人工島ギガンティス・各施設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 05:28 UTC 版)
「ロックマンX コマンドミッション」の記事における「人工島ギガンティス・各施設」の解説
太平洋上に落下した隕石に含まれていたフォースメタル鉱石の採掘および研究を行うため、破片の落下地点である海上に開発・設置された、本作の舞台となる人工島群の総称。 当初は人間とレプリロイドの協力の下、各島の施設間の役割の連携により比較的順調に運営が行われていたが、イプシロンを中心とするリベリオンの反乱によって事態は一変、人間はギガンティスから強制退去させられ、ほとんどの施設が武力制圧されてしまった。その後、リベリオンによる電波妨害の影響によって外部との通信手段が絶たれてしまったため、内情の把握はほぼ不可能となっている。 事件解決のために強行偵察チームが幾度と無く派遣されるも失敗、ついに最後の部隊としてエックス、ゼロ、シャドウの三名で構成されたチームが派遣されたが、万一彼らが任務遂行に失敗した場合には最終手段として政府軍によるギガンティス全土への無差別爆撃が予定されている。 ラグラノ廃墟 エックスたちが最初に潜入したギガンティス施設。ギガンティス中央部に設置され、元々はフォースメタル技術の応用により多くの新型高性能レプリロイドの開発が行われていた一大研究施設であった。しかし、施設内で開発された超フォースメタル内蔵型実験機であるイプシロンの暴走によって壊滅的な損傷を受けたために現在は廃墟として放置され、野良メカニロイドが徘徊している。 内部はいくつかの実験ホールを軸とする二重螺旋構造になっており、実験体レプリロイドの暴走を危惧してか、各階の通路には厳重なセキュリティシステムが施されている。また、レプリロイドの開発および改良を行うためのカプセルも放置されており、リベリオン幹部の大半がこの施設「出身」であることを示すデータが残されていた。 セントラルタワー・エアシティ レジスタンスの本拠地であり、エックスたちの行動拠点となる場所。かつてはギガンティス統治の中心地点であり、人間とレプリロイドの共存によって管理されていた。リベリオンによる反乱の際、総統であるイプシロンがこの地を「人間の傲慢の象徴」として放棄したため、その機能を停止する。 現在のセントラルタワーは、主にリベリオンに抗戦するための「軍事基地」としての役割が強く、多くのレジスタンス隊員たちが反乱の終結を祈りつつ、各々の任務をこなしている。一方エアシティでは、強制退去させられた人間たちの後を引き継ぐように多数の民間レプリロイドたちが生活しており、警備レプリロイドの巡回の下、商業活動が行われるなど、比較的平穏な状況にある。また、セントラルタワーとエアシティの間にはエアバスが運行し、広大かつ複雑な施設内の移動の手間を省く便利な交通手段として重宝されている。 特別封鎖区画にはテイルズシリーズがいる。 ティアナ海底収容所 元々はフォースメタルを含む隕石の破片が存在していた地域に開発された採掘施設であったが、現在はそのほとんどが掘りつくされてしまったため、周辺地域は「ロストマイン」として放棄されていた。 掘削用の大型ドリル内に設置された施設内には、採掘に携わっていた労働者の生活設備が残されている。反乱以後はリベリオンが捕虜収容所として再利用しており、多くのレジスタンス隊員たちが内部に監禁されている。 各階層間は海底トンネルのエレベーターによって連結され、深海で作業を行っている巨大な海洋生物型メカニロイドの姿を見ることが出来る。収容所の最深部には、通常以上に厳重な管理が施された収容房が存在し、内部にはリベリオンに敵対した危険人物が監禁されているらしい。 ガウディル研究所 フォースメタルから生み出されるエネルギーの利用によって、砂漠化されつつある地域の自然を再生する技術の研究が行われていた施設。内部にはバイオテクノロジーと機械技術の結晶である「メカプラント」と呼ばれる人工植物が繁茂している。 リベリオンの反乱以後は、フォースメタル研究のトップであるガウディル博士の本拠地となっており、メカプラントの大木をくりぬいて作られた空間を実験ホールや部屋として利用している。さらに、メカプラントなどに栄養を補給していると思われる液体が施設内の無数のパイプの中を通じている。 施設への侵入者を排除するべく多くの動物型メカニロイドが配置されており、さらにその奥には「無限の森」と呼ばれる地域が存在する。