米国における「ロックダウン」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 06:14 UTC 版)
「外出禁止令」の記事における「米国における「ロックダウン」」の解説
アメリカ合衆国においては、「ロックダウン」という用語は緊急事態に際する場合に広く用いられている。ロックダウンでは、個々人が即座に身を隠したり、建物のドアというドアすべてに施錠したりといったことが必要になるほか、電灯を消したり窓から離れたりといったことも行なわれる。米国では児童・生徒が日々の学校生活の中で「ロックダウン訓練」に参加している。また、ロックダウンは戒厳令をも想起させる用語で、人々は家からまったく出ることができないと思い込んでしまいかねない。このように、米国の人々にとってロックダウンは感染症対策での市民の外出制限とはまるで違うことを意味する用語であるため、感染症対策の場合は別な用語を使うよう、留意が必要である。 全米各州・各郡で、住民らに自宅に留まるよう指示する命令を発令したときは、「一時退避令 (shelter-in-place order)」もしくは「外出禁止令(自宅待機令)(stay-at-home order)」という表現が用いられていたが、自宅の出入りが完全にできなくなるのではなく条件付きで可能であることから、これらの命令はロックダウンではないということが明確化されている。また、いくつかの裁判所の管轄区域では、「外出禁止令」と「一時退避令」の間には法的もしくは実務的な違いがあるとの判断が示されている。
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