衰退と立て直し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/09 02:18 UTC 版)
「ユーティカ (ニューヨーク州)」の記事における「衰退と立て直し」の解説
しかし、「ラジオの街」としての繁栄もそう長くは続かず、1960年代中盤には、ゼネラル・エレクトリックはラジオ生産の拠点を中東に移し、ユーティカの地を去った。その後ユーティカは数十年にわたって、ラストベルトと呼ばれるアメリカ合衆国北東部・中西部の多くの工業都市同様に、産業の衰退、郊外への人口流出、財政の悪化、公共サービスの低下といった問題に直面してきた。こうした産業の衰退から、この頃のユーティカは「神に忘れられた街」と呼ばれるようになった。1980年代から1990年代にかけては、ユーティカの急激な人口減少や地域経済の行き詰まりを示した、Last One Out of Utica, Please Turn Out The Lights.(最後にユーティカを出る方は電気を消してください)というジョーク的なメッセージが記された車のバンパー用のステッカーも流行した。 市のリーダーや地元実業家は市の立て直しを図った。1996年、かつてのゼネラル・エレクトリックの施設は郡の産業開発協会を通じてコンメッド社の本社・生産施設として再利用されることになり、この地域に500名の雇用を生み出した。ダウンタウンのユニオン駅は改修され、アムトラックとアディロンダック観光鉄道の駅として、また地域交通のハブとして蘇った。1998年に始まった、夏季の木曜日の夜に行われるサラナック醸造所のパーティーは数千もの人を集め、近隣の酒場や食堂も潤している。 こうした傾向を受けて2008年、市長デイビッド・ロエファロは、ユーティカの新しい標語にRenaissance City(再生の街)を掲げた。しかし、ユーティカの人口は依然として減り続けている。
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