南斗六聖拳とその関係者
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「北斗の拳 イチゴ味」の記事における「南斗六聖拳とその関係者」の解説
サウザー 声 - 銀河万丈 本作の主人公。幼少時より修行に明け暮れてきたため一般常識に乏しく、また自身が体験できなかった「青春」に対して強い憧れを抱く。なお前述の理由から義務教育を受けていないため、十字陵がほぼ完成したことを契機に副官の勧めもあって将来の聖帝軍を担う人材育成のために「聖帝軍十字陵学園」という学校を開設し、子供たちとともに、みずからも勉学に勤しむ。勝利こそが全てで、内容が良くなくても気にしない楽天家。痛みに対しては我慢強く、長台詞の途中で目を覆って高笑いする癖がある。カレーが夕食でないと怒り、シェイクが上手に吸えないなどといった子供じみた面もある。 拳の実力は原典に優るとも劣らない評価を得ており、ギャグ回の内輪揉めではやり込められることがあるものの、真面目に戦うと五車星程度では2対1ですら相手にならず、本気で怒ると他の六聖拳が2人がかりでも抑えられずに逃げ出さざるを得ないほどで、原典で戦うことのなかった強者たちを次々と撃破していく。唯一ラオウに対抗しうる南斗側の人物であるが、最後の将を除いた六聖拳への自宅訪問があまりにも酷いためにシュウとシンに謀殺されかけるなど、性格に難が多い。 弱点は目隠し。師匠のオウガイを殺害した時に目隠しをしていたため、そのトラウマが蘇る。 シュウ 声 - 諏訪部順一 基本的には常識人だが、ユダに容赦ない突っ込みを入れるほか、余計な一言が多い傾向がある。行動面でのトラブルメイカーは間違いなくサウザーであるが、言葉でのトラブルメイカーはシュウである場合が少なくない。 レジスタンス勢力を含めて人望が厚く、中でも妙齢の女性からの声は高い。サウザーにはそれが気に入らないのか皮肉を込めて「様」づけで呼ぶ。原典同様に『イチゴ味』作中でもすでに盲目だが、拳法などで磨かれた洞察力などでは説明がつかず、明らかに目が見えているとしか思えない場面が多々ある。原典のように石碑を聖帝十字稜の頂点に(何度も)運ばされるが、石碑を破壊して脱出したり石碑を投げ捨てたりするなどして、人柱になることはない。また石碑の代わりに特大の鏡餅を背負う場面もある。 レイ 声 - 鳥海浩輔 原典との差異が少ない、貴重な常識人。 南斗勢で行動しているときは突っ込み側に回る(というより振り回される)が、ケンシロウ一行として行動しているときは頻繁に無茶な振りをされて断りきれない立場になる。 原典での名シーンをことごとくサウザーやケンシロウに乗っ取られ、そうならない場合でも「出番を取られていない事」をバットとリンに批判される。 第8巻の時点では人生最大の目的であった妹のアイリを救うことを達成したために以後の進路に悩み、南斗水鳥拳を活かしたレストラン経営を企画する。マミヤかはらメニューにルイベを加え入れるためのリュウガ、火力問題を解決するためのシュレンの導入を勧めるなど企画に積極的だったが、本人は大事にしたくないらしく、「この話は一旦忘れてくれ」とアイリとマミヤに告げ、部屋の外の壁に寄りかかりまたもや進路に迷った様子。 ユダ 声 - 谷山紀章 ずれたセンスをいじられることが多く、紋章の「UD」が人名のユダ(JUDA)としては綴りが違うことをなぜかシュウに指摘される。本人は「(U)美しい(D)だろう」の略と苦しい言い訳をするが、そのせいでシュウに「ウダ」と呼ばれるはめになる。以降は腕輪の文字をちょっと削って「JD」に変える。 居城ではべらせている美女たち(ユダガールズ)は自分を称えさせるために雇っている時給付のアルバイトで、ユダみずから振り付けなどの指導をしている。