牧場の少女カトリ
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『牧場の少女カトリ』(まきばのしょうじょカトリ) は、1984年1月8日から12月23日まで、フジテレビ系列で毎週日曜19:30 - 20:00(JST)に全49話が放送された、日本アニメーション制作のテレビアニメ。『世界名作劇場』の第10作目に当たる。
- ^ 本作品では最終回でカトリが作家になったとナレーションがあるが、祖母は作家にはなっていない。
- ^ a b 週刊TVガイド 1983年11月25日号 27頁「レポート・フジが来年からアニメ“西洋版おしん”を!」
- ^ 第1話前半のサラが6歳のカトリを祖父母に託してドイツに行くくだりも含めると1912年からとなる。
- ^ 最終話のマルティとカトリの駅での会話でフィンランドが独立した1917年ということが分かり(詳しくはフィンランド独立宣言を参照)、その後翌年を迎えていることから。
- ^ 年は、第14話の終盤のナレーションより。
- ^ 第18話で10歳の誕生日を迎えている。
- ^ 第40話のカトリがもらったお金でのやり取り。
- ^ 第12話、第22話。
- ^ 奉公に行く前から、牧師に聖書を使って文字を教わっており簡単な読み書きはできる(第2話のカトリとユリスの会話)。
- ^ 第7話の仕事前のテームとの会話。
- ^ アベルの配役は、第8話以降のスタッフロールに表示されている。
- ^ ただしアッキは、アベルという名前は「旧約聖書」に出てくることを指摘している(旧約聖書『創世記』第4章の登場人物「アベル」)。
- ^ 仕事内容は、似たような牧羊犬を参照。
- ^ 作中では人の言葉を少しは理解しているような演出が取られており、悪口を言われて怒ったり(第1話の猟師とのやり取り)、「犬小屋を気に入ったか?」との問いにウインクで応えるシーンもある(第41話のクラウスとのやり取り)。
- ^ 第23話で熊と対峙した時は、恐れずに鳴き声で追い払おうとしている。
- ^ 第29話の犬小屋でのカトリのセリフ。
- ^ 第2話のマルティのセリフ。
- ^ 第7話。
- ^ a b c 第16話。
- ^ 第2話。
- ^ 第12話。
- ^ 「不細工な犬」第4話のトポルのセリフ、「あれでも犬か?」第5話の村の男の子のセリフ等。
- ^ カトリと友達になったのは、教会へ行く3日前であることがマルティのセリフからわかる。
- ^ ちなみに田舎では就学率が低いらしく、パルキ村の子で小学校に通っているのは、裕福なハルマ家の子だけ(第2話のカトリのセリフ)。
- ^ カトリと一緒にいる時にケンカなどに巻き込まれそうな時は、相手が複数人であっても身を挺して彼女を守ろうとしている(第5話、第26話)。
- ^ 第12話でマルティが釣ってきた魚はペッカのセリフから「アッハーベン」である。
- ^ 第26話、第40話。
- ^ 名前の由来は「いなかっぺ」を逆から読んだもの、とされているが実際にペッカという名前はフィンランドに普遍的に存在する(指揮者のエサ=ペッカ・サロネンなど)。
- ^ 第5話のペッカのセリフ。
- ^ ただし隣家だが、実際にはペンティラ屋敷との間には数百メートルぐらいの距離がある(第18話の2つの屋敷の描写とカトリとアンネリの会話)。
- ^ 第10話。
- ^ 出会った頃のカトリに「チビ」と言ったり(第5話)、アベルを「短足」と呼称している(第7話、第21話のアベルとの競走シーン)
- ^ 本人によるとペンティラ屋敷の牛は比較的大人しい性格で牧場の周りも安全なため、少しなら持ち場を離れても大丈夫とのこと(第7話のカトリとの会話)。
- ^ 第27話の牧場でのセリフ。
- ^ カトリの母の送金が戦争により来なくなる、農作物の不作、牛を売りに行く途中に熊に襲われる等。
- ^ 第2話、第22話では回想シーンで、第12話では手紙の声として登場。
- ^ 国内で家政婦として働いていたがドイツに行くことになった雇い主から一緒に来るよう頼まれ、給料が倍に上がるためカトリたちの生活のために付いて行くことを決めた(第1話)。
- ^ 大戦が始まる直前にサラが出した手紙が、戦乱により大幅に遅れて祖父母宅に届いた。
- ^ 毎年自身の誕生日パーティでビールを振る舞い、客人たちから好評を得ている(第39話)。
- ^ 第11話などに登場。
- ^ 第5話。
- ^ 第4話。
- ^ 「夏のスープ」の意味。夏野菜を使った牛乳ベースのスープ。
- ^ 第17話。
- ^ 第7話のアンネリたちの会話。
- ^ 第8話。
- ^ a b 第8話、第17話。
- ^ 第11話。
- ^ 作中ではクレープと言っているが見た目はホットケーキにそっくり(第9話)。
- ^ フィンカブラのグラタンを作るためという目的があった。
- ^ a b 第30話。
- ^ 第10話、第16話。
- ^ 第23話。
- ^ エンディングのクレジットは一貫して「アキ」と表記されているが、DVDの字幕や本作品関連の出版物における表記は「アッキ」となっている。
- ^ 第13話のカトリとの会話。
- ^ a b 第13話。
- ^ 第14話でアッキ・ランタが逮捕されたのは、1915年8月のある日曜日である。
- ^ 第42話では新聞の論説を任されており、カトリがそれを読んでいる。
- ^ a b 第39話。
- ^ 第14話。
- ^ 第21話などに登場。
- ^ 第24話。
