老人料理教室
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「クッキングパパの登場人物」の記事における「老人料理教室」の解説
ひょんな事から一味が講師を務めて開かれることになった、函崎公民館老人料理教室の生徒。99巻では失恋して居酒屋で飲んでいた江口と偶然会って、夜間パトロールに誘い、ストーリー後半では取材中の末田と江口を引き合わせるきっかけになった。 田島清司 - たじませいじ(声:鈴木泰明) 函崎商店街内で、まげもの屋を営む一人暮らしの老爺。第16巻から登場。名前は第115巻の幼友達との受話器越しの会話から。登場人物が使用する家庭用電話では珍しく、プッシュホン式ではなくダイヤル式を使用している。 高血圧の患者として吉岡病院で治療を受けたのが縁で吉岡と親しくなり、彼と碁を打っている時に一味と知り合った。 一味と出合ったのは、妻を亡くして半年ほどたった頃であった。よくできた妻で、田島は家を気にかけることもなく、仕事に集中することができたらしい。 昔かたぎのガンコ者で、「男子厨房に入らず」をモットーとして、料理は全くできず(飯は炊けるらしい)、スーパーやコンビニの惣菜を買ってきて過ごしていたが、一味の料理の手際を見たことで料理に目覚めた(第16巻COOK158)。 以降、毎日のように一味に料理の質問の電話をかけるなどして、料理にのめり込んだ挙句に近所の仲間を中心に料理仲間の老人を増やし、ついには一味に老人料理教室の開催をさせるに至った。以降、料理教室には必ず参加し、開催先の函崎公民館や一味との渉外役も自ら引き受けるほどの熱の入れようである。 エリカ(声:冬馬由美)が小食であることを心配して作ったハンバーグが好評であり、95巻ではエリカとともに「ハンバーグもんじゃ」を作った。 性格は短気でガンコで負けず嫌い。口も悪く、そのせいで時折トラブルも起こしたりするが、孫娘のエリカには優しいおじいちゃんである。また思いやりもある。老人料理教室の帰りに歩きスマホをしていたオサムと衝突、土産のハマグリをぶちまけてしまい、オサムと喧嘩になるが、翌日ハマグリを洗ってもってきたオサムにはスパゲッティを作って食べさせ、ヘッドホンをつけずに周りの音をよく聞くよう諭している。 また、吉岡とは現在も良き碁敵であるが、前述の口の悪さのせいで喧嘩もよくするようでもある。 腰を痛めており、その対策でか、指圧やツボについてやけに詳しい。第20巻COOK.200では、クリスマスパーティの「芸」としてその知識を披露、そのついでに種ヶ島の身体を触りまくり、留吉を羨ましがらせていた。 好みの酒は日本酒。第52巻COOK.512で吉岡と酒の好みを巡ってケンカした際も、「オレは日本酒しか飲まんのじゃ」と息巻いていたが、ケンカの際の捨て台詞なだけに、その言葉の信憑性はかなり疑わしい。 伝統工芸を維持していることから表彰され、エリカが祖父と孫の関係ながら弟子入りを志願、背を向け、反対する口調ながらも涙ぐんでいる。 達吉 - たつきち(声:菅原正志) 函崎でタバコ屋を営む田島の友人。苗字は不明。 妻が腰を痛めて困っていたところ、田島に誘われ、一味に料理を習うようになる(第16巻COOK.159)。料理教室草創期のメンバーの一人。 妻とは仲が良く、高齢になってからも2人でヨーロッパ旅行をしたそうである。 近所の仲の良い子供のおさむのために、(劇中で描写がある中では)教室で初めての洋物であるソーセージを作った(第19巻COOK.190)。 バイオリンが好きで、催しがあると腕前を披露する。十八番はツィゴイネルワイゼン。 満 - みつる(声:三川雄三) 田島の友人。苗字は不明。 特に理由もないが(一応、妻がもしもの時に役立つだろうという理由はあるが)、田島に誘われ、一味に料理を習うようになる(第16巻COOK.159)。料理教室草創期のメンバーの一人。 妻は昔、役場の事務員であり、気が多くてしっかりしない満を支えている。妻は特に、喜怒哀楽は表面に出さないが、満がカップ(息子からもらった大切なもの)を壊したときは、厳しく接している。運転免許を持っておらず、常に妻の運転である。夫婦で作中に登場する時は何かと衝突する事が多く満が家出する場面(第118巻)もあるが、険悪なほど夫婦仲が悪いわけではない。 かつて紙芝居屋をやっていて、今でも読むのが得意。催し物のたびに腕前を披露する。十八番は「黒頭巾」。 若い頃は紙芝居屋、床屋、刃物屋、パン屋など、何でもやったそうである(第33巻COOK.327)。 