花見町近辺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 00:00 UTC 版)
西山 勘九郎(にしやま かんくろう) 声 - 檜山修之 美輝が小学生の頃から美輝にいじめられ続け、復讐のために修行を重ね、花見町に戻ってきた男。何故か語尾に「ニャ」が付く。常日頃から挑戦状を持ち歩いており、美輝に勝負を挑むも基本的には一撃で粉砕される。決して弱いわけではないが、結果が伴わないのは美輝もその分だけ強くなっているためである。無印第183話でやっと美輝に渾身の一撃を喰らわせた。 美輝からは一度たりともしっかりと名前を覚えられたことはなく、デカブツなどと適当に呼ばれる。その理由は出会いに関係しているのだが、要は自分のせいである。無印最終話でやっと覚えてもらったが、『N』でまた忘れられていた(その後、名前を呼ばれることがあるので再び覚えてもらった模様)。 元々はフリーターで、アルバイトをしながら生活していた。美輝が絡まなければ真面目で熱血な好人物であり、基本的には美輝以外の女性に手を上げたりするような事もない。勘九郎自身は報われないことが圧倒的に多いが、悩める人たちに関わって希望を与えたり、感謝されることが多い。 年齢は不明だが、4年制大学を卒業しており、美輝の1つか2つ上ということが明らかにされている。 『N』では商店街を脅かす存在として登場したスーパーマーケット「テッコツ堂」に就職し、店員"青鮫(あおざめ)"として着ぐるみに身を包み働いている。元々気さくな性格なので客には人気があり、着ぐるみ着用時は敬語で喋る。正体がバレたら解雇される旨を上層部より通達されているため、周囲の人間には青鮫の正体が自分であることを伏せ、声色さえも変えているようであるが、流石に犬の鼻までは誤魔化せず、戦友の敏行にはバレている。 カンナとはテッコツ堂開店前に出会っており、その際喧嘩を楽しんでいるカンナを見て「将来、鬼丸美輝のようになるのではないか」と危惧し説得しようとするが失敗。それを見ていたテッコツ堂オーナーがカンナの教育係として招き入れた経緯がある。 第12話で青鮫としての勤務中、彼の正体を暴こうとした美輝を着ぐるみの特性を活かしてKOしてしまい、以来「青鮫」としての彼は美輝につけ狙われている。ところが美輝が青鮫の事ばかりを気にして特訓したり、挑戦状を書いたり、新技を開発したりするため(ちょうど普段の美輝と勘九郎の関係とは正反対の関係性を持つことになる)、嬉しい反面で悲しく勘九郎として青鮫がうらやましいという、「変身ヒーローのジレンマ」の如き症状を患うことになる。 茅原 智香(かやはら ともか) 声 - 峯香織 鬼丸飯店の常連客。高校教師。普段からジャージ姿で、普段着は人から借りないと無いようである(三者面談の際には、めぐみから彼女の高校時代の制服だったセーラー服を借りて臨んでいる)。元の顔の作りは悪くはないのだが、異常に落ち込み易く終始うつむき加減で喋る、加えて何やら形容しがたい雰囲気をかもし出すことから不良少年もビビる「最凶の顔面」を持ち、訳も無く周囲の人から怖がられる。そのためよく自殺を謀るが、毎回のように失敗したり邪魔されたりして未遂で終わる(アニメ版では学校を辞めたがるという原作より軽い設定になった)。普段は無表情だが、鬼丸飯店のラーメンを食べた時のみ笑顔になる。彼女の「ラーメン・スマイル」には学校の教え子の中にもファンがいる様子。 美輝やめぐみのような高い戦闘力はないが、無闇矢鱈な一途さで、肉体の限界を超えた力を発揮することもしばしば。アニメ版ではビルの外壁に張り付いて垂直移動するなど、特殊な能力を持つ。顧問不在のため廃部寸前だった忍者研究部の顧問となる。 めぐみには怨霊と間違えられていて怖がられているため、顔を隠した状態で友好関係を結んでいる。その後めぐみに自分自身が幽霊ではないと決着がつき、転勤のため花見町を後にした。『N』では第52話に登場。 敏行(としゆき) 声 - 納谷六朗 鬼丸飯店の出前常連客である遠藤家の飼い犬(フレンチ・ブルドッグ)。遠藤家の長女若菜を慕っていてよく若菜と散歩している。猛犬で遠藤家の敷地に侵入した人間、若菜に対して酷いことをした人間および、悪人(臭いで判る)、殺気立った人間には容赦なく襲い掛かる。噛み付き技の他にキック技を主体とした格闘技を持ち、美輝に勝るとも劣らぬ戦闘力を有する。以前若菜を救った勘九郎とは友人関係でスパークリングパートナー。