レグヌム軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 20:28 UTC 版)
「テイルズ オブ イノセンス」の記事における「レグヌム軍」の解説
オズバルド・ファン・クルエーラ (Oswald fan Kuruela) 声 - 島田敏 28歳 / 身長172cm / 体重75kg 軍の士官を勤める、眼帯をつけた少々肥満体型の男性。ハスタを雇っている人物。軍師としてはあまり有能ではないらしく、兵士たちからも密かに悪態をつかれている。敵対者の中では唯一転生者ではない。 イリア曰く小悪党丸出しだったため、印象が薄いらしい。事実、序盤でルカたちと出会ってからは枢密院の会議の場に何度か登場するくらいで、ルカたちと再会するのはラストバトル直前となる。 イリアやスパーダなどから「ブタバルド」と呼ばれている。オズバルドは知らないが、この名前はハスタ命名(命名した当人は「なにバルドだっけ?」と忘れている)。黎明の塔での最終決戦で言われた時には「変な名前で呼ぶな!」と怒鳴っていた。 枢密院のメンバーでもあるが、最も若輩ということもあってか半ば奴隷のような扱いを受けており、功績を立てても賞賛されることはなく「あと百年経てば一人前になるかもしれない」などと馬鹿にされている。お歴々の前では不平不満を一切漏らすことなく飼い犬のようにおとなしくしていたが、その薄皮一枚下では枢密院を出し抜いて創世力を手に入れ、世界の王となることを企てている。 ストーリー中盤ではグリゴリの里を掌握し、一部のグリゴリたちを配下にしてガードルを排他して自らが長となっている。他、転生者たちを捕らえては軍事兵器「ギガンテス」の動力源にしたり、戦場に送り込んでは駒として戦わせていた。また転生者としての記憶を取り戻したハスタを自軍に迎え入れ、懐刀としている。 終盤ではマティウスが創世力を手に入れたことを知ると停戦協定に応じ戦争を終結。ハスタに「枢密院を暗殺すれば最高の手合い(恐らくはマティウスのこと)を用意してやる」と誘惑し、「創世力を手に入れて世界を支配するのは私一人で充分」と枢密院たちを嘲笑い、彼らをハスタに皆殺しにさせた。 その後は教団の本拠地である「黎明の塔」へと進軍し、今まで協力関係であった教団たちを次々と弾圧し連行する。自らは転生者を犠牲にして生み出されたレグヌム軍の切り札と言うべき「ギガンテスΩ(オメガ)」に搭乗し、マティウスを討つべく塔の最上階へと飛翔。その最中ルカたちと再会を果たし、まずは一行を血祭りにあげようと襲い掛かる。ギガンテスΩの動力源となっているのはガードルであり、その事がリカルドの怒りを買って激戦の末敗北し、壊れ行くギガンテスΩから悲鳴を上げながら脱出しようとするもハッチが壊れて開かず、そのまま墜落した。 ハスタ・エクステルミ (Hasta Ekstermi) 声 - 真殿光昭 22歳 / 身長186cm / 体重88kg ルカ達の行く先々に現れる男。元々はリカルドと同じ傭兵部隊だったが、転生者として覚醒してからはオズバルドに腕を買われ、レグヌム軍の一員となる。雑魚と戦うだけでは物足りないらしく、強い相手を求めて殺戮を繰り返す。一方で、負けそうになると全力で逃亡したり、敵に命乞いしたり、相手の油断を誘って不意打ちするなど、汚い手段を平気で行う。コンウェイ曰く「魔槍の刺客」。 狂気ともいえるほどの殺人鬼で人を殺すことに快感を覚える。相手が命乞いをしても戦いをやめることはない。前世は魔槍ゲイボルグで、前世の関係から、スパーダとは因縁深い。自称「窓辺のマーガレット」。 独特の言語感覚を持ち、「ポン」「りゅん」「にゃー」などとたまに不思議な語尾をつける。また人の名前をあまり覚えない主義なのか、オズバルドを「ブタバルド」、イリアを「イブラ・ヒモビッチ」と言ったり、スパーダに対しても「できそこない」、「口の利き方知らな太郎」など勝手にあだ名をつけたりする。「話を聞いているとムネヤケがする」と言われるほど、パーティキャラクター(特にイリア)からはその話が通じないところや喋り方を蛇蝎のごとく嫌われている。戦闘中も「ぴょろーん」などと言ったり、「ハスタキック」と言いつつ槍で攻撃するなど、出鱈目な攻撃が多い。テイルズと言えば技の名前を叫ぶところのはずだが、ハスタの場合は実際の技の名前と叫ぶ名前がまったく違っている。 またスパーダに「俗物」(PS Vita版では「『トドメ』を刺してやる」)と言われた際には「何で母親の名前知ってんだ?」と見当違いとも取れる返答をし、常人には理解できない思考回路の持ち主。 PS Vita版では、サブキャラクターを除いてルカが最初に会う人物。昼寝していたところに近付いてきたルカに気付き、「子供がうるさかったからムカついた」という理由で槍を突きつけるが「俺は戦場以外では殺しはしない主義」と言って、すぐに槍を引っ込めた。驚いたルカに満足した様子で立ち去っていく。しかし、終盤の最終決戦時では、「マティウスを殺した後、人類皆殺しにすれば俺が神じゃね?」と言い出している。