静岡鉄道駿遠線とは? わかりやすく解説

静岡鉄道駿遠線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/30 19:24 UTC 版)

矢印に伴う数字は区間の廃止年


注釈

  1. ^ 軽便追想』には、大井川以南が廃止される1年前の1967年(昭和42年)7月に同路線を訪れた際の写真が掲載されている。その中にはおそらくラッシュ時のDD501牽引の列車が大井川橋梁を渡る姿が掲載されているが、この時期ですら客車はデッキまで満杯である。
  2. ^ 廃止から一週間後の大雨により大井川橋梁は流失した[9]
  3. ^ 老朽橋脚の架け替え問題から廃止になった鉄道には、他に北陸鉄道金名線などがある。
  4. ^ 全線直通快速の停車駅は新藤枝 - 遠州神戸・上吉田・根松 - 静波・榛原町 - 相良・新相良 - 地頭方 - 浜岡町 - 新三俣・南大坂 - 新横須賀 - 新岡崎 - 新袋井となっていた。
  5. ^ ダイヤ上での駅間最高速度は40 - 45km/h、最高で50km/hだった。しかし実際には車両の性能と保線が良好だったため、直線区間では最高で62 - 63km/hくらいまで出せたという。
  6. ^ 路線短縮・分断に伴い、旧・中遠鉄道の区間は中遠鉄道時代に合わせて上りと下りの方向が逆になった。
  7. ^ 縦長の長方形の鉄板で、白地に濃青色で「快速」と書かれた物であった。夏季臨時快速「さざなみ」のヘッドマークはスペースの関係で「快速」の文字はなく、「さざなみ」とのみ表記されていた。
  8. ^ なお392ページの文章には運動場前駅から分岐とあるが、391ページの地図では予定線は静岡駅付近から出ており詳細は不詳。遠州神戸から分岐としているウェブページもあるが、大井川にもう一本橋を渡すことは考えられない。なお、藤相鉄道の計画当初、大井川橋梁を駿遠鉄道と共用するため、接続駅として「相川駅」が想定された模様であった。
  9. ^ 対向ピストン式2サイクルディーゼルエンジンのKD型は背高なエンジンであり、床下のスペースに収まらなかったためである。
  10. ^ 車体などの大半と付随台車がD15(バーフレーム)・動力台車がD16(板台枠軸ばね式)のもの。なお、D15の動力台車は新藤枝駅側線に留置[53]
  11. ^ 大井川区間での使用を計画したが、重量の問題で実現しなかった。その後は他の機関車と混用されたが、動輪径が小さく速力に乏しかったため使用期間は短かった。
  12. ^ 『停車場一覧』「大正15年版」では確認できるが「昭和2年版」には無い。
  13. ^ 現代かなづかい四つ仮名)では「地頭」のかな表記は「とう」だが、地頭方駅の駅名標には表記ゆれがあり、本駅の駅名標は1965年時点で「とうがた」[69]に変更済みだが、隣接する堀野新田駅の駅名標では廃止直前の1968年7月時点でも「とうがた」であった[70]
    2002年(平成14年)2月に地頭方駅跡地に立てられた駅名標・案内板[71]と2022年にこれが刷新された駅名標・案内板では「ぢとうがた」となっている[72]
  14. ^ 橋名板には「二二〇七四三」とあり、東京駅0キロポスト)から220.743km地点であることが分かる。

