層序学的定義
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異なる古生物地理学的地域は、以下の各地域の個別の生層序スケールの確立に繋がり、特定の指標(アンモナイト・微化石・磁気層序など)に応じてある地域内における異なるゾーニングも確立している。 基底の公式な定義はテチス海の卓越した外洋性堆積物から地点が選ばれており、以下の地点が研究されている。 ローヌ=アルプ地域圏のアルデシュ県に位置するサン・ペレーの町に所在するクルソル城の下の遠洋性石灰岩 プロヴァンス地方のヴァール県にあるカンジュエのキャンプのラーガーシュテッテ。石灰岩が露出しており、非常に保存状態の良い化石が多産する。 ドイツ南部のバーデン=ヴュルテンベルク州のシュヴァーベンジュラ山脈の露頭 シチリア島のエトナ地方のフォルナッツォの村の近くのサイト
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層序学的定義
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クングーリアンはロシアのペルミ地方クングールにちなんで命名された。クングーリアン階は1890年にロシアの地質学者アレクサンドル・スタッケンバーグが学術論文で初めて使用した。 クングーリアンの基底はコノドントの種 Neostreptognathodus pnevi(英語版) と N. exculptus の初出現で定義されている。
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層序学的定義
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キンメリッジアン階の名前はイングランドに位置するドーセット海岸のキンメリッジ(英語版)村に由来し、1842年にフランスの博物学者アルシド・ドルビニが論文で時代名を発表した。 歴史的に、キンメリッジアンという用語は異なる2つの使われ方をしてきた。キンメリッジアンの基底は同じであったが、最上部はイギリスの層序学者によりポートランディアンの基底として定義された一方、フランスではチトニアンの基底として定義された。この違いは完全に解決されておらず、国際層序委員会(英語版)のタイムスケールではチトニアンがキンメリッジアンの上の階とされている。 キンメリッジアンの基底はアンモナイトの種である Pictonia baylei が地質柱状図に初めて現れる地点で、模式地はイギリス南海岸のキンメリッジ。キンメリッジアンの最上部、すなわちチトニアンの基底はアンモナイトの種 Hybonoticeras hybonotum が初めて出現する地点であり、これは磁気異常 M22An の最上部とも一致する。
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層序学的定義
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かつては西洋の層序学者らがスキタイ階という用語を使用していたが、ロシアの層序学者が1956年にスキタイ階をインドゥアン階とオレネキアン階に細分した。かつては前期インドゥアンに相当する時代がカナダアクセルハイバーグ島北西部Griesbachに模式地を持つグリースバキアン期、後期インドゥアンと前期オレネキアンに相当する時代がヒマラヤを模式地に持つナンマリアン期とされていた。また、インドゥアン期は非公式にグリースバキアン亜期とディーネリアン亜期に細分され、ナンマリアン期という語は現在では使用されていない。インドゥアン階という名称はパキスタンとインドのインダス地域にちなんで命名された。 インドゥアン階の基底、すなわち下部三畳系・三畳系・中生界の基底はコノドントの種 Hindeodus parvus が最初に化石記録に出現する場所、あるいはP-T境界後のδ18O値の負異常の終わりと定義されている。インドゥアン階の基底の国際標準模式層断面及び地点(GSSP)は中華人民共和国の長興県に位置する。
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層序学的定義
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アニシアン階の基底、すなわち中部三畳系の基底はコノドントの種 Chiosella timorensis が層序記録に初めて出現する場所とされることや、magnetic chronozone MT1n の基底とされることがある。国際標準模式層断面及び地点(GSSP)はルーマニアのドブロジャに位置する Deşli Caira 山の横に位置する。
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ラディニアンの基底はアンモナイトの種 Eoprotrachyceras curionii あるいはコノドントの種 Budurovignathus praehungaricus が層序記録に初めて出現する場所であると定義されている。基底の国際標準模式層断面及び地点(GSSP)は北部イタリアブレシア県バゴリーノのカッファロ川(英語版)の川底の露頭である。
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層序学的定義
