第四インターナショナル統一書記局とは? わかりやすく解説

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第四インターナショナル統一書記局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:55 UTC 版)

第四インターナショナル」の記事における「第四インターナショナル統一書記局」の解説

United Secretariat of the Fourth International (USFI) 、いわゆるマンデル派」。1963年国際委員会(ICFI)と国際書記局(ISFI)の再統一により結成された。かつては唯一の世界革命前衛」を自認していたが、現在は「小さくとも不可欠な世界革命潮流一つ」と自己規定している。現在、反グローバル化運動への参画力を入れ各国における「反資本主義左翼統一戦線」の形成当面方針にしている。また社会主義革命運動におけるエコロジー運動やレズビアン・ゲイなどの性的少数者解放運動の意識化実践訴えている。 オーストリア - Socialist Alternative (Sozialistische Alternative, SOAL) アルジェリア - Socialist Workers Party ベルギー - Socialist Workers Party ― Socialistische Arbeiderspartij (SAP) - Parti Ouvrier Socialiste (POS) ブラジル - Socialist Democracy ― Democracia Socialista (DS)ブラジル労働者党(PT)内の左派潮流として活動ルーラ政権へ評価をめぐり、現在PT留まる部分と、左翼独自勢力として社会主義自由党(Party of Socialism and Liberty ― P-SOL)を形成する部分とに二方面の活動展開している。P-SOLは2006年ブラジル大統領選において、ルラ対抗してエロイザ・エレナを擁立して6.8%の得票獲得したイギリス - International Socialist Group(ISG)現在、左翼組織連合体であるRESPECT参加RESPECTイギリス下院に1議席持っていた。 カナダ - New Socialist Groupカナダ/ケベック - Socialist Left Gauche Socialiste (GS) チリ - Revolutionary Socialist Tendency (Tendencia Socialista Revolucionario) デンマーク - Socialist Workers Party ― Socialistisk Arbejderparti (SAP) ギリシャ - Organization of Communist Internationalists of Greece-Spartacus (Organosi Kommouniston Diethniston Ellados-Spartakos, OKDE-Spartakos) グアドループ - Socialist Revolution Group (Groupe Révolution Socialiste, GRS) フランス - Revolutionary Communist League ― Ligue communiste révolutionnaire(LCR)-革命的共産主義者同盟 (フランス)の項参照統一書記局派の最大支部2002年フランス大統領選挙出馬して5%近く獲得したオリヴィエ・ブザンスノー2007年フランス大統領選挙においても擁立し12人の候補者中5位につけて健闘したLCRは、2009年2月解散。他潮流無党派活動家糾合して、トロツキスト政党脱却した反資本主義」「社会主義エコロジー」「民主主義的社会主義」「アルテルモンディアリスムもう一つグローバル化)」による「21世紀の社会主義」を掲げ反資本主義新党(NPA)に移行したドイツ - International Socialist Left ― internationalen sozialistischen linke (isl) ドイツ - Revolutionary Socialist League ― Revolutionaer Sozialistischer Bund (RSB) ギリシャ - Organization of Communist Internationalists of Greece ― Organosi Kommouniston Diethniston Ellados (OKDE) インド - Revolutionary Communist Organization (Inquilabi Communist Sangathan) アイルランド - Socialist Democracy (SD) イタリア - Bandiera Rossa Association ― Associazione Bandiera Rossa (ABR)(バンディラ・ロッサ・グループ)1991年2月社会民主主義政党左翼民主党(現:民主党)として路線転換したイタリア共産党内の左派部分とともに共産主義再建党(PRC)を結成PRC党内トロツキスト派として活動するが、アフガニスタンへイタリア軍派遣反対したABR派の下院議員を旧共産党派が除名し、旧共産党派とABR派は2007年決定的に決裂した。現在、ABRは「批判的左翼協会」を形成して、反NATO反新自由主義による新たな左翼勢力結集訴える。 日本 - 「第四インターナショナル日本協議会」(日本革命的共産主義者同盟 (JRCL)および国際主義労働者全国協議会より構成1991年の日本革命的共産主義者同盟第四インターナショナル日本支部)の除名分裂後は、上記2組織が「支部ではなくシンパサイザー組織」として統一書記局参加していたが、2020年上記第四インターナショナル日本協議会」が日本支部として承認された。 