- ^ 第22話。
- ^ 第25話のカトリとマルティの会話。
- ^ a b 第26話。
- ^ 第27話。
- ^ a b 第31話。
- ^ ただし、少々自分勝手な所がありアベルにまたがろうとしたり(第32話)、ミッキに自身の帽子を被せようとして(第49話)2匹から嫌がられることがある。
- ^ ソフィヤの車に乗った時は、同乗したカトリとアベルが気分が悪くなったのに対し自身は一人大興奮している(第44話)。
- ^ ちなみにカトリはたまたまビリヤミがいない時にクウセラ屋敷に着いてロッタから直接採用された。事前にペッカからカトリを雇うよう頼まれていたが、“10歳の少女に大した仕事はできない”と考えていたため、仮に彼女が自身と先に会っていたら採用しないつもりだった(第27話)。
- ^ クウセラ屋敷の畑や家畜から取れる農作物や乳製品の内いくらかを家賃として10年間納め、残った収穫物の売上金を税金や自分たち夫婦の生活費に回す、という形で譲り受ける(第36話)。
- ^ 第32話より前のスタッフロールでは、木藤総子となっている。
- ^ カトリは少し離れた場所で、自身が戦地に戻るため家族と別れる所を目撃しただけで面識はない。
- ^ ソフィアではなくソフィヤである点に注意。字幕でもスタッフロールでもソフィヤで統一されている。
- ^ 女医はまだまだ少ない存在らしい(第29話)。ちなみにライッコラ屋敷やクウセラ屋敷などの田舎には医者がほとんどおらず、村人が病気やケガをすると自分たちで手当をしたり医者がいる隣町まで馬車で患者を運ぶor医者に来てもらうしかない(第9話のペッカセリフ)。
- ^ a b 第29話。
- ^ 第39話に登場。
- ^ a b 第32話。
- ^ 悪魔と出会った不思議な話で、本人は本当の話と言っているが事実かは不明。
- ^ 第33話。
- ^ これと似たようなシーンがペリーヌ物語でも使われている
- ^ 第44話。
- ^ ただし、最寄り駅と言ってもサロ駅までは馬車で半日もかかる(第39話のユリスとカトリの会話)。
- ^ 第39話のカトリとイルダの会話。
- ^ カトリと会った直後にロッタから、「カトリは学校に行っていないが独学で読み書き計算ができる」と聞いたが信じられないため。
- ^ カトリに面と向かって“田舎娘”呼ばわりしたり(第41話)、新聞の論説を読ませようとしたり少々難しい算数の問題を出すなどしている(第43話でその最後の問題36.8-2.82÷0.3×3.5を、カトリは見事に正解した(答えは3.9))。
- ^ 詳細は不明だが過去に医者の診察ミスでひどい目に遭ったらしい(第47話のセルマのセリフ)。
- ^ 第45話。
- ^ 第44話より前のスタッフロールで嶺あつ子となっている。第44話以降はすべて峰あつ子に修正されている。
- ^ 第41話。
- ^ 第48話のカトリとの会話。
- ^ それに対し、ソフィヤは「星の国の王女様」と答えている。この答えにはレオも感心しきりであった。
- ^ さらに作中では木の幹を駆け上がったあと、後転しながら降りるという驚くべき技も披露している(第48話)。
- ^ カトリが本を読みながら眠るシーン。
- ^ 第16話のナレーション。
- ^ 第10話のナレーション。
- ^ 第22話のナレーション。
- ^ 第6話のアンネリとカトリの会話。
- ^ 第7話のカトリとテームの会話。
- ^ 第7話で北の牧場に来たペッカのセリフ。
- ^ カトリがここに来る前日に下見に行き、一緒に来たテームから注意するよう言われている(第7話)。
- ^ 第12話のカトリとペッカの会話。
- ^ マルティは、学校で教師からこの本を読むよう言われたが難しすぎて読んでいないらしい(第13話のカトリとの会話)。
- ^ 『カレヴァラ』の主人公である。
- ^ 「乙女よ余人のためではなく、我がために珠(たま)の連なる首飾りを巻き、十字架を胸にかけよ」、「乙女よ我がためにその美しき髪を編み、やわらかきリボンを結べ」のセリフ。
- ^ アッキによれば「カトリにこの詩を言ったのはカトリが(カレヴァラの)アイノと同じようにビヒタ(白樺の若葉のついた小枝の束。サウナの必需品。)を作って持っていた」から。
- ^ 第42話。
- ^ 「フィンランディア」中間部のコラールはもともと4拍子だが、作中BGMでは3拍子に編曲されているなど。
- ^ 「テレビ局ネットワーク」『アニメディア』1984年12月号、学研、92 - 94頁。
- ^ 現在の局名はNST新潟総合テレビ。
- ^ 現在の局名はテレビ愛媛。
- ^ 「テレビ局ネットワーク」『アニメディア』1984年10月号、学研、92頁。
- ^ 現在の局名はIBC岩手放送。開始当初から1984年9月までは木曜 19:00 - 19:30に放送。1984年10月よりTBSテレビの全国ネット番組『JNNニュースコープ』の放送時間が19:20までに拡大、及び『クイズ天国と地獄』が月曜 19:30 - 20:00から木曜 19:20 - 19:58に移行した事に伴い、放送時間が木曜 17:30 - 18:00へ移動。
- ^ 『日刊スポーツ』1984年6月1日 - 6月29日付テレビ欄。
- ^ a b c d 本来の時間帯に当時クロスネットの日本テレビ系番組『すばらしい世界旅行』を同時ネットしていたため、時差ネット。
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