ロックダウン
ロックダウン(都市封鎖)の具体的な措置としては、不要不急の外出の禁止、飲食店の営業停止、学校や公共機関の休止、スーパーマーケットへの入場制限などが挙げられる。人々が接する機会を極力減らすことで感染拡大を最小限に抑えるための措置である。
ロックダウンの原語である英語の「lockdown」の第一義は、刑務所において囚人が房から出さないように自由を制限する(監禁)措置の意である。都市や施設の「封鎖」は、派生的な語義といえる。lockdown は名詞であるが、lock (someone) down という形で動詞として扱うこともできる。
2020年初頭から春にかけて「新型コロナウイルス」が爆発的に感染者数を増やしており、その範囲は半ば全世界に及ぶ、感染爆発(パンデミック)の様相を呈しつつある。爆発的感染が最初に確認された中国の武漢、および感染者数と死亡者数の増加が著しいイタリア・フランス・アメリカなどの欧米諸国では、3月半ば時点で公に市民の外出が禁じられるに至っている。
日本では、政府が2月下旬に全国の公立(小中高)校に休校を要請した他、大規模なイベントの開催も自粛を要請するなどしている。これは強権を発動して停止を命じたわけでもなく、ロックダウンと呼ぶべき措置には当たらない。
3月下旬の時点でも新型コロナウイルスの感染拡大は終息の予兆を見せたわけではなく、なお予断を許さない状況が続いている。東京都はこれから感染爆発(オーバーシュート)が発生した際には東京をロックダウンを結構する可能性もあると会見で表明している。
ロックダウン【lockdown】
ロックダウン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/13 10:21 UTC 版)
ロックダウン
- 緊急事態における封鎖政策 - ロックダウン (政策)。
- アメリカのプロレス団体 - TNA・ロックダウン。
- 2021年に公開されたアメリカ合衆国の映画 - ロックダウン (映画)
- アニメ『トランスフォーマー』シリーズに出てくる架空のキャラクター。
- コンピュータなどの情報技術において、コンピュータセキュリティの強化のために、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェア等の機能を制限する仕組み[1]。
脚注
関連項目
ロックダウン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 02:28 UTC 版)
「イタリアにおける2019年コロナウイルス感染症の流行状況」の記事における「ロックダウン」の解説
「en:2020 Italy coronavirus lockdown」も参照 2020年1月31日、イタリア政府は非常事態を宣言した。 2月22日、以下の自治体に感染者が多数発生していたので、イタリア当局はこれらの自治体を封鎖し、住民の出入りを制限していた。 ロンバルディア州:カザルプステルレンゴ、コドーニョ、カスティリオーネ・ダッダ、フォンビオ、マレーオ、ソマーリア、ベルトーニコ、テッラノーヴァ・デイ・パッセリーニ、カステルジェルンド、サン・フィオラーノ ヴェネト州:ヴォー 2月23日、北部数州の政府は州内の学校・美術館・劇場・映画館などの閉鎖を命令した。ヴェネツィアのカーニバル、イヴレーアのカーニバルおよびスポーツ試合などの行事も中止となり、3月までに再開できなくなった。また、イスキア島にある6つのコムーネの村長は連名で、中国およびヴェネト、ロンバルディア州に過去14日間に滞在した人に対して上陸拒否命令に署名したが、ナポリ県知事はこの命令を違法の措置として取り消した。シチリア島のポッツァッロに上陸した難民274人もラグーザで2週間の健康観察を受けることになった。 3月7日、イタリア政府は新しい緊急事態法令を発表。既に封鎖されたロンバルディア州の10自治体とヴェネト州の1自治体のほかに、感染者が多数発生していた以下の県の全自治体を「レッドゾーン」として指定していた。4月3日までに該当自治体の住民の出入り、学校・スキーリゾートの閉鎖、スポーツ・行列・結婚式・葬儀などのイベントの中止、バー・レストランなどの営業制限が命令された。