出典

  1. ^ 今尾 (2008)鉄道省 (1937)
  2. ^ a b 阿形 (2005), p. 1
  3. ^ 静岡新聞社編『今は昔 しずおか懐かし鉄道』p60
  4. ^ 静岡新聞社編『今は昔 しずおか懐かし鉄道』p75
  5. ^ 海野實『静岡県の鉄道 今と昔』p197-198
  6. ^ 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1911年8月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. ^ 「軽便鉄道免許失効」『官報』1918年5月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ a b 会社概要”. 駿遠運送株式会社.
  9. ^ 寺尾賢次・八木洋行『写真集 焼津・藤枝いまむかし』静岡郷土出版社、1988年5月15日、184-187頁
  10. ^ 福田町教育委員会『年中行事と昔ばなし』p72
  11. ^ 『静岡県鉄道軌道史』p. 255
  12. ^ 駿遠線物語―巨大軽便の横顔』46頁を参照。
  13. ^ 『静岡県鉄道軌道史』pp. 391-392[注釈 8]
  14. ^ 『地方鉄道及軌道一覧. 昭和18年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  15. ^ 森口誠之『鉄道未成線を歩く〈私鉄編〉』JTB、2001年、p.182
  16. ^ 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1911年9月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  17. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第20回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  18. ^ a b 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  19. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1913年11月21日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  20. ^ 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1914年4月17日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  21. ^ 「軽便鉄道運輸開始及哩程異動」『官報』1914年9月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  22. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年5月4日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  23. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年9月29日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  24. ^ 「軽便鉄道停車場名称変更」『官報』1915年10月2日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  25. ^ 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1917年2月21日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  26. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1918年6月19日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  27. ^ 「軽便鉄道免許失効」『官報』1918年11月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  28. ^ a b 「鉄道免許状下付」『官報』1922年5月31日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  29. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1923年2月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  30. ^ 「地方鉄道運輸開始駅廃止並営業哩程異動」『官報』1924年4月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  31. ^ a b 「地方鉄道運輸開始」『官報』1925年1月22日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  32. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1926年5月4日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  33. ^ 「鉄道免許失効」『官報』1931年10月2日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  34. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1935年5月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  35. ^ 「鉄道営業廃止」『官報』1936年6月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  36. ^ 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1912年3月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  37. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第21回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  38. ^ a b 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  39. ^ a b 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1914年1月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  40. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1925年4月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  41. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1927年4月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  42. ^ 「鉄道免許失効」『官報』1931年6月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  43. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1946年2月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  44. ^ 今尾 (2008)
  45. ^ 湯口徹「蒙古の戦車」『鉄道ファン』No.245、93頁
  46. ^ むーさんの鉄道風景 N氏の資料室 静岡鉄道駿遠線車両一覧表[出典無効]
  47. ^ むーさんの鉄道風景 N氏の資料室 駿遠線全車両ガイド その壱[出典無効]
  48. ^ 松井車輛製作所 広告」『地方鉄道軌道営業年鑑』1929年(国立国会図書館デジタルコレクション)
  49. ^ 軽便探訪』p.52、「静岡鉄道駿遠線 その6 キハD6-8」解説文
  50. ^ 機芸出版社鉄道模型趣味』No.596、1995年3月号、p.105「記憶に残る静岡鉄道駿遠線の車両」
  51. ^ 軽便探訪』p.56-57、「静岡鉄道駿遠線 その8 キハD14・15」
  52. ^ 軽便探訪』p.58、「静岡鉄道駿遠線 その9 キハD17-20」解説文
  53. ^ 軽便探訪』p.77、堤一郎1968年12月撮影・写真1
  54. ^ a b 軽便探訪』p.76-77、堤一郎「『軽便探訪・静岡鉄道駿遠線』を読んで」
  55. ^ 臼井茂信「軽便機関車誌: 静岡鉄道駿遠線」『鉄道ファン』(No.246、1981年10月、84-89頁/No.247、1981年11月、92-99頁/No.254、1982年6月、111頁)
  56. ^ a b c 藤枝市 (1994), p. 4
  57. ^ a b 甦った中遠鉄道のバグナル。”. 編集長敬白 (2011年12月19日).
  58. ^ a b 浅羽記念公園”. 袋井市歴史文化館.
  59. ^ a b 藤枝市 (1994), pp. 4,5
  60. ^ 湯口徹「蒙古の戦車」『鉄道ファン』No.245、1981年9月、86-93頁。 
  61. ^ 軽便探訪』p.48、新井清彦撮影写真並びTMS編集部解説。
  62. ^ 藤枝市 (1994), p. 5
  63. ^ 藤井建「名古屋レール・アーカイブス所蔵の写真から日本車輌製軽便鉄道用木造ボギー客車2題」『鉄道ファン』No.652、2015年8月1日、110-114頁。 
  64. ^ a b 丸田祥三malta_shozoのツイート(1516722325856854019)
  65. ^ a b c d e f 今尾 (2008), pp. 31-32
  66. ^ 「軽便鉄道停留場廃止」『官報』1916年1月20日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  67. ^ a b 「地方鉄道運輸開始駅廃止並営業哩程異動」『官報』1924年4月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  68. ^ a b 『鉄道停車場一覧 : 昭和2年版』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  69. ^ 『静岡県鉄道写真集 懐かしのアルバム』山本義彦、郷土出版社、1993年、ISBN 4-87665-047-0、p.140左上の写真。
  70. ^ 軽便探訪』p.38、長門克巳 1968年7月撮影・写真1
  71. ^ 阿形 (2005), p. 109 及び 口絵p. 4
  72. ^ 「駿遠線」の歴史後世に 牧之原・地頭方駅跡の看板刷新」『静岡新聞』、2022年8月3日。2022年9月1日閲覧。
  73. ^ 「軽便鉄道貨物停留場設置」『官報』1916年5月11日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  74. ^ a b 「軽便鉄道停留場設置」『官報』1915年5月29日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  75. ^ 藤枝駅北口バスロータリー改修に伴う乗り場変更について - ウェイバックマシン(2016年8月17日アーカイブ分)
  76. ^ FUJIEDA mikine(フジエダ ミキネ)事業誌”. まちづくり藤枝 (2018年2月).
  77. ^ 静岡鉄道ゆかりの地「藤枝」 - ウェイバックマシン(2018年6月23日アーカイブ分)
  78. ^ 静鉄電車 昭和50年頃の風景: その2 (桜橋~狐ヶ崎ヤングランド前)”. 静岡の鉄道歴史館.
  79. ^ 長門 (2019), p. 47「保存された客車」
  80. ^ 静鉄社内報『静苑 1968年9月号』(阿形 (2015), p.56に掲載)
  81. ^ 袋井駅 駿遠口(南口)ポスター (PDF) ”. 袋井市 (2014年11月30日).
  82. ^ 都築政昭『黒澤明 全作品と全生涯』東京書籍、2010年、116頁。ISBN 9784487804344 


「静岡鉄道駿遠線」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「静岡鉄道駿遠線」の関連用語

静岡鉄道駿遠線のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



静岡鉄道駿遠線のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの静岡鉄道駿遠線 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS