老人医療無料化とは? わかりやすく解説

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老人医療無料化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 14:08 UTC 版)

美濃部亮吉」の記事における「老人医療無料化」の解説

日本の福祉#福祉元年」および「高齢者の医療の確保に関する法律#歴史」も参照 1969年昭和44年)、東京都では高齢者医療費健康保険個人負担分を都が肩代わりする政策全国先駆けて打ち出し都民から大きな支持得た。これに対して政府厚生省自民党は「枯れ木をやる政策」と反対し、「個人負担分の肩代わり健康保険法違反実施不可能」などと反発し少数与党で一旦頓挫した。しかし都は厚生省に「健康保険法違反」の見解撤回させ、都独自の高齢者医療無料化実施した。この東京都老人医療費無料化都民支持されたため、将来持続性から反対していた自民党地方選挙敗北重ねることになる。 これを受けた田中角栄首相(兼自民党総裁)が、財源無し無償福祉不可能だ反対する官庁抑えて1972年老人福祉法改定した。 田中内閣は「福祉元年」と銘打ち1973年昭和48年1月全国老人医療費無料化施行全国70歳以上高齢者医療費無料化した。 同年7月東京都はさらに老人医療費無料化65歳まで引き下げた。しかし同年10月にはオイルショック発生し東京都や国の財政悪化してゆくことになる。 その後1980年代行財政改革流れの中で、1981年昭和56年)には土光敏夫率い第二次臨時行政調査会老人健康保険制度提案され、翌1982年昭和57年)には老人保健法1983年昭和58年)には老人健康保険制度施行された。その後法改正経て後期高齢者医療制度へ至る。 呉世榮(オ・セヨン、韓国・圓光大学校)は、田中角栄が「福祉元年」として1973年全国導入した老人医療無料化制度について国民医療費増加根本的及び構造的原因提供し1980年代入ってから始まった強力な医療費抑制政策契機となった」と述べている。 高齢者医療無料化について、NHK教育テレビ福祉情報番組ハートネットTV』では「車の両輪であった予防健康管理置き去りにされたことで、この政策は、医療を必要としない高齢者病院入院するなど、いわゆる社会的入院”の問題引き起こし高齢者医療費の増大を招くことになっていきました」と報道している。

※この「老人医療無料化」の解説は、「美濃部亮吉」の解説の一部です。
「老人医療無料化」を含む「美濃部亮吉」の記事については、「美濃部亮吉」の概要を参照ください。

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