左腕の奪還を命じられ、春人に『パンドラの箱』によって「変殻」の異能を与えた上で雇い入れ、時雨やCØDE:BREAKERを率いて大神の前に現れる。ロスト姿は竜人。 高津 あおば(たかつ-) 声 - 仙台エリ 「コード:リベンジャー」。零、桜のクラスメイトで、桜の親友。小柄だが巨乳(推定バスト98cm)で、ツインテールが特徴。前田・上杉とは幼馴染。バレンタインデーには「幼なじみのよしみ」として前田にチョコをあげる等、面倒見のいい性格。物語中盤まで「コード:リベンジャー」であることを隠していた。 異能を用いて肉体強化を施すことで、打撃だけでも、驚異的なスピードで移動し、壁を軽々と殴り壊し、異能者で打ち負かすなど、超人的な戦闘能力を持つことができる。また、異能を使わずとも他の異能者かそれ以上の戦闘力を持ち、本人も格闘技に関しては自信があるという。かつて親に捨てられ、「ぺんぎんの家」という児童養護施設に上杉、前田と共に住んでいたが、その施設とシスター達を大神に燃やされたため、大神に深い復讐心を持つ。コードネームでは新参者であるため12月32日のことも触りしか知らず珍種が天使と呼ばれ恐れられていることも知らなかった。異能者を守るという冴親たちコードネームの正義にもそれほど関心がなく、珍種の襲来にも大神への復讐を優先させようとした。「天使の裁き」でのレゲェめがねとの戦いでシスターの死の真相を大神から聞かされ、憎しみにまかせて大神を殴るふりをして活殺穴法で大神を強化した。戦いの後で大神と和解し、エデンを抜けクラスメイトの守護を任される。 異能の力は、右手で触れたものの時間(秒数)を言った数字の分だけ操作する「対物時変」と、物や人にあるツボに刺激を加え、肉体強化や破壊の効果をもたらす「活殺穴法」。活殺穴法による肉体強化の効果は対象者によって異なり、大神が強化され珍種と闘った際は、大神は対珍種用の遺伝子を持つため、あおば以上の能力を発揮できた。ロスト時は小柄な老婆の姿になる。最後の戦いでは上杉とともに虚無化を食い止める。事件後は上杉、前田とともに「ペンギンの家」の再生計画を立てる。 アニメ版では「CØDE:NAME」が登場するストーリーが無いため、普通の女子高生として描写されている。 「捜シ者」 元「CØDE:NAME」の1人・「CØDE:SEEKER」だったが、「エデン」の裏切りに遭い脱退。詳細は「捜シ者」一派を参照。 影炎(かげろう) / 黒門寺みしる(こくもんじ-) 黒いにゃんまるのお面で顔を隠す謎の人物。ダボダボの服の袖からセリフが書かれた紙を出して会話をする。「地獄の皇帝の系譜」一門の者である大神を護り、殺すために育てられた。正体は輝望高校2-Aの生徒で玉のような可愛らしい容姿をした美少女。廃部の決まった文芸部の部室に引こもり続けており誰もその姿を見たことがないことからコアなファンが多いらしい。かつて子供の頃に大神と結婚の約束をしていた。大神と同じ「地獄の皇帝の系譜」一門であるため子供の頃の顔が大神と同じ。動物と心を通わせるのが得意で彼女に危険が及ぶと動物たちが守ろうとする。影炎は自分とみしるは同一人物と語っているが、大神と遊騎や動物たちからもみしると影炎が違う者だと断言しており、みしると影炎の意思が全く別のものであるため謎が多い。藤原総理の命令でコードネームに潜入しているスパイ。 影炎の正体は自らの役目を受け入れられずに生み出してしまったみしるの別人格。さらにエデンの最強の暗殺者とするべく藤原からダークサイドの悪の遺伝子を組み込まれたことから、主人格であるはずのみしるから人格の主導権を奪うほどにまで強力なものになった。泪の両親を殺し、冴親を歪ませた犯人でもある。 藤原の別荘に乗り込んだ大神たちに立ちはだかり、大神をアスモデウスの色魔の幻覚へ閉じ込める。残った桜や泪を追い詰め、さらには神田を虚無化に突き落とすなど暴虐を尽くすが、嗅覚を代価にアスモデウスを従えた大神に敗北。大神の計らいにより自らの力で影炎を消し去った。虚無化を止めるために異能の放射によって食い止めようとしたが、桜を虚無化から庇い消えてしまったが、虚無化が消えた後、桜の力によって虚無化で起こったことがなかったことになったため元に戻った。 異能の力は大神同様「七つの炎」。ロスト姿は「鹿」。
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