元団員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 15:09 UTC 版)
「Dies irae -Also sprach Zarathustra-」の記事における「元団員」の解説
かつて騎士団に在籍していたが、現在は死亡した(あるいは死亡したも同然な)団員。 ベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン(Beatrice Waltrud von Kircheisen) 声 - かわしまりの / 瑞沢渓 身長:159cm 体重:46kg 誕生日:7月30日 血液型:B型 階級:中尉 先代聖槍十三騎士団・黒円卓第五位『戦乙女(ヴァルキュリア)』。 戦乙女と称えられた独ソ戦争の英雄であるが、性格は陽気で飾り気のない気さくな女性。他団員とは異なる陽性な気質の持ち主で、本来騎士団に居るには不自然な人物であったが、ある目的のためにあえて騎士団に所属していた。また、唯一首領と副首領に魂を売っていない団員でもあった。現在のトバルカインである戒とはお互い口外にしなかったが愛し合っており、彼の剣の師でもあった。純粋な剣士としての技量ならば作中最高である。 エレオノーレとは騎士団に入る前から上官と部下の関係にあり、彼女に対して尊敬の念を抱いていた。だがエレオノーレはラインハルトに魅せられ彼に忠誠を誓ってしまい、ベアトリスは彼女を解放するために騎士団に加わった。そして1945年のベルリン虐殺の命令をためらいなく実行したエレオノーレを見て、彼女を解放するにはラインハルトを倒すしかないという結論に至る。 儀式が起こると予想していた11年前に黄金練成が見送られ、戒と螢のトバルカイン化が避けられない事態となったため、彼らを救うと同時に彼女の目的を果たすために独自の行動をとるも、失敗し死去。彼女の空席を埋める後任として螢が騎士団に入ることとなった。幼い螢にとっては憧れの存在であり、彼女の死は多くの者に何らかの影響を与えた。 彼女を手にかけたのはヴァレリアに螢を人質に取られた戒であり、偽槍を使ってしまった戒はトバルカインと化し、同時に彼女の魂も偽槍に取り込まれた。そのため現在のトバルカインには彼女の意思が混ざっており、戒を追い詰めたヴァレリアに対して強烈な憎悪を向けている。だが実際はリザの手によって戦雷の聖剣に魂を宿した状態で偽槍に吸収されており、完全にトバルカインと化してはいない。螢ルートでは蓮が偽槍を破壊したことで解放され、聖遺物を介して自らの魂を形成するという離れ業を見せた。 聖遺物は『戦雷の聖剣(スルーズ・ワルキューレ)』。形態は武装具現型。位階は創造。伝説通りの神話の武器ではないが、フリードリヒ3世の宝として保管されていた高い霊格の聖遺物であり、電撃を使った攻撃が可能である。 創造は『雷速剣舞・戦姫変生(トール・トーテンタンツ・ヴァルキュリア)』。発現は求道型。「戦場を照らす光になりたい」という渇望から、自分自身を雷へと変化させる。螢の創造と似た能力だが、彼女のものより技も力も洗練されており、物質透過も同様に行えるが、その成功率も数段上。雷という性質上シュライバーを除けば騎士団随一の速度を誇り、雷撃のエネルギーも強力であるため、幹部を除けば最強クラスの能力である。 詠唱は『ワルキューレ』。 通常版では、会話の中で名前が出るのみで登場はしなかったが、-die Wiederkunft-版では創造詠唱を初めとする彼女に関する記述が増え、完全版にて正式に登場することとなった。Die Morgendammerung ドイツ女子青年同盟、AHSを首席で卒業した優等生。しかし、16歳という若さゆえの性格から不真面目且つ楽観的な言動が目立ち、上官であるエレオノーレとは対照的である。ある意味作中の清涼剤な役割を持つ。 Zwei Wirklichkeit 1939年、エレオノーレに付き合わされ通り魔を捕まえようとするが、空振ってしまい酒場へ向かう。大戦後も存命し、2006年ある目的のため日本へ訪れる。 イザーク (Isaak) 声 - 雛見風香 / 生天目仁美 身長:141cm 体重:30kg 誕生日:8月31日 初代聖槍十三騎士団・黒円卓第六位『太陽の御子(ゾーネンキント)』。 生命の泉協会レーベンスボルンが優生学理論に基づいて、ある目的のために行われた人体実験の果てに誕生した成功作。成長速度が著しく速く、1年で5歳分の年を取り、生後2年で六ヶ国語をマスターしていた天才児であった。リザの実子だが、父親はラインハルト。