レバノン - Revolutionary Communist Group ルクセンブルク - Revolutionary Socialist Party (Revolutionär Sozialistesch Partei /Parti Socilaiste Révolutionnaire) マルティニーク - Socialist Revolution Group (Groupe Révolution Socialiste, GRS) モロッコ - Al-Mounadhil/a オランダ - Socialist Alternative Politics ― Socialistische Alternatieve Politiek (SAP) ポルトガル - Revolutionary Socialist Political Association ― associação política socialista revolucionária (apsr) プエルトリコ - Political Education WorkshopTaller de Formación Política (TFP) スペイン - Alternative Left ― Izquierda Alternativa (IA)スペイン/カタロニア - Collective for an Alternative Left (Col.lectiu per una Esquerra Alternativa, CEA) スリランカ - Nava Sama Samaja Party(NSSP)イギリス留学した若者たちマルクス主義トロツキズム影響を受け、帰国して1935年結成したLanka Sama Samaja Pakshaya(スリランカ社会主義平等党 LSSP)は、第二次世界大戦後第四インターナショナル各国組織の中で突出して巨大な労働者大衆政党成長する。「議会での多数獲得による革命」を展望したLSSPだったが、1960年総選挙での敗北機にブルジョワ政党であるスリランカ自由党接近、同党の政権樹立のために信任投票をし、のちに入閣する。トロツキー人民戦線批判基づいてブルジョワ政党との野合」を禁止する第四インターナショナルは、幾度かオルグ派遣行った結局決裂LSSPは、1964年第四インターナショナルから除名され、「野合」を批判して分裂したバラ・タンポらはLanka Sama Samaja Pakshaya(R) (スリランカ社会主義平等党革命派 LSSP(R))を結成した第四インターナショナルLSSP(R)支部として認めたが、LSSP(R)1980年分裂しシンパサイザー組織になった。 現在は、タンポらとは別に1977年LSSPから分裂したNava Sama Samaja Pakshaya(新社会主義平等党 NSSP)が1991年からスリランカ支部公認されているほかに、スリランカ労働運動ナショナルセンターであるCMU大きな影響力をもつバラ・タンポのグループシンパサイザー組織として参加している。NSSPはスリランカ議会議席を持つ。 南アフリカ - Workers Organisation for Socialist Action スイス - Socialist Alternative / Solidarity (Sozialistische Alternative / Solidarität, SOAL) スウェーデン - Socialist Party ― Socialistiska Partiet (SP) チュニジア - Revolutionary Communist Organization (Organisation Communiste Révolutionnaire) トルコ - New Way (Yeni Yol) アメリカ - Socialist Actionアメリカ共産党内部から派生した左翼反対派」が1928年追放され同年アメリカ共産主義者同盟結成。後に社会主義労働者党(SWP)と改称指導者にジェームズ・キャノン、マックス・シャハトマン、C.L.R.ジェームズら。第二次大戦以前は、第四インターナショナル最大組織で、国際書記局アメリカ置かれた。港湾労働者トラック労働者に、一定の影響力持ったメキシコ亡命したトロツキー防衛隊組織したのも、SWPだった。キャノンは、広島・長崎への原爆投下直後8月22日に、トロツキー追悼する政治集会において原爆投下について許されざる帝国主義ギャングによる大虐殺であり、人類史に残る犯罪」「どれ程の数の日本人民が原子力秘密の発見を祝うために殺されたのだろうか」と演説当時アメリカ共産党含めて原爆投下についてアメリカ反ファシズム解放戦争における正義行為」と賞賛されていたことを鑑みれば、キャノン演説は「最も早い原爆投下非難」として、特筆価する戦後、SWPは、ベトナム反戦運動黒人公民権運動-反人種差別運動関わり続けた統一書記局分裂し再統合したが、80年代統一書記局を再び脱退したアメリカ現存するほとんどの各派トロツキスト組織は、SWPから分岐したグループである。 ウルグアイ - Socialist Workers Party (Trotskyists) フィリピン - Revolutionary Workers Party-Philippines (Revolutionary Workers Party - Mindanao Rebolusyonaryong Partido ng Manggagawa - Mindanao RPM-P)90年代入って毛沢東主義フィリピン共産党いわゆるシソン派)のいくつか分裂したグループのうちの一つであるマニラ・リサール支部(MR)と「マルクス・レーニン・トロツキー主義解放の神学結合」を掲げるBISIG (Union of Filipino Socialists)などが統一書記局コンタクト取っているが、現在フィリピン共産党シソン派)から脱退して1998年結成された主にミンダナオ拠点置いて活動するRPM-Pが支部として公認されている。 その他韓国 - 80年代派生した国際社会主義グループ」(IS)が一時期統一書記局コンタクト持ったが、国家保安法弾圧により勢力としては消滅。現在、反帝国主義-反グローバル化掲げ韓国戦闘的労働組合ナショナルセンターである民主労総一定の影響力を持つ「労働者階級の力派」(Power of the Working Class ― No-dong-ja-euy Him)が統一書記局コンタクト持っているが、「労働者階級の力派」は「労組活動家フラクション」という性格強く所謂トロツキスト組織」ではない。「労働者階級の力派」は、2007年大韓民国大統領選挙において「反資本主義左派統一候補」の擁立訴えたが、左派内でまとまらず試み頓挫した結局、「労働者階級の力派」は「支持できる候補がいない」として、最終的に選挙ボイコット」を訴えた。 現在、「労働者階級の力派」は「反資本主義左翼連合体としての新たな社会主義労働者政党建設建設訴え、「労働解放実践連帯」、「社会主義労働者連合」などのグループ討論開始している。 イスラエル - 第三次中東戦争時期イスラエル共産党から派生した反戦組織MATZPEN-マツペンの主にエルサレム支部形成していたトロツキスト派が1972年に「イスラエル革命的共産主義者同盟」(RCL)を形成するRCLは「反シオニズムPLO支持連帯」を掲げ指導者一人であるミシェル・ワルシャウスキーは「国家反逆罪」で20ヶ月服役する。現在、RCLはいくつかのグループ分裂して消滅している。ワルシャウスキーはイスラエル人立場からパレスチナ連帯運動続ける「オルタナティブ情報センターAIC)」の活動家として反シオニズムイスラエル-パレスチナ民族共生国家」の樹立訴えている。

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