美輝とは両者認めるライバル関係で名前を覚えられ、一向に美輝に名前を呼んでもらえない勘九郎よりも立場が上なのかと、周囲の涙を誘っている。 人間の言葉を理解するぐらいの頭の良さは持っており、飼い主の遠藤家には若菜を含め絶対服従している。そのため若菜に怒られると、かなり落ち込む。嫌いな物は野菜。フルネームは「遠藤敏行」。若菜に拾われる前は野犬達の間で「獣王」と呼ばれていた。 遠藤 若菜(えんどう わかな) 声 - 中島沙樹 鬼丸飯店の出前常連客である遠藤家の一人娘。飼い犬の敏行をとても可愛がっている。小学生で飼育係。お年頃なのか恋愛関係に興味があるらしく、勘九郎は美輝に恋していると勘違いしている。結構しっかりしているように見えるが、たまに抜けたところもある。町中で飼い犬の敏行を乗り回すなど結構大胆な行動も多い。登場人物の中でもコスチュームが多く、殆ど腋が見えるノースリーブである。 本作で唯一両親共に存在が描写されており、母親の名前は真由美(声 - 寺田はるひ)、父親の名前は佑介。遠藤家は基本的にかかあ天下。 辻 逸色(つじ いっしき) 声 - 阪口大助 さすらいのマジシャンで現在は修行中。手品の腕はあるが、上がり症で人前で手品をするのが苦手でよく失敗し、成功した時よりもすごい手品になったりする。その為、人前で堂々と負ける・負けても懲りずに再挑戦する度胸のある勘九郎に感銘を受けて師匠と呼んでいる。よく失敗した時に出てくる動物は彼自身が飼っているらしい。普段は手袋をしているが、その下はその動物に噛まれて傷だらけである。 最初の頃は公園や鬼丸飯店前で手品をしていたが、後に客寄せのためにめぐみのパン屋の前で手品をするようになる。かばんの中に手品の種を仕掛けてあり、中がどうなっているのか気になる美輝によく襲われている。初登場の回で図らずも美輝をKOして、しっかり名前も覚えられている。 基本的には常識人寄りのキャラクターであり、太田が不在・または暴走した時にはツッコミ役も務める。 酔った状態でめぐみに追い回される美輝に頼られたことから、その状態をもう一度見たくて、2人にわざと酒を飲ませたりしている。 街の創立記念式典を境に花見町を離れる。その際、だいぶ人前でのマジックに馴れてきたようである。 『N』では第40話に登場。海外で修行を兼ねた巡業中に凧に乗った美輝に連れ出され、一時的に帰還を果たす。以前ほど酷くはないが、上がり症はまだ完全に治ってはいない。第52話では前シリーズの他のレギュラー同様呼ばれてはいたが、ある事情から参加できなかった。 権藤 エツ子(ごんどう エツこ) 声 - 斎藤千和 花見町の交番に配属された新米の警察官。美輝を大戦鬼=悪として認識している。縄を使った「権藤流捕縛術」を使う(この技も美輝同様に我流のものだと思われる)。正義感が強く、暴虐の限りを尽くす美輝を諸悪の根源のように付け狙うが、誰とでも付き合える美輝と違い人望は薄く、子供時代ぬいぐるみしか友達がいなかったようで、子供に人気のある美輝のことを本当は羨ましがっている。また、人の言葉を信じやすい傾向がある。コンプレックスは太い眉毛。町の住人(子供達)と仲良くなろうとする努力も見られる。 『N』では第9話に小さい後姿だけではあるが登場し、さらに第52話に登場。 坂田(さかた) 権藤の上司で一応所帯持ち。本作中で一番性格的には落ち着きがあり、彼女の歯止め役となっている。権藤登場以前から名無しの脇役としてちょくちょく登場していた。 風月先生 声 - 古島清孝 美輝とめぐみの小学校時代の担任教師だった人で、現在は2人の母校の教頭職に就いている。時々先を見越したような謎な行動を取る。めぐみが串投げを思いつくきっかけとなったほどチョーク投げの腕が冴えている。美輝曰く「迷惑な性格」。投げ方にかなりのバリエーションがある。 花見町イエロースターズ 花見町の少年野球チームであり、たまに美輝もメンバーに飛び入り参加をしている。また美輝が出前の時に道に迷ったら教えたりもしている。 平野(ひらの) 花見町のイベントで司会を担当するアナウンサー。テッコツ堂にてシーレンジャーショーが開かれた時にもステージで司会をしていた。基本的には動じない性格だが、想定外の事態になると思考がついて行けず失神する事も。マイクを持つ時に小指を立てるのがチャームポイント。
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