人工心肺装置を使用しない方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 18:33 UTC 版)
「冠動脈大動脈バイパス移植術」の記事における「人工心肺装置を使用しない方法」の解説
従来、常に動いている心臓に太さ数ミリメートルの血管を縫いつけるのは非常に困難であった。しかし、近年スタビライザーという器具が開発され、縫合する部位のみ動きを止めることで心臓が動いている状態のまま手術することが可能となった。この術式を選択する医師も増えてきている。なおこの方法はオフポンプCABG(OPCAB=オプキャブ)と呼ばれている。 OPCABの利点・欠点 人工心肺を使用しないことで人工心肺使用時のリスクを回避できることである。また、動脈硬化がひどく人工心肺を使用できないような場合でも手術が行える。欠点としては心臓の動きを抑えることで心臓の働きが低下してしまうため、心臓の機能に余裕がない場合手術が行えないことや手術操作中に一時的に冠動脈の血流が減少し不整脈が生じる可能性があること、術者の技量が要求されることなどである。
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