封鎖対象都市にはミラノやヴェネツィアといった大都市も含まれ、1600万人のイタリア国民が移動制限の対象となった。ミラノにいる外国人や市民は脱出するために、ミラノ中央駅やバスターミナルなどに集まった。大勢の脱出者の流入を予想していた中南部各州の知事は撤回を要求すると同時に、北部から到着する人々への検疫を強化すると指示した。また、モデナ、パドヴァ、マテーラやカセルタなどの刑務所では囚人らが暴動を起こしており、フォッジャでは囚人が脱走する事態も発生した。 ロンバルディア州:全州全県(ヴァレーゼ県、クレモナ県、コモ県、ソンドリオ県、パヴィーア県、ベルガモ県、ブレシア県、マントヴァ県、ミラノ県、モンツァ・エ・ブリアンツァ県、レッコ県、ローディ県) エミリア=ロマーニャ州:モデナ県、パルマ県、ピアチェンツァ県、レッジョ・エミリア県、リミニ県 マルケ州:ペーザロ・エ・ウルビーノ県 ピエモンテ州:アレッサンドリア県、アスティ県、ノヴァーラ県、ヴェルバーノ・クジオ・オッソラ県、ヴェルチェッリ県 ヴェネト州:パドヴァ県、トレヴィーゾ県、ヴェネツィア県 3月8日、イスキア島とプローチダ島が所在するカンパニア州の知事は島へ渡航する乗客に対して、健康状態をチェックする命令に署名した。 3月9日夜、ジュゼッペ・コンテ首相は翌10日の朝より、中・北部地域に限定してきた移動制限措置をイタリア全土に拡大すると発表。さらに3月11日夜、コンテ首相はテレビ放送で食品など必需品の店と薬局以外のすべての店を翌12日から25日まで閉鎖すると発表した。 3月10日、ローマのトレヴィの泉の入り口には一時トラテープが張られ、訪問が禁止となり、バチカンの サン・ピエトロ広場も閉鎖となった。 3月12日、ミラノのリナーテ空港が閉鎖された。 3月13日、コーミゾ空港が閉鎖された。また、リミニ - サンマリノ間の国際バスの運行も停止となった。シチリア島の全ての医療機関では外科手術が停止された。 3月15日、感染者が急増するカンパニア州アリアーノ・イルピーノ全域の出入りが禁止された。 3月17日、パオラ・デ・ミケーリインフラ運輸大臣は、あらゆる交通手段で帰国した人を14日間隔離すると義務付ける政令に署名した。同日、サルデーニャ州知事は7月31日までの「緊急事態」を宣言した。また、感染者数が急増するカラブリア州のモンテベッロ・イオーニコとサン・ルーチド全域の出入りが禁止された。 3月18日、セルジョ・マッタレッラ大統領は、「クーラ・イタリア」と呼ばれるコロナウイルスの感染拡大に対する緊急措置を取る法令に署名した。一方、今まで感染者が発生していなかったプッリャ州のアプリチェーナでは人の入域を禁止していた。 3月21日と22日、カラブリア州政府はクトロ、ロリアーノ、サント・ステーファノ・ディ・ロリアーノの閉鎖を宣言した後、州全体の閉鎖を決定。また、カンパニア州でも入域者に14日間の隔離義務を付けた。 3月24日、感染者が急増するシチリア州ヴィッラフラーティ、アブルッツォ州カスティレンティ、エーリチェ、カスティリオーネ・メッセール・ライモンド、モンテフィーノ、ビゼンティ、アルシータなどの出入りが禁止された。 3月25日、ラツィオ州ネーロラでは人の出入りが禁止された。 3月26日、内務大臣ルチアナ・ラムジュは内務省の決定として、メッシーナ市長カテーノ・デ・ルカの行為を刑法第290条(名誉毀損)違反と非難した。25日、ルカ市長はウイルスのシチリア上陸を阻止しようとして、海峡横断フェリーの寄港を一切許可していなかったため、多くの島内出身者はメッシーナ海峡向こう側のレッジョ・ディ・カラブリアで足止めとなった。 3月27日、モリーゼ州のモンテネーロ・ディ・ビザッチャ、リッチャ、ヴェナフロ、ポッツィッリ、チェルチェマッジョーレ、バジリカータ州のモリテルノ、トリカーリコ、イルシーナ、グラッサーノでは人の出入りが禁止された。 4月26日、コンテ首相は5月4日から経済活動を再開させると記者会見した。 5月16日、コンテ首相は6月3日に大幅緩和しEUからの入国制限を解除すると発表。
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