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「オックスフォーディアン」の記事における「層序学的定義」の解説
オックスフォーディアン階は1815年ごろにウィリアム・スミスにより「固い粘土と頁岩」("Clunch Clay and Shale") 、1818年にW・ブックランドにより「森あるいは沼地の粘土」("Oxford, Forest or Fen Clay") と表現された。1844年にはアルシド・ドルビニが論文中でオックスフォーディアンという用語を正式に導入した。オックスフォーディアンという名称はイングランドの都市オックスフォードから派生したもので、オックスフォードでは単層が良く卓越している。ただし、オックスフォーディアン階はオックスフォードに留まらずドーセットからヨークシャーの海岸までほぼ連続して露出し、一般に低く広い谷を形成している。特にウェイマス、オックスフォード、ベッドフォード、ピーターバラ、スカーブラで露頭が顕著である。オックスフォーディアン期の岩石はイギリスの Uig やスカイ島でも産出する。
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層序学的定義
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オレネキアン階は1956年にロシアの層序学者が初めて学術論文でその語を登場させた。かつては後期オレネキアンに相当する時代がカナダエレスメア島に模式地を持つスパシアン期、前期オレネキアンと後期インドゥアンに相当する時代がヒマラヤを模式地に持つナンマリアン期とされていた。現在ではスパシアン期はオレネキアンの亜期とされ、ナンマリアン期という語は使用されていない。
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フロイアン階の基底はスウェーデンのヴェステルイェートランド地方のDiabasbrottet採石場に位置するGSSPでフデイシテトラグラプトゥス・アプロクシマトゥス(英語版)の初出現として定義される。国際標準模式層断面及び地点はDiabasbrottetクオリー(北緯58度21分32秒 東経12度30分09秒 / 北緯58.3589度 東経12.5024度 / 58.3589; 12.5024)で、主に頁岩が層位的に連続した露頭である。名称はスウェーデン南部のヴェステルイェートランド地方の村Floに由来し、2004年にフローアン(英: Floan)が提案されたが、国際層序委員会はフロイアンを正式名称に採用した。
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層序学的定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/15 04:10 UTC 版)
モスコビアンは1902年にド・ラバランが命名した。モスクワ盆地ではモスコビアンは厚さ約180メートルの泥灰土質白色石灰岩で、Spirifer mosquensis や Fusulina cylindrica を特徴とし、この他にフズリナの Staffella 属も産出する。サマラベンドではモスクワ盆地に存在しない Wedekindellina 属に代表される上部を含めて約300メートルに達し、基底は Stafella antiqua に富み、その他の大型フズリナは産出しない。 モスコビアンの基底はコノドントの種 Declinognathodus donetzianus(英語版) と Idiognathoides postsulcatus(英語版) の初出現あるいはフズリナの Aljutovella aljutovica の初出現に近い。フズリナの種は地域ごとに異なるため、世界的な対応に使うことはできない。2020年4月時点でモスコビアンの国際標準模式層断面及び地点(GSSP)は定められていない。2008年にはコノドントの種 Diplognathodus ellesmerensis(英語版) の初出現がGSSPの候補として提唱されたが、同種の化石が希少であること、その進化関係が明らかにされていないこと、産出した化石の大半が幼体のようであることが懸念されている。
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層序学的定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/23 01:07 UTC 版)
Huanghuachang section GSSPの位置を示す中国の地図。 ダーピンジアン階の基底はコノドントのバルトニオドゥス(英語版)属の種 Baltoniodus triangularis の初出現に定義されている。国際標準模式層断面及び地点(GSSP)は中華人民共和国湖北省宜昌市黄花場村(英語版)の黄花場セクション(北緯30度51分38秒 東経111度22分26秒 / 北緯30.8605度 東経111.3740度 / 30.8605; 111.3740)に位置する、ダワン累層の露頭である。下側の境界はタイプ産地でのコノドントの種 Baltoniodus triangularis の初出現で定義されている。厳密な境界はダワン累層の基底から10.57メートル上に存在する。なお、ダーピンジアンという名称はGSSPの存在する付近の黄花場村に由来し、2005年に提唱された。 ダーピンジアン階はイングランドで用いられる層序区分ではArenigと重複する。