しかし彼女らにやる気はまったくなく、台詞は棒読みで、彼が城を空けた際には酒や食料を勝手に持ちだして乱痴気騒ぎをしたり、ケンシロウに敗北した際には死亡説を流したりするなど完全に見下した態度を取っている。居城にサウザーたちが勝手に入ってきてもきちんと茶を出して接待するといった、礼儀正しい一面もある。 レイに遅れをとっている原因を「原典でケンシロウと戦っていないから」とし、ケンシロウの無想転生の背後の幻影に加えてもらうことを目標とするが、そのために最初に取った手段は「無想転生の際に浮かび上がる強敵(とも)の幻影に生身で物理的に混ざり込む」というもの。当然ながら周囲の人物には不審がられ、終いにはケンシロウにどつかれて失敗に終わる。その後リハクの嘲笑半分のアドバイスを受け、真っ当な手段でケンシロウとの死闘を目指すが、いらんことばかりしていた期間のせいで拳が錆び付いており、まずはそれを磨き直す事から始めることになった。 原典のフィギュアの一種、「リボルテックシリーズ」がユダだけ存在しないことを笑いの種にされる。作中でリボルテックの話が出る回で言及されるのみに留まらず、巻末コメントにてリボルテック製作元から「ユダだけ忘れていた」などというコメントが寄せられ、「名も無き修羅」などメインではないにもかかわらずリボルテック化済みのキャラクターの紹介が入るときには必ずユダとリボルテックのことに言及される。 原典の究極版の表紙もユダだけ描かれていないという事実を知った際は鬼神のごとき強さで牙一族を一蹴した。 シン 声 - 森川智之 原典でのケンシロウとユリアへの執念を翻案され、ケンシロウに懸想する同性愛者となり、その想いを伝えられない不器用な男として描かれている。幼少期はケンシロウと楽しい日々を過ごしていたが、彼がユリアと付き合い始めたのを境に疎遠になり、悲しみに暮れる。核戦争後はその真意を明かせぬまま、成り行きでケンシロウの胸に七つの傷を刻み、別に好きでもないユリアを連れ去る。 ユリアが南斗五車星な連れ去られる際も愛想なく承諾、問いかけに対しても「なにが?」と感情無く返答し、ユリアを邪魔者と思い続けていた様子であった。 居城に訪れたジャギをケンシロウとまるっきり勘違いし、その素顔を目にした際は自分のせいでケンシロウの姿を変えてしまったと絶望し、自らの殺害を命じた。 ケンシロウに関すること以外は常識人で、しっかりした居城を持っている事もあり、消去法で天帝ルイの預け先に選ばれる。のちにルイに殉星の宿命を揺り起こされ、ファルコに対し「死んでくれ」と心の中で呟いたり、カミソリレターを送りつけたりといった行動を取り始める。 南斗最後の将 声 - 皆口裕子 世紀末においてはあり得ないほど「いい匂いがする」らしい。シンをはじめ、ごく一部しかその正体は知らない。その正体や存在についてしばしば言及されるが、作中ではサウザーなどことごとく別の人間がなり代わっており、出番は少なめ。 シバ 原典でも登場するシュウの息子。またの名を「ニュー・センチュリー」。しかし本作では出番が少なく、シュウとの絡みもない。 北斗と南斗の全面対決において南斗側の人物として初登場し、やる気のないジャギと対戦する。この際、原典の最期同様にダイナマイトで自爆しようとするだけであったが、ジャギに「今はそれやっちゃ駄目だ!!」と説得される。そのときもシュウはトキの手当てに夢中で、息子をまったく気にしない。 オウガイ 先代の南斗鳳凰拳伝承者であり、サウザーの師。本作でもすでに故人であるため、おもにサウザーの回想や「南斗 DE 5MEN」のPVに登場する。オウガイ外道伝にて、幼少期のサウザーの「どうやって子供は生まれてくるのか?」という問いに、「コウノドリが運んでくるのだ」と優しい嘘をついた。
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