衰退と終焉とは? わかりやすく解説

衰退と終焉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/28 16:01 UTC 版)

皆勤橋」の記事における「衰退と終焉」の解説

しかし1970年代後半に入ると、造船業日本における構造不況業種の代表とされ、凋落していった。相生例外ではなくIHI相生工場人員整理繰り返したのち、1987年4月相生での造船部門閉鎖。「造船の町」としての相生幕を下ろすことになる。またこの頃には相生湾西側に、遠回りにはなるものの市街地工場を結び、しかも自動車通行可の工和完成しており、皆勤橋存在価値著しく失っていた。廃橋の噂はこの頃よりあったのだが、皆勤橋その後1日数百人に激減した利用者と共に細々生き残った2001年平成13年4月19日早朝、南から3隻目の箱舟沈んでいるのが発見された。箱舟老朽化舟底鉄板腐食して浸水し沈没したのだった直ち通行止めとなり修復模索されたものの、激減した利用者一方で多額維持費がかかることから、IHIから廃橋打診受けた相生市復旧断念構成していた各箱舟2002年平成14年2月13日から数日かけてタグボート外され皆勤橋58年間の役目終えた

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衰退と終焉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 07:35 UTC 版)

静岡鉄道駿遠線」の記事における「衰退と終焉」の解説

戦後の混乱明け日本高度経済成長が始まると同時にモータリゼーション鉄道襲いかかった。特に鉄道利点である大量高速輸送の点で欠陥を持つ軽便鉄道脆く1950年代後半から1960年代にかけ、次々姿を消していった。 駿遠線場合は、戦後開通した区間大部分が、沿岸部砂丘地帯敷かれ軍用軌道ルート利用していたせいで既存集落から離れ過ぎて沿線人口少なかった。また藤枝 - 袋井では遠回り線形東海道本線比較する遙かに時間がかかり(湯口によれば開業当初5時間以上その後スピードアップ経て3時間半要したという)、運賃高くついた。さらに、藤枝側の駿河地域袋井側の遠州地域はもともと文化・経済圏が異なることから、沿岸部の農漁村相互での交通需要自体少なかった。 更に、1950年代以降貨物輸送主流トラック移行し、またたとえ車輌運用考慮しても、全線維持採算に合わなくなっていった。このため1961年昭和36年)からは沿線人口少ない、地頭方 - 新三俣間は朝夕のみの運行となり、1964年昭和39年)には藤枝市街区間の大手線と、ほぼ戦後開通区間重な堀野新田 - 新三俣が廃され駿遠線全通時代16年間で幕を閉じたその3年後には利用客少なかった袋井 - 新三俣が全廃となり、旧・中遠鉄道区間は完全に消えた相前後して駿遠線では、静岡市への通勤通学客を抱え夏場には沿線静波海岸など海水浴輸送という目玉もあり、快速列車さざなみ」の運行行われていた旧・藤相鉄道区間向けに、軽便鉄道新しい形模索しようと、軽便では異例大きさ出力を誇る190馬力級のディーゼル機関車DD5011965年自社新造するなどしたが、この機関車も1両のみの製造に留まった。道路発展よるバス路線整備、さらに戦後酷使による老朽化した設備抱えては、もはや趨勢押し戻すことのできる状況ではなくなっていた。 そして架橋から30年余を経た大井川橋について、橋脚老朽化から架け替え検討しなければならなくなった。しかし時節柄新し木製橋脚でなく永久橋として架橋せねばならないことから、費用面に阻まれ架け替え不可能だった結局は1968年昭和43年)に大井川以南一気廃止、残るはわずか6.3kmとなった駿遠線大井川以南区間からの長距離利用者運賃支えられている面が大きかったこと、そして路線規模極小となったことで存在意義失われ遂に1970年昭和45年7月31日限りとして終焉迎えた

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衰退と終焉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 06:07 UTC 版)

班田収授法」の記事における「衰退と終焉」の解説

班田収授は、奈良時代最末期になると、浮浪・逃亡する百姓増加や、そうした百姓初期荘園受け入れたことを背景として、次第弛緩し始めた。そのため、桓武天皇6年1班12年1班改め班田収授維持図った。しかし、田地の不足、班田手続き煩雑さ、偽籍増加等により、平安時代初期には班田収授実施されなくなった902年延喜2年)、醍醐天皇により班田が行われたが、実質的にこれが最後班田となった班田収授は唐の均田制参考したものであるが、その手となった唐が780年両税法施行し既に均田制崩壊しており、このような制度当時日本導入する自体に無理があったと言えるそもそも均田制租庸調は粟を主食徴税対象としていた華北中原(旧北朝地域)の支配則した制度であり、稲を主食徴税対象としていた華中・華南(旧南朝地域)では完全に実施されていなかった可能性もあり、日本班田収授法は牛が耕作広く導入されていた華中・華南の水田耕作規模比較して過大であったとする指摘もある。また、班田収授法基づいて班給収公される「公地」が、本当に実態として存在したのかにも疑問呈されている(公地公民制参照の事)。 班田収授が行われなくなって以降それ以前班給された「公地」は、実質農民私有地となっていった。そして最終的に国衙領として、国司領地のごとき存在となっていく(荘園公領制)。

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