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層序学的定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/19 04:18 UTC 版)
チャンシンジアンという名称は中国の浙江省北部長興県にちなんでおり、長興石灰岩に由来する。この名称は1970年に地層に対して初めて使用された。 チャンシンジアンは1981年に国際タイムスケールに正式に認められた。チャンシンジアン階の基底は、コノドントの種 Clarkina wangi(英語版) の最初の出現として定義されている。国際標準模式層断面及び地点(GSSP)は長興県に位置するタイプエリアの眉山市のプロファイルDである。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:06 UTC 版)
「ウーチャーピンジアン」の記事における「層序学的定義」の解説
ウーチャーピンジアンという名称は1962年に中国南部のローピンジアン世がチャンシンジアンとウーチャーピンジアンに区分された際に初めて使用され、1973年に初めて地層ユニットに用いられた。 ウーチャーピンジアンの基底はコノドントの種 Clarkina postbitteri postbitteri(英語版) が最初に出現する層序記録上の場所として定義されている。国際標準模式層断面及び地点(GSSP)は中国広西チワン族自治区来賓市来賓市近くに位置する。
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層序学的定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 03:13 UTC 版)
カーニアンは1869年にヨハン・オーガスト・ゲオルグ・エドモンド・モジソヴィッチ・フォン・モジスバー(英語版)が命名し、この名前はオーストリアのハルシュタットに位置する石灰岩の露頭の一部を言及する際に初めて使用された カーニアン階の基底はアンモナイトの種である Daxatina canadensis が初めて出現する層序記録上の場所と定義されている。基底のグローバル・リファレンス・プロファイルはイタリアの南ティロル地域ヴァル・バディア(英語版)近くの Stuores-Wiesen に位置する。
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層序学的定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/03 14:59 UTC 版)
ステージ2上下どちらの境界も国際層序委員会(英語版)による定義を受けていない。ステージ2の上側の境界すなわちステージ3との境界は三葉虫の出現での定義が、ステージ2の基底は貝類の Watsonella crosbyi(英語版) あるいは Aldanella attleborensis(英語版) の最初の出現としての定義が提案されている。 国際標準模式層断面及び地点(GSSP)の候補として、中華人民共和国雲南省の朱家青累層やシベリア大陸アルダン川近くのPestrotsvet累層で Watsonella crosbyi が初めて出現する地点が挙げられている。
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層序学的定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/03 15:00 UTC 版)
基底は国際層序委員会(英語版)により公式に定義されていない。三葉虫の属オレネルス(英語版)あるいはレドリキア(英語版)の最初の出現や、三葉虫の種 Arthricocephalus chauveaui の最初の出現が定義として提案されている。上側の境界はウリューアン階の基底である。 国際層序委員会(英語版)はカンブリア紀第四期を命名していない。シベリアの術語体系で広く使われている用語では、バトミアン(Batomian)とトヨニアン(Toyonian)がステージ4をカバーする。
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層序学的定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/03 14:54 UTC 版)
ルドフォーディアン階の国際標準模式層断面及び地点GSSPはイギリスのラドロー(英語版)から南西2.5キロメートルのサニーヒル・クオリー(北緯52度21分33秒 西経2度46分38秒 / 北緯52.3592度 西経2.7772度 / 52.3592; -2.7772)に位置する。示準化石にはフデイシの Saetograptus leintwardinensis leintwardinensis が、二次的な示準化石には腕足動物の Kirkidium knightii や Strophonella euglypha および単体サンゴの D. myops や P. globosa が用いられている。ドーニングによる1981年の論文では Cymbosphaeridium pilaris、Leoniella carminae、Multiplicisphaeridium paraquaferum、Veryhachium leintwardinensis、Leiofusa estrechaを含むアクリタークのバイオゾーンが基底のわずか下方に位置すると報告された。