ゲイボルグとしての記憶を取り戻してからは狂気にますます磨きが掛かっている模様。 終盤ではオズバルドから「最高の手合いを用意してやる」と誘惑され、枢密院のメンバーを抹殺。そして最終決戦の地である「黎明の塔」にて、ルカたちとついに決着を付けることになる。 敗北した際は死ぬことを悔しがっており、スパーダから「今まで好き勝手してきたんだから当然の報いだ」と罵倒され、その後ハスタはすぐに「もういい疲れた。弱いやつが死ぬのはこの世の定め」と自らの死を受け入れ、また転生することで殺戮の日々を夢見て笑顔で死亡した。PS Vita版ではその魂は転生の輪廻に導かれることなくコンウェイによって救済されたとなっているが、コンウェイ自身はその魂を回収することを目的にしていたらしく、キュキュはその行為に対して懐疑心を抱いていた。 武器は長槍。使用する秘奥義はスパーダと似通っている。PS Vita版では雷属性の天術も使用するようになっている。 「ハスタ」はラテン語で「槍」、「エクステルミ」はエスペラント語で「皆殺し」を意味する。ゲイボルグ (Gae Bolg) 声 - 真殿光昭 ハスタの前世。デュランダルと同じくバルカンに鍛えられた意志を持つ槍で、デュランダルの兄にあたる。バルカンの「どんなものも貫く」という思いが込められて作られたためか強さの本質を間違え、破壊の限りを尽くし、敵味方関係無く血に染めるほどの狂気を持った兇悪な武器になる。強い人物を倒すことが大好き。その狂気さからアスラからも「外道」と呼ばれた。詳しい描写はないが、アスラとデュランダルと戦い、敗北して砕かれた模様(漫画版ではその描写が掲載されている)。その敗北感は、ハスタにも引き継がれている。 ガードル (Gardle) 声 - 若本規夫 年齢不詳 / 身長180cm / 体重82kg 地上に対して異常なまでの愛情と執着を見せる謎の男性。地上を汚す者を憎んでおり、また目的のためには手段を選ばない。レグヌム軍と繋がりを持っている。 正体はグリゴリ一族の長であり、天上界が消えてからも生き続けた神の一人。容貌の変化は老いによるもの。かつて天上界を滅ぼした神々の生まれかわりである異能者を、地上を荒らす敵として憎んでいる。転生者を地上人として見ていない反面、一般の純粋な地上人には分け隔てなく優しいという一面を持っている。戦闘では錫杖を扱う。他者の心に語りかける能力を持ち、ナーオス基地でリカルドに協力するよう語りかけ、彼を通じてルカたちの動向を監視していた。 リカルドの裏切りによって捕らえられたルカたちをグリゴリの里に幽閉し、「手術」によって記憶を引き出し創世力のありかを暴こうとする。しかし「手術」の後、正気を保っていられる保障はどこにもなく、リカルドとの約束であった「ルカたちの命だけは助ける」ということを破ったに等しかったためリカルドに裏切られる。 ルカたちが船で逃げた後、船上まで飛行して追跡し交戦を開始。敗北の際は銃口を突きつけたリカルドに「早く殺せ」と潔く死を選ぶ。そこへオズバルドについたグリゴリ兵が現れ、新兵器ギガンテスの砲撃によって負傷してしまう。子孫に裏切られたガードルは逆上してギガンテスに飛び掛るも、弱った身体では戦えず撃沈され、そのまま海中へと沈んでいってしまい絶命。その後、レグヌム軍によって密かに回収され「ギガンテスΩ」の動力源とされていた。 PS Vita版では海中に沈んだ後もまだ辛うじて生存しており、ギガンテスΩ敗北時に解放され、瀕死の状態で眼前に生えていた「花の美しさの前には、神の寿命など霞んでしまう」と地上への愛着を語る。そしてできることなら死しても転生者にはならず、地上に生き続ける魂としてありたいと最期に願って息を引き取る。その願いはコンウェイによって叶えられ、ガードルの魂は無数の光と化し地上の草木に降り注いだ(なお、コンウェイ自身はこの行為を「予定していないこと」と呟いていた)。タナトス (Thanatos) 声 - 若本規夫 ガードルの旧名。リカルドの前世ヒュプノスの兄。地上の女性と恋仲になり、彼女のために地上を守ろうと考え始める。その気持ちが強まり、今のような極端なものになったと思われる。なお、グリゴリは彼の子孫である。アスラの天上界統一の前にすでに死神としての役割を破棄し、地上に降りていたため、結果として天上の崩壊から逃れることになり、ヴリトラの死後はこの世で唯一の生き神となる。アスラとは面識があった様子。 最後はリカルドに裏切られ、ルカ達に勝負を挑むが敗北し、直後にグリゴリ族にも裏切られて死亡した。その後、オズバルドにギガンテスの動力として遺体を利用される。 PS Vita版ではオズバルド戦後、まだ僅かに息が残っており地上に生きる命、地上に咲く花の美しさを愛おしく語りながら「叶うなら転生などせず魂のまま地上にあり続けたい」と転生を繰り返して生まれ変わる事を拒む言葉を残して果てる。そしてその願いはコンウェイによって叶う事となる。
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