人工島の造成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 06:35 UTC 版)
「ファイアリー・クロス礁」の記事における「人工島の造成」の解説
2014年8月から埋め立てが開始され、人工島の造成は11月に終了し、2015年1月からは約3,110メートルの滑走路の建設が開始され、港湾施設の整備も続けられている。 2015年3月16日に国際軍事専門誌IHSジェーンズ・ディフェンス・ウイークリーが、ファイアリー・クロス礁で3月23日に撮影された衛星写真を公表し、中国によって海軍艦船やタンカーが接岸できる大規模な軍港施設や3300メートルの滑走路などの建設が進められているのが確認された。 2015年5月20日にアメリカ海軍P-8Aポセイドン対潜哨戒機による偵察飛行にアメリカCNN記者が同乗し、ファイアリー・クロス礁周辺上空に接近した際に、中国海軍から「わが国の軍事警戒区域に接近している。直ち立ち去るように」と繰り返し警告を受けた。 2015年7月2日にアメリカのシンクタンクのCSISが、中国が浅瀬を埋め立てて施設の建設を続けているファイアリー・クロス礁の様子を6月28日に撮影した衛星写真を公開し、3,000メートル級の滑走路がほぼ完成しているほか、誘導路や駐機場とみられるスペースも整備が進んでいると分析、さらに2つのヘリポートと10基の衛星アンテナ、レーダー塔とみられる施設などが確認できると分析している。 2016年1月2日、中国外交部が、建設していた飛行場の完成と滑走路を使用して試験飛行をしたことを明らかにした。これに先立ちベトナムは、この試験飛行に抗議する声明を発表している。1月6日には、海南航空のボーイング737-800と中国南方航空のエアバスA319-100が試験飛行で海口国際空港より運航、着陸して、中国最南端の飛行場として運用可能なことを国際的にアピールした。4月17日、中国の新華社通信が、ファイアリー・クロス礁に中国海軍の哨戒機1機が着陸したと報道。中国が軍による南沙諸島での飛行場利用を明らかにしたのは初めてである。5月2日には、中国海軍が駐留兵士らを慰労するため、南海艦隊に就役している揚陸艦「崑崙山」を派遣し、演劇団を上陸させた。同行記者によると、飛行場や港、灯台、住居施設が既に完成しており、病院や海洋観測センターが建設されている。 2019年、中国は中国名で永暑礁と呼んでいる環礁を、永暑島に名称変更した。ファイアリー・クロス礁の埋め立て部分で最長は約3.75kmにもおよび[要出典]、米国がBIG3と警戒する巨大人工島の一つである。
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