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層序学的定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 11:50 UTC 版)
2015年8月に白亜系小委員会で承認され、2016年3月に国際地質科学連合が批准した国際標準模式層断面及び地点では、アルビアンの基底はフランスのドローム県 Arnayon の Col de Pré-Guittard セクションにあるキリアン層準がアルビアンの基底を定義し、浮遊性有孔虫 Microhedbergella renilaevis が主指標とされる。副指標にはアンモナイト、イノセラムス類、ナノプランクトン、炭素同位体比変動、岩相変化など28の指標が挙げられている。同一セクションのパキール層準基底の Leymeriella tardefurcata もアルビアンの基底として提案されたが、提案された境界直下に不連続があること、主指標となるアンモナイトの広域性に難点があること、微化石やバイオマーカーなど副指標が限られていることから白亜系小委員会で却下された。ただしキリアン層準の浮遊性有孔虫による定義も完全無欠ではなく、有孔虫は形態の似た種が多いため種同定が保存状態に大きく左右されるという欠点がある。 前期白亜紀/後期白亜紀境界すなわちアルビアン/セノマニアン境界は、長らくフランス北部が重要視されていた。しかし両階の地層の間に時間的間隙があること、逆に異なる層準の化石が1層位に凝縮された状態で産出することがあることから、境界を規定する新たな地層として3つの候補が挙げられた。現在ではフランスのアルプス山脈のロザン(英語版)村の近くに位置する、Mont Risou の西の露頭(オート=アルプ県、北緯44度23分33秒、東経5度30分43秒)が公式なセノマニアンの基底を定義する国際標準模式層断面及び地点に指定されており、層序記録に有孔虫 Rotalipora globotruncanoides が出現する地点で基底が定義される。この境界は Marnes Bleues 累層の最上部の36メートル下に位置する。
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層序学的定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 05:26 UTC 版)
アプチアン/アルビアン境界の定義は2016年に現在のものとなった。フランスのドローム県 Arnayon の Col de Pré-Guittard セクションキール層準基底のLeymeriella tardefurcata が境界を規定する主指標として提案されたが、提案された境界直下に不連続があること、主指標となるアンモナイトの広域性に問題があること、微化石やバイオマーカーなど副指標が限られていることから白亜系小委員会に却下された。一方で同一セクションのキリアン層準は2015年に白亜系小委員会で承認を受け、2016年3月に国際地質科学連合が国際標準模式層断面及び地点に批准した。この層準の浮遊性有孔虫 Microhedbergella renilaevis が主指標として境界を定義し、副指標にはアンモナイト・イノセラムス類・ナノプランクトン・炭素同位体比変動・岩相変化など28の指標が設定された。ただしキリアン層準の浮遊性有孔虫による定義も完全無欠ではなく、有孔虫は形態の似た種が多いため種同定が保存状態に大きく左右されるという欠点がある。
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層序学的定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/10 10:48 UTC 版)
キャピタニアンは1904年に地質学者ジョージ・バー・リチャードソ(英語版)が論文で初めて使用した。1961年には、グアダルピアン世(アメリカ合衆国テキサス州グアダルーペ山脈(英語版)に由来)を細分する層序名として初めて使用され、それまではグアダルピアンもキャピタニアンもアメリカ合衆国南部で地域的にしか用いられていなかった。2001年に国際層序委員会(英語版)の時代区分に認められた。ヨーロッパの時代区分では Zechstein の一部にあたる。 キャピタニアンの基底はアッセリアン、ローディアン、ウォーディアン、ウーチャーピンジアン、チャンシンジアンと同じくコノドントの種の初出現で定義されている。後期ペルム紀の根拠とされてきたフズリナの Lepidolina kumaensis 群集は現在ではキャピタニアンの示準化石とされている。これに伴い、放散虫 Follicucullus charveti の生息期間の大部分も後期キャピタニアンとされた。
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