95巻ではかつて下町に住んでいた事から、もんじゃ焼きを作る事を提案する。 アニメ版では家に柿の木があり、まこととみつぐに登って取らせたことがある。 登場時点から頭が禿ていた。アニメではその禿げ頭をトレードマークと自称している。 井浦留吉 - いうら とめきち(声:辻親八) 元プロのマジシャン。かつては日本中を回っていたらしい。 田島に紹介されて料理教室に参加、以降レギュラーメンバーとして熱心に教室に通っている。 第20巻COOK.200において、公民館で開催したクリスマスパーティで、金丸産業の面々にマジックを披露したのが初登場である。 料理の腕前は現在でこそ料理教室での努力が実り、かなりのレベルにあるようだが、料理教室への参加当初はひどいものであったらしく、料理教室のメンバーに「どんなにひどい料理でも、最初に留が作ったものほどひどくはなかろう」と酷評されていた。 現在はアパートで一人暮らし。結婚はしなかったらしい。楽隠居の身であるようだが、マジックへの情熱は未だ覚めやらず、時折ストリートマジシャンとして路上でマジックを披露している。 過去世話になった人物の娘、ハツエとは昔恋愛関係にあったが、結局結ばれることはなかった(別れた経緯は語られていないが、複雑な事情があったような描写がされている)。一味に誘われて料理教室の面々と二日市温泉に行った際に偶然ハツエと再会し(第49巻COOK.484)、その後一度会って(同COOK.485)、第78巻COOK.760において、隣町の公園でマジックを披露した際、ハツエとハツエの孫・走馬を招待した。前回は警戒心剥き出しの反応を示した走馬が、この回では彼に対して親しげな反応を示している。 アップで見ると顔が怖い。 森長伝一 - もりなが でんいち(声:村松康雄) 田島のまげもの屋の向かいでハンコ屋(アニメ版では「ひまわり堂」)をやっていた友人。第23巻COOK.222で初登場。 ハンコ一筋数十年。料理の際にも大きさに非常にこだわるなど、頑固な上に神経質で、よく文句をたれる。 まこと達が料理教室に参加した際、不器用なヒロシを見ておられずに怒鳴りつけたことがある。子供は余り好きではなかったらしい(第23巻COOK.222)。 竹林を保有しており、ある年の七夕、まこととみつぐが無断で竹を伐採していたところを発見し激怒。見返りとして子供らの七夕会に参加することを要求する。 その七夕会で、大型反射望遠鏡を持参して、子供たちに金星を見せるなど、やさしい一面を見せる。また、星座にまつわるギリシャ神話に詳しく、「こと座」の物語を話して聞かせた(第28巻COOK.272)。 妻は他界している。庭には妻が植えた桜があり、毎年春になると見事に咲き乱れるのだそうである。 息子が岩手(アニメ版によると盛岡)で暮らしており、同居を乞われたため、ハンコ屋を閉めて岩手へ引っ越した。息子夫婦は共働きで、4人の孫たちの世話をする羽目になっているが、教室で学んだ料理の腕も披露でき、まんざらでもないようである。なお、ハンコ屋の跡地には遠藤(声:西村知道)という人物が経営するジーンズ屋が開店したが、桜は残されている為、森長が花見に訪れた事もある。 原作ではスキンヘッドだが、アニメ版では若干髪が残っている。また、原作以上の頑固者として描かれており、みつぐに恐れられているが、みゆきには懐かれている。 長さん - ちょうさん 本名不明。元教師。 料理教室の初期の頃から顔が見えるが、特に目立ったこともせず、長く生徒の一人であった。 面長でたらこ唇が特徴。基本的にYシャツ(または背広)にネクタイというファッションである。 虹子が料理教室に一味の代理で教えに行った際、時間が余ったために、急遽長さんが料理を提案して皆で作ることになった。名前はこのとき初めて出てきた。口癖は「ずびずば〜っ」。パソコンが得意であり、98巻では大阪市名物のイカ焼きをいち早く検索し、さらには「イカ焼き製造マシーン」を自作しようとしていた。 ぶぁ〜〜い 本名不明。いつも語尾に「ぶぁ〜い」を付けるため、周りからは「ぶぁ〜〜い」と名前のように呼ばれている。鼻毛を出し、つかみどころのない老人。95巻では孫娘の「レミ」に相手にされなくなりしょぼくれていたが、満が提案した「もんじゃ焼き」でレミとの中が修繕された。また98巻では、レミのために「イカ焼き」を再現した。 よりこ 田島と仲のよい女性。ときどきお菓子を交換したりする。一度田島が不機嫌にしたときは遠慮していたが、すぐ和解。
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