衰退と近年の動向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/21 22:54 UTC 版)
ところが第二次世界大戦が始まると、脂身が少なく保存が効く「ベーコンタイプ」の豚肉の需要が圧倒的になり、「ポークタイプ」のヨークシャー種は淘汰されるようになった。大規模経営の養豚業者が登場したり、飼育技術の向上もそれに拍車をかけた。1957年の英国豚生産者協会による統計では、イギリス国内で血統登録されたブタのうち、ヨークシャー種はわずか0.4%にとどまっている。 しかし一部の農家は、将来のために純粋なヨークシャー種を残した。近年は食味のよさが見直され、ヨークシャー種はロンドンの高級レストランで採用されるようになっている。1990年の統計では、かつてよりは血統登録数は回復したが、それでも3.3%ほどにすぎない。 1990年にはヨークシャー種生産者会(Middle White Pig Breeders Club)がイギリスで設立された。世話人はヨークシャー種の熱狂的な生産者として知られるAntony Worrall Thompsonである。このほか、オーストラリアやカナダ、アルゼンチンでは今も多く飼育されている。
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