種同定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/03 04:40 UTC 版)
「ヨーロッパダケカンバ」の記事における「種同定」の解説
ヨーロッパダケカンバはシラカンバ(白樺、B. pendula)と近縁であり、しばしば混同される。多くの北米の教科書はこの2つの種を同種として扱っているが、ヨーロッパでは異なる種であるとされている。 ヨーロッパダケカンバは滑らかで綿毛に包まれた芽生えを有しており、無毛でいぼ状ののシラカンバと区別することができる。ヨーロッパダケカンバの樹皮は鈍い灰色がかった白色であるが、シラカンバの樹皮は薄く、黒い裂け目があり目立つ白色である。葉の縁もまた異なっている。ヨーロッパダケカンバの葉の縁は細かい鋸歯状であるのに対して、シラカンバの葉の縁は粗い鋸歯状である。これら2種は細胞学的にも区別できる。シラカンバは2倍体(2組の染色体を持つ)が、ヨーロッパダケカンバは4倍体(4組の染色体)である。生息場所要求にも違いがある。ヨーロッパダケカンバは粘土あるいは泥炭湿原といった湿った水捌けの悪い土地で見られるが、シラカンバは乾燥した砂質土で主に見られる。
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