反正天皇
淡路島で生まれたこととされている。
古代における大王の王位継承(兄弟間の相続)に重要な前例を開いたことで知られるが、天皇の事績としては記すべきものはない。
反正天皇は「宋書倭国伝」のいわゆる「倭の五王」のうちの「珍」にあてる説が有力で、「宋書倭国伝」には、珍が「使を遣して貢献し、みずから使持節都督、倭、百済、新羅、任那、秦韓、慕韓六国諸軍事、安東大将軍、倭国王と称し、表して除正せられんことを求む」とあり、このうち安東将軍、倭国王に除せられたのみだが、その使を遣して貢献した背景を考えると、今に伝わらないが反正天皇のなんらかの事績があるのかもしれない。
第18代天皇 | |
天皇名 | 反正天皇 |
読み方 | はんぜいてんのう |
名・諱等 | 多遅比瑞歯別尊 |
読み方 | たじひのみつはわけのみこと |
時代区分 | 古代 |
天皇在位 | 406?年から410?年 |
生年 | 生年不詳 |
没年 | 没年不詳 |
父 | 仁徳天皇 |
母 | 磐之媛命 |
兄弟 | 大兄去来穂別尊・雄朝津間稚子宿禰尊 |
配偶者 | 津野媛 |
皇子女 | 雄朝津間稚子宿禰尊 |
即位宮 | 河内国丹比柴籬宮 |
天皇陵 | 百舌鳥耳原北陵 |
所在地 | 大阪府堺市北三国ヶ丘町 |
反正天皇
(多遅比瑞歯別尊 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/20 11:15 UTC 版)
反正天皇(はんぜいてんのう、仁徳天皇39年? - 反正天皇5年1月23日)は、日本の第18代天皇(在位:反正天皇元年1月2日 - 同5年1月23日)。『日本書紀』での名は瑞歯別天皇。兄弟継承した初の天皇。
- ^ http://www.atomigunpofu.jp/ch5-wild%20flowers/itadori.htm
- ^ 『新撰姓氏録』男武額赤命七世孫御殿宿禰男色鳴。大鷦鷯天皇御世。皇子瑞歯別尊。誕生淡路宮之時。淡路瑞井水奉灌御湯。于時虎杖花飛入御湯中。色鳴宿禰称天神寿詞。奉号曰多治比瑞歯別命。乃定丹治部於諸国。為皇子湯沐邑。即以色鳴為宰。令領丹比部戸。因号丹比連遂為氏姓。
- ^ 『日本書紀(二)』岩波書店 ISBN 9784003000427
- ^ 外池昇『事典陵墓参考地 もうひとつの天皇陵』(吉川弘文館、2005年)pp. 49-52。
- ^ 反正天皇(国史).
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