ただし、その行為はラインハルトが己の肉体にヴァレリアの魂を移す実験のために魂を肉体から切り離していた際、リザが青褪めた死面によってその肉体を操って行ったものであるため、ラインハルト自身はそれを知らない。玲愛の祖父でもある。 61年前のベルリン陥落時、彼が3歳の頃、ラインハルトの創造である“城”を永久展開させる聖櫃創造の儀を施し、その20年後に死去。その魂は“城”の心臓として縛られており、ラインハルトが彼を解放しない限り永久に縛られ続ける。人間ではなく単なる“城”の部品として生み出され、扱われているが、本人はその役割と扱いに対して一切の疑問も不満も抱いていない。イザーク自身には戦闘能力はないが、彼が存在する限りラインハルトを倒すことはできず、また“城”そのものと言っていい存在でもあるため、ある意味で最も危険な存在。 聖遺物は『聖櫃』。形態は事象展開型。位階は黄金練成によってなされる疑似的な流出。流出は『壺中聖櫃・不死創造する生贄祭壇(ハイリヒアルヒェ・ゴルデネエイワズ・スワスチカ)』。ラインハルトの創造を全世界へと流れ出させ、永久に展開させることが流出であり、これを補助する装置がゾーネンキントである。また、ラインハルトの創造を永久展開させている『心臓』である為、彼の承認があれば『至高天・黄金冠す第五宇宙(グラズヘイム・グランカムビ・フュンフト・ヴェルトール)』を独自に展開することができる。 櫻井 戒(さくらい かい) 声 - 石川ゆうすけ / 寺島拓篤 身長:187cm 体重:78kg 誕生日:5月12日 櫻井螢の実兄。物静かで争いを好まない性格だった。黒円卓に縛られた櫻井一族の因縁を終わらせるため奮闘するも、11年前に死去し、屍兵となる。ベアトリスとは、口外にはしなかったが愛し合っており、互いに相手の立場的危うさを気にかけていた。 聖遺物は『黒円卓の聖槍(ヴェヴェルスブルグ・ロンギヌス)』。形態は武装具現型。位階は創造。 創造は『許許太久禍穢速佐須良比給千座置座(ここたくのわざわいめしてはやさすらいたまえ ちくらのおきくら)』。発現は求道型。能力は、「大切な人(ベアトリスと螢)の分までの穢れを引き受ける者になりたい」という渇望から、自身を腐食毒そのものに変化させる。彼に触れることにより腐食の影響を受けるので、敵に回すと防御、攻撃共に困難な非常に厄介な能力である。Zwei Wirklichkeit ベアトリスのホームヘルパーとして登場。鏡花とは大学時代の同級生である。 櫻井 武蔵(さくらい むさし) 声 - 秋山樹 誕生日:4月30日 初代トバルカイン。螢と戒の曽祖父。神職の刀鍛冶であると同時に、古流剣術の達人でもあった。エレオノーレによってドイツに招聘され、言われるまま偽槍を作り、三年後、屍兵にされた。偽槍を作り上げてしまい、その犠牲者となることを激しく後悔し、恨み、いずれ浄化させるために、偽槍を子孫に受け継がせ続ける呪いをかける。櫻井一族の呪いの発端を担う存在の一人。 聖遺物は『黒円卓の聖槍(ヴェヴェルスブルグ・ロンギヌス)』。形態は武装具現型。位階は創造。彼が使う場合は長大な日本刀へと形を変える。 創造は『此久佐須良比失比氏罪登云布罪波在良自(かくさすらいうしないて つみというつみはあらじ)』。発現は覇道型。呪いを継承させるという渇望から来る能力は、周囲一帯のあらゆるものを腐食する呪いを撒き散らす。 詠唱は天つ罪・国つ罪。 櫻井 鈴(さくらい れい) 声 - 佐本二厘 誕生日:5月6日 二代目トバルカイン。櫻井武蔵の孫であり、螢と戒の伯母。偽槍の呪いを回避するため早く死のうと傭兵として戦場を渡り歩く。ベトナム戦争時にヴィルヘルムに遭遇し、人外に殺される最後を拒み、生き残るため偽槍を継承する。その後は何とかして呪いを他人に移す方法を探すが、叶わず五年後に屍兵となった。ベトナム戦争時、生身の人間のまま己の力だけでベイに形成を使用させたほどの実力者であり、歴代のカイン中、素の戦闘力は最強であった。 聖遺物は『黒円卓の聖槍(ヴェヴェルスブルグ・ロンギヌス)』。形態は武装具現型。位階は創造。彼女が使う場合は砲身状へと形を変える。 創造は『乃神夜良比爾夜良比賜也(かむやらひにやらひたまひき)』。発現は覇道型。呪いを転嫁したいという渇望から来る能力は、腐食する呪いを砲身から放ち、対象を狙い撃つ。 詠唱は古事記。
※この「元団員」の解説は、「Dies irae -Also sprach Zarathustra-」の解説の一部です。
「元団員」を含む「Dies irae -Also sprach Zarathustra-」の記事については、「Dies irae -Also sprach Zarathustra-」の概要を参照ください。
- 元団員のページへのリンク