高木祥一とは? わかりやすく解説

高木 祥一

高木 祥一

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高木祥一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/06 14:21 UTC 版)

高木 祥一(たかぎ しょういち、1943年昭和18年)11月7日 - )は、囲碁棋士横浜市出身。日本棋院東京本院所属、中川新之七段門下、九段。2005年から日本棋院常務理事。2022年引退。

第11期十段戦挑戦者、NHK杯テレビ囲碁トーナメント準優勝2回。棋道賞最多勝利賞・最高勝率賞・連勝賞・技能賞受賞。

概要

父親は書家の高木三甫[1]

古碁の研究で知られ[2]、『官子譜』『玄玄碁経』などの詰碁集の解説、本因坊丈和本因坊秀栄などの打碁集の編纂を手がける。1992年には「棋道」誌に「天下の奇譜」を連載。高目の定石布石を研究し、実戦でも黒番、白番に関わらず多用。それ以外にも多くの新手を打ち出している。

通算成績は989勝626敗4持碁。800勝達成は史上18人目。

昭和30年代に藤沢秀行が自宅で行っていた研究会に、林海峰や大竹英雄らに混じって最年少で参加しており、つけられた渾名はのらくろ趣味将棋では碁界一の実力と言われ、「高木さんの才能ならA級入りも目指せた」と言う将棋棋士もいるほどである。地元横浜市で行われている野毛大道芸で多面打ちの指導をするなど、ファンサービスにも熱心である。

経歴

1955年に日本棋院院生となり、1956年中川新之に入門。1962年初段。1966年五段。1969年、首相杯争奪戦決勝で工藤紀夫を破って優勝。1970年に新鋭トーナメント戦優勝。

1971年7月29日から1972年3月16日まで22連勝を達成。これは二十三世本因坊栄寿に次ぐ当時歴代2位(現在は歴代6位タイ[3]

1973年に七段で十段戦挑戦者となるが、坂田栄男に0-3で敗れる。

1979年、NHK杯戦決勝で東野弘昭に敗れ準優勝、1981年は藤沢秀行に敗れ再度準優勝。1981年九段昇段。

1988年鶴聖戦決勝で大竹英雄に敗れ準優勝。同年の本因坊リーグでもプレーオフ進出をかけた最終戦で大竹英雄に敗れ4勝3敗となり、リーグ残留プレーオフでも加藤正夫に敗れてリーグ陥落となる非運を味わう。2000年竜星戦決勝で高尾紳路に敗れ準優勝。

2022年1月20日付で引退[4]。通算成績は989勝626敗で、通算1000勝に近づいている段階での引退であった。

主な棋歴

受賞等

  • 棋道賞 - 1972年 最多勝利賞・最高勝率賞(30勝11敗2ジゴ、.732)、1976年 連勝賞(13連勝)、1983年 技能賞

著作

  • 『工藤紀夫 高木祥一 現代囲碁大系(32)』勝本哲州執筆、講談社 1982年
  • 『裏の裏定石必勝法-碁がたきを粉砕する』土屋書店 1988年
  • 『天下六段 囲碁戦略-攻防と形』日本棋院 1988年
  • 『碁の醍醐味-利き利かし』日本棋院 1991年
  • 『天下の奇譜と奇手』日本棋院 1993年
  • 『石の健康法』日本棋院 2006年
  • 『秀策極みの一手―最強本因坊の大局観、判断力30選』日本棋院 2010年

編著

  • 『剛腕丈和』日本棋院 1991年
  • 『流水秀栄』日本棋院 1996年

解説

監修

新手の例

小目へのケイマガカリに対する三間バサミ定石で、黒13が新手。従来の定石は黒13でaだった。


先の図とはまた異なる変化で、黒5が新手。従来の定石は黒5でa。


小目への一間高ガカリへの一間バサミに対し、大ゲイマで受け(白4)。

脚注

  1. ^ [1]
  2. ^ 高木祥一さん (1)古碁 小6で学び始める”. 読売新聞 囲碁コラム. 読売新聞. 2022年12月12日閲覧。
  3. ^ 日本棋院 囲碁界の連勝記録について
  4. ^ 【引退】高木 祥一九段”. 日本棋院 (2022年1月21日). 2022年1月24日閲覧。

外部リンク


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