第29期生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 05:13 UTC 版)
「WORST (漫画)」の記事における「第29期生」の解説
月島 花(つきしま はな) 本作の主人公。携帯電話の電波の届かない圏外から来た男。梅星一家5号室の住人。花組の頭。引越し早々、兄弟の長兄を決めようという迫田の提案に対し、自分が勝ったら皆五分の兄弟だと言い、タイマンで勝利する。鈴蘭入学後、自分の実力を試すために一年戦争に参加。番長になると宣言し、村川を倒して注目を集める。決勝で天地とタイマンを張り、必殺のアッパー一撃で倒して優勝し、その名を轟かせる。その後はゼットンの企みで花木九里虎とタイマンを張るも完敗。しかしその後は千春・ブッチャー・光政といった大物とのタイマンで勝利を収めている。負けはしたものの、九里虎と同等の実力を持つ。 鳳仙との抗争では真島・松尾に勝利しており、光政をライバル視し始めた瞬間だった。 いつも笑顔で仲間思いである。また、野生の熊や猪と喧嘩をして生きてきたらしく、身体能力も非常に高い。バスケでダンクを決めたことがあり、さらに、中学時代に100m走で11秒を切り、30キロの村民マラソン大会で5分遅れでスタートしても優勝する体力の持ち主である。その反面、ボウリングやダーツは非常に下手。 先輩達に対しては敬語で喋るなど基本的には礼儀正しいが、相手の名前を間違えて呼んだり、ベンチを跨いで座っていたブッチャーに対し、行儀よく座ってブッチャーを閉口させたりと、少々抜けている面もある。 見知らぬ妊婦を助けたこともあり、他人のために泣ける男。寅さんに憧れている。 感激した時のみならずマリ姉の料理のあまりの美味さに泣くこともあるなど、涙もろい。大食いでもあり、朝は必ず3杯以上食べるほど。 「圏外から来た男」の名の通り、かなりの田舎出身で、住所には「字」「大字」「山中」が入る上にとてつもなく長く、中学までは熊やマムシが出る山一つ以上を超えて通っていた(実際に行ったことのある寅や話を聞いた蓮次、ビスコは環境の凄さに驚いていた)。携帯電話を見たことはあるが、使い方は詳しくない(無線機もしくはトランシーバーのように、語尾に「〜〜どうぞー」とつけたりもする)。8歳の時に大雨による土砂崩れで両親と愛犬(名前は「大福」)を亡くして以来、祖母と2人きりの生活をしていた。 タイマンの前には「恨みっこなしな」と言うのが口癖。ノゾキなら喜んで付き合うと言いながら、八板の兄が持っていた裏ビデオを見てパンクした。 その強さとは裏腹に威圧感のない風貌であり、「カールおじさん」「マルコメ」と呼ばれたりした。九里虎に「マルコメX」と呼ばれたこともあった。 3年時には先輩達から受け継いだバックルをベルトに着用している。 鈴蘭の番長になる為に、九里虎にタイマンを申し込んだ。とどめのアッパーを外し、逆に飛び蹴りを食らって失神する。その後は九里虎の演説で鈴蘭史上初の番長に指名される。 萬侍帝國との抗争では七人会の命を受けて戸亜留市にやって来た武龍會・會長の辛島純をタイマンで倒す。 萬侍七人会との7対7のタイマン戦では1番手を務め、織田健會・會長の柴木正美をタイマンで倒す。 萬侍帝國七人会とのタイマン戦が終わった後、ビスコから近々タイマンしに行くと言われ、快く承諾する。 その後、卒業間際にビスコが戸亜留市に来たことによって喧嘩に発展。描写は無いが結果は敗北。 卒業後は祖母が足の怪我をしたので地元に戻るとのこと。 外伝『ドクロ』7巻に収録された番外編では祖母が登場しており、花の下宿の下見のために戸亜留市を訪れた際にチンピラに絡まれたところを九里虎と鉄生に助けられている。 迫田 武文(さこた たけふみ) 梅星一家6号室の住人。花組。「岸中」出身。 中学校一年の頃、護國神社で行われたリンダマンと坊屋春道とのタイマンに強く心を揺さぶられ、いつかは自分も彼らのような熱い勝負を繰り広げてみたいと思い鈴蘭入学を決意した。 同世代からは「恐竜」と畏怖されるほどの腕っ節の強さを誇り、それ故にかなりの自信家でもある。 顔の傷は幼馴染の歩巳によってつけられたもので、自分の言動が原因で彼にそうさせてしまったことを激しく後悔していたが、後に和解する。 下宿先の梅星一家のもとへ入って間もなく、下宿仲間達の上下関係を明確にしようと提案。寅を一方的に下に見ていたことで花と衝突する。力による制圧をすべてとする迫田とは対照的に、それぞれが別け隔てない関係を望む花に捻じ伏せられ、横暴な振る舞いは変わらないながらも次第に家族としての生き方を受け入れるようになる。一方でマリ姉の驚かしでは下宿生で一番驚くらしく、初めて会った時には白目をむいて昏倒したらしい。初登場時は髪を逆立てていたが、天地軍団との抗争あたりからパンチパーマにしている。 また、他校から優勝候補筆頭と目されていた一年戦争には蓮次とともに参加を見送り、花に敗れた自らを「予選敗退」とした。