ロス・シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 08:42 UTC 版)
エロス 飛騨傷無の機体。機体色は黒で、コアの発光色はピンク。ハイブリッド・カウントの消費が少なく絶対領域の持続時間も長いが武装の類はわずかなビーム砲がついていることをのぞいて、ほぼ未搭載であるうえ、素の状態の機体性能も他のハイブリッド・ギアはおろか、練習用の機体であるテクニカル・ギアにさえ後れを取りかねないほど低く、戦闘には不向きとされる。しかし、実は男性のみがインストール可能な特殊なコアで、所持者の特殊機能として、『接続改装(ハート・ハイブリッド)』があり、「絶頂改装」に至ると交わった女性の機体の特性に応じて基本スペックが強化され、機体に応じた武装の複製が可能となる。 那由他の言によれば、その正体は地球(レムリア)における「創世の御柱(ゲネシス)」に関連する遺物であり、地球側で発見された唯一のコアである。ただし、地球側の「創世の御柱」は発見されておらず、この件に関しては謎が多い。元々「エロス」のコアは怜悧に対して埋め込まれる予定だったが、男性専用のコアであったために適性を示さず(当時は男性専用ということ自体が不明であった)、代わりに傷無にインストールされた経緯がある。傷無本人は当初、上述の母親の仕打ちに対するトラウマと名称に対する気恥ずかしさから展開を嫌がっていた。「背徳武装」は存在しなかったが、後に那由多の手によって「背徳武装」『那由多(ナユタ)』が搭載される。 ゼロス 千鳥ヶ淵愛音の機体。機体色は白で、コアの発光色は青色。「背徳武装」は粒子砲『全時空破枠(バルバライザー)』。 ネロス 姫川ハユルの機体。機体色、コアの発光色はともに赤色。濡れたような光沢が美しい、切れ味の鋭い日本刀を思い起こさせる形状をしている。主な武装は腰に下げられた、刃の部分から発生した粒子が高速で動くことで触れたものを切断する剣「壮鋭剣(ソード)」と、所有者の意思に従い、空中を駆け回る四本の長大な剣「弩弓駆剣(ブレイド)」。姫川はこれらを有効に扱い中距離戦闘では無双を誇る。「背徳武装」は柄が異常に長く刀身が二メートル近くある二枚刃の輝く剣『絶世破断(グラデイウス)』。この剣は物質の結びつきを断ち切り、どのような固いもの両断でき、斬られたものは世界との結びつきが絶たれ消滅する。 クロス ユリシア・ファランドールの機体。機体色は青、コアの発光色は金色。腰回りと背中に強力な火器が装着された遠距離戦仕様の機体であり、全方向に射撃が可能。主砲は「攻機動粒子機関(ディファレンシャルフレイム)」。他は腰部に装着されている二丁の粒子ライフルなど。「連結改装」をすると、腕部に装甲が付き、脚部の装甲が大型化し、「攻機動粒子機関」が強化される。「背徳武装」は直径30センチメートル、長さ1メートルの巨大な釘を搭載した十字型の回転式弾倉『破滅十字(クロスヘッド)』。射程は1メートルしかないが撃ち込まれた空間は歪曲され、そこへゼロ距離からの粒子砲が衝撃波とともにたたきこまれる。 ゾロス グラベルの機体。機体色はグレー、コアの発光色はオレンジ。二対四枚の翼状の20ミリの口径の三連装粒子砲を背中と腰回りにそれぞれ搭載した軍用機を彷彿とさせる戦闘的な印象を与える機体。主武装は幅の広い長大な剣とバズーカ並みの大口径の粒子砲が組み合わさった銃剣(ガンソード)。主な技としては銃剣から放たれる弾丸「爆光弾(バレット)」と、銃剣に魔力の光を纏った斬撃「光刃斬(レイバー)」。切り札たる「背徳武装」は大口径の銃身が六本ガトリング状に並び、円の内側にプラスドライバーの先端部のような十字形の剣が配置された銃剣『銃剣奇環(ソード・ガトリング)』。弾倉が高速回転することで途切れなく、弾を発射することが可能で、威力は円形闘技場の絶対領域の層をやすやすと打ち破るほど。 タロス シルヴィア・シルクカットの機体。機体色は白、コアの発光色は紫。龍あるいは兎のような形状のボディと魔導装甲「デモン」をはるかにしのぐ巨体を持つ異形のハート・ハイブリッド・ギア。肩口に普通の魔道装甲数台分はありそうなサイズの姿勢制御用のスラスターがついており、その外側に人が楽に入れる大口径の粒子砲『イグニス』が搭載されている。両腕は左右非対称で右手が巨大金庫の鍵をおもわせる四角くごついハンマー、左手は巨銃となっている。脚部は機動力を担う双発の巨大ロケットであり、それを剣のようなスラスターが補助している。パイロットであるシルヴィア本人は胴体部に配置され全体を制御している。「背徳武装」は右腕のハンマーに封印された黒く渦巻く闇を開放する『究極重力圧縮(ティターニア)』。右腕から解放された闇は真っ黒な球体としてあらわれ、ある一定の範囲まで膨らんで、さながらブラックホールのように周辺のエネルギーを食らいつくした後、収縮し、右腕に再封印される。 この機体のコアは、内蔵手術ではなく新たに考案された「絶頂改装」さながらの方法で傷無の手でインストールされた。 テロス ゼルシオーネの機体。機体色は銀、コアの発光色は青緑色。鏡のように輝く装甲で、背中には飛行機を思わせる翼があり、両手両足の装甲はやや大きめだが、ボディにはほとんど装甲がない。主武装は鞭としても使える銀色の剣。「背徳武装」は翼部分に取り付けられた瞳のような形をしたレンズ『心魂改装(ハート・リビルド)』。瞳に移された魔法陣から光の輪を放ち、受けた人間は精神の支配を受ける。精神支配の状態は様々で肉体的な感覚を操るものや、幻覚を見せるもの、洗脳状態にするものなどがある。魔法陣儀式と併用することで広域の十万人単位の人間を同時に支配下に置くこともできるが、誰か一人に限定して能力を行使する場合は、レンズを必ずしも必要としない。 コロス グレイス・シンクラヴィアの機体。機体色は金と銀。コアの発光色はピンク。本体はわずかに羽状の飾りがついたのみの全裸と見まごうかのような薄い装甲だが、背面部には刃物でできた骨だけの翼があり、頭部にはティアラが装着されている。手のひらからレーザーのような光を放つことができる他、翼の一部を分離して鎌として使うこともできる。「殺戮の天使」の異名を持ち、「背徳武装」は羽から放たれる光の矢『魔力吸収(ハーベスト)』。矢に射抜かれたものは、魔力を抜き取られ、骨格の翼に吸収され全身にいきわたる。放たれた矢そのものは、魔力が尽きるまで対象をホーミングする。通常の武装は魔力を大幅に消費するが、コロスは例外的に他から取り込んだ魔力をそのまま、己のものとして吸収する(いわば単独で接続改装を行うようなもの)ため、魔力切れは存在しない。ただし、グレイス本人が蓄えられる魔力には限界量があり、許容範囲以上に取り込むと体ごと破裂する。 ゼクロス 飛弾怜悧の機体。
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