そこでは「ツワモノの部屋」「ヨワモノの部屋」の管理者によりギガンティスの各施設で作業を行っている多様なメカニロイドが集められ、「試練」と称して侵入者に戦いを挑んでくる。 ウルファト生産工場 かつてはギガンティスで作業を行うレプリロイドを製造するための工場であったが、リベリオンに武力制圧されて以後は兵器生産に利用されている。 地殻深くまでドリルが掘り進められ、そこから噴出する高熱のマグマをエネルギー源に稼動している。さらに金属を精錬するための溶鉱炉なども多数設置されているため、施設内は超高温状態にある。生成された兵器はベルトコンベアによって運搬され、第1~3倉庫に保管されている。これらの一連の設備は中級プレオンや耐熱装備のメカニロイドによって警護されており、さらにそれらのメカニロイドの行動管理を行っているのが、工場のメインコンピューター「デュボア」である。したがって、「デュボア」がコントロールを失うと設備内のメカニロイドが暴走を始め、施設そのものが崩壊しかねない極めて危険な状態になる。 ギミアラ採掘所 レプリロイドのエネルギー源である鉱物「エネルゲン水晶」を採掘するための鉱山。ギガンティスでの作業を行うレプリロイドたちのエネルギー供給を目的に、鉱山そのものが丸ごとプラント化され、海上をはるばる輸送されてきた。 当初はその目的に則って採掘が行われていたが、フォースメタル研究の成果によってエネルギー問題が解決されたためにその需要は徐々に薄くなっていき、現在は採掘後の空洞を再利用する形でフォースメタルの研究所(特に三属性についての研究が行われている)が設置されている。もっとも、エネルゲン水晶の掘削作業は現在も続いており、監督レプリロイドの指揮の下、メットールやディグレイバー(坑夫型メカニロイド)が作業に精を出している。 バナリア大砂漠 局地仕様レプリロイドの耐久性を調査するために設置された施設。天蓋が付いたドーム状のプレートであり、内部ではあらゆる気象条件の再現が可能であった。しかし、何らかの異常のために気象調節システムが暴走し、ドーム内は暴風や竜巻が吹き荒れ、レプリロイドをも飲み込む流砂が発生する危険な砂漠地帯になってしまった(アルやナナでさえその名を口にするときの表情は険しい)。そのため、現在この地域は「オノバン・デザート」と呼ばれ放置されている。 自然の要塞(人工の設備ではあるが)とも言えるこの地域に目をつけたリベリオンは地下の観測施設を妨害電波発信基地に改造し、レジスタンスのギガンティス外部との通信を遮断している。基地内の移動はエレベーターで行うが、事前に各階の隅の部屋に存在するセキュリティを解除する必要があるなど警戒は厳重である。 メルダ鉱石プラント 採掘されたフォースメタル鉱石をフォースメタルに加工、精錬するための施設。本編では触れられなかったが、ギガンティス周辺地域のあらゆる箇所から産出された鉱石を効率よく回収するために、海上を自走する機能を持っているらしい。 フォースメタル精製の際に発生する高熱に備えてプラント全体が超低温状態に保たれているため、施設外では雪が降り積もり、一部の作業用メカニロイドが凍結している。現在はリベリオンの最終兵器である、弾頭に超フォースメタルを搭載したミサイルの開発が行われており、内部はミサイルを挟む形の階層構造になっている(各階層には小さな窓がいくつかあり、そこからミサイルの一部分を覗くことが可能)。そのため反対側の階層へ行く際には、一旦最深部まで下りてからミサイルの横を通り抜けなくてはならない。ダックビルモールはここのミサイルに目をつけ、独占しようとしていた。 グレイブ遺跡基地 リベリオンの本拠地である軍事要塞。かつてはフォースメタル研究によって開発された新型レプリロイドの耐久テストを行なっていた施設であった。耐熱、耐寒、耐砂漠など、ありとあらゆる極限状態を再現することが可能で、これらの実験に耐え切れなかった多くの実験機たちが故障・廃棄されたために、この名称(grave=墓場)が付いたと思われる。 リベリオン軍最後の砦だけあって警備は極めて厳重であり、「リボルバーシャフト」と呼ばれる防護設備を始め、いたるところにセキュリティシステムが設置されており、重装備に身を包んだ上級プレオンを次々に転送して侵入者を迎え撃つ。さらに、基地最深部「グロリアス・ホール」にはイプシロンの玉座があり、周囲は淡い金色に輝く雲海を思わせる立体映像によってある種の神々しささえ感じさせる雰囲気に包まれている。
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