花が一年戦争を制した後、彼の願いである「史上初の鈴蘭制覇」を実現させるべく、蓮次や八板を募って花組を立ち上げた。 天地軍団との最終決戦では、最大の難敵とみなされていた室戸康明を文字通り圧倒し、花組の勝利に大きな役割を果たした。 萬侍帝國との抗争では七人会の命を受けて戸亜留市にやって来た神城會・會長の椎野史直をタイマンで倒す。 武藤 蓮次(むとう れんじ) 梅星一家1号室の住人。花組。「三中」出身。 中学の頃は狂犬と呼ばれるほど荒々しい性格をしていたらしいが、作中ではさほど目立った描写はなく、むしろ頭脳派・穏健派のように扱われている。感覚派の迫田が現場担当のリーダーとして動くことが多いのとは対照的に、彼自身は参謀役を引き受けることが多い。ただし、大勢の漆黒の蠍に襲われた際「イカれたガキ」と呼ばれるほど暴れまわったこともある。 天地軍団と対決の際、暇を持て余す花にタイマンを挑んだことがあるが、圧倒的な実力差で敗北する。(この時花は手加減していた。) 他人思いの優しい性格をしており、行方を眩ました兄を大変心配している。 卒業後は東京へ行く予定で、卒業式が終わったあとに梅星一家を出て行く時は一番初めに泣いたことで皆が驚き、皆がつられた。 冨永 寅之助(とみなが とらのすけ) 梅星一家3号室の住人。通称「寅」。 中学時代の卑屈な生活によりやや精神的に追い詰められた状態で作中に登場し、当初は自らの肉体的な弱さを嘆くことが多かったが、迫田に向けた刃を取り払ったときの花の言葉や政司の叱咤激励によって徐々に自分の生き方に自信を持つようになる。以後、臆しながらも自分の意見をしっかりと伝えるようになり、とりわけ鳳仙の跡目争いに頭を悩まされていた光政に対して大きな影響を与えた。 ボウリングやダーツなどのインドアスポーツを小器用にこなし、バイト先のボウリング場の店長からは「将来、プロになれる」とも褒められている。鈴蘭ダーツクラブを銀次と立ち上げ、迫田の幼馴染の歩巳を一番の親友としている。 卒業後は、地元のハンバーグ店「ハンマー」に就職する予定。 八板 郁美(やいた いくみ) 花組。「河中」出身。自称「悲運の豪腕」、通称「ゴマ塩」。 花組では主力メンバーで、迫田も認める実力者のようだが、戦闘シーンは少ない。迫田とは中学時代から因縁があった。一年戦争ではカキにあたり、棄権。後に迫田と蓮次に花組に誘われる。兄貴が裏ビデオをたくさん持っている。髪型はゴマ塩のような坊主頭。 実家はシメジ農家をやっており、卒業後は実家を継ぐ。 村川 勝弘(むらかわ かつひろ) 花組。「松中」出身。一年戦争で花のボディブロー一発でやられる。翌日、心機一転して髪型をモヒカンにする。(呼ばれていないが)迫田達の誘いに乗り、花組に入る。鳳仙に従兄弟がおり、同様にモヒカンである。作中、何度も髪型を変えている。 萬侍帝國との抗争が終わってからすぐに少し早い就職準備をしている。 尾崎 健市(おざき けんいち) 花組。「二中」出身。花組では蓮次と一緒に裏で動くことが多い。一年戦争では、天地に肋骨と腕を折られ病院送りにされる。八板同様、迫田と蓮次に誘われ、興味本位で花組に入るが、鳳仙との抗争で花のタイマンを見て確信を持つ。髪型はアフロ。蓮次に腹黒いと言われていたが、花組に入ってからは温厚になっている。 卒業後は蓮次と同じく東京へ行く予定。 浅井 貴彦(あさい たかひこ) FBI→花組。FBIきっての切れ者だったが、花組vs.FBIにて勝利した蓮次の要求により花組へ移籍。以後、パイプ役として蓮次の指示で動く。無口だがドスケベで、表情は変わらないが耳が動く。 山口 蘭丸(やまぐち らんまる) 原田組→花組。十希夫の右腕だったが、原田組解散を機に花組に移籍。元々は花のことを良く思っていなかったが、体育で一緒のチームになったり、母親の葬式で一緒に泣いてくれたことがあり、花のためなら一肌でも二肌でも脱ぐと決意する。花組では監視役のようである。中学まで百合川南高校の方に住んでいたので、アボと親交がある。もらいタバコが多い。 伊庭 亜樹夫(いば あきお) 伊庭組の頭。酒井や下級生数名と共に伊庭組を結成。口では花を認めているが、心の中では見下している。酒井と共に花組鈴蘭制覇の前に立ちはだかる最後の大物とされているが実際には花組の前に立ちはだかったことも無ければ、花に喧嘩を売ったこともない。九里虎の演説を聞いて、花を鈴蘭の番長と認める。 酒井 圭一(さかい けいいち) 伊庭組の副頭。伊庭や下級生数名と共に伊庭組を結成。伊庭と共に、花組鈴蘭制覇の前に立ちはだかる最後の大物と言われていた人物。九里虎の演説を聞いて、花を鈴蘭の番長と認める。
※この「第29期生」の解説は、「WORST (漫画)」の解説の一部です。
「第29期生」を含む「WORST (漫画)」の記事については、「WORST (漫画)」の概要を参照ください。
- 第29期生のページへのリンク