ノストラダムスの大予言 (映画)とは? わかりやすく解説

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ノストラダムスの大予言 (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/14 08:44 UTC 版)

ノストラダムスの大予言』(ノストラダムスのだいよげん)は、1974年8月3日に公開された特撮映画。副題は『Catastrophe 1999』[注釈 2]、ポスターなどのビジュアルには付されているが、完成した実際の映画プリントに副題はない。製作は東宝映像東宝映画、配給は東宝[3]。カラー、シネマスコープ(パナビジョン)[出典 4]。『ルパン三世 念力珍作戦』と同時上映された[1][3]。1974年の邦画部門の興行収入第2位[12]。文部省(現:文部科学省)の推薦映画でもあった[出典 5]


注釈

  1. ^ 東宝公式サイト映画資料室では、「112分」と記述している[5]
  2. ^ これは海外公開時のタイトルとして予定されていたが、『THE LAST DAYS OF PLANET EARTH』に変更された[4]
  3. ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、『日本沈没』のヒットにより急遽制作されたと記述している[10]
  4. ^ 書籍『ゴジラ大全集』では、内容がスペクタクルではなく恐怖パニックであったことを敗因としている[10]
  5. ^ ただしこの批判は、良玄の独白が前述の生産活動停止の提言から「「生産圏と生活圏完全分離」「食糧危機に備え食品統制分配を実施」「ヒエアワを食っても生きていけるように体質を改善」などと続いていき、終に「人口抑制のためには弱き者、能力無き者は・・・」とジェノサイドを肯定しかねない発言に至る流れを遮るように放たれたものであり、その批判に対する「(これらを実行してでも)人類を存続させることこそ真のヒューマニズムだ」という良玄の反論に対しては、「君の発言はナチスを思わせる」との批判が重ねられた。
  6. ^ 国会内でのラスト・シークエンスの中でも、人類が滅亡へと向かう映像が展開されてゆくが、これらはそれ以前のシーンで起こる災害や天変地異が「劇中、実際に起こった出来事」であるのに対し、良玄の言にもある通り「このままでは、こうなる」という良玄の警告をビジュアル化したものとなっている。
  7. ^ a b c d 書籍『ゴジラ 全怪獣大図鑑』では、「不明」と記述している[24]
  8. ^ 書籍『東宝特撮映画全史』では、ナレーターと記述している[33]
  9. ^ 東宝公式サイト映画資料室では、中川三治と記述している[5]
  10. ^ 書籍『東宝特撮映画大全集』では、明の兄と記述している[19]
  11. ^ a b 書籍『東宝特撮映画大全集』では、紫外線で焼け出される家族と記述している[19]
  12. ^ 書籍『東宝特撮映画大全集』では、明の兄の妻と記述している[19]
  13. ^ 通常なら青く着色するところを食紅で着色している。
  14. ^ 食人シーンは準備稿から記述されており、決定稿では削除されていたが、完成作品で復活している[27]
  15. ^ 竹書房の『ゴジラ画報』で本作品と『獣人雪男』の解説が掲載されていたが[2]、増補版『ゴジラ画報 第3版』では別内容に差し替えられている。
  16. ^ 食人シーンも含まれるが、削除されずに収録されている。

出典

  1. ^ a b c d e f g h ゴジラ来襲 1998, p. 96, 「第2章 東宝・怪獣SF特撮映画の歩み 第3期(1971-1977)」
  2. ^ a b c d ゴジラ画報 1998, p. 183, 「ノストラダムスの大予言」
  3. ^ a b c d e 東宝特撮映画大全集 2012, p. 176, 「『ノストラダムスの大予言』」
  4. ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 147, 構成・文 中村哲「東宝SF/怪獣映画・海外版大研究」
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae 映画資料室”. viewer.kintoneapp.com. 2022年2月23日閲覧。
  6. ^ a b c d e f 東宝特撮映画全史 1983, p. 549, 「東宝特撮映画作品リスト」
  7. ^ a b c キャラクター大全 2014, p. 120, 「東宝特撮映画リストACT.3」
  8. ^ a b c d e f 小林淳 2022, p. 433, 「付章 東宝空想特撮映画作品リスト [1984 - 1984]」
  9. ^ ノストラダムスの大予言 映画パンフレット プロダクションノートより
  10. ^ a b c d ゴジラ大全集 1994, pp. 70–71, 「東宝特撮映画史 ゴジラ誕生 スペクタクルのヒット」
  11. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン全史: 1946-2002』キネマ旬報社、2003年、198-199頁。ISBN 4-87376-595-1 
  12. ^ a b c 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, p. 126, 「プロジェクト東宝チャンピオンまつり 祭り囃子は遠くに」
  13. ^ 初見健一『ぼくらの昭和オカルト大百科: 70年代オカルトブーム再考』大空出版、2012年、ISBN 4903175413、p.38
  14. ^ 山本弘、片山杜秀、大槻ケンヂ (2018年6月16日). “『ノストラダムスの大予言』なんでみんな信じちゃったのか”. 現代ビジネス (講談社): p. 3. https://gendai.media/articles/-/55379?page=3 2024年6月11日閲覧。 
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 小林淳 2022, pp. 350–354, 「第九章 種々のジャンルが交錯を奏でる曲節 [1973、1974] 四『ノストラダムスの大予言』」
  16. ^ ゴジラ大百科 1993, p. 163, 構成・執筆 早川優「ゴジラ映画を100倍楽しくする 東宝怪獣映画カルト・コラム 32 『ゴジラ(84)』と東宝パニック路線」
  17. ^ a b c d e f g h i j GTOM vol.0 2022, p. 30, 「ノストラダムスの大予言」
  18. ^ 東宝特撮映画全史 1983, pp. 386–387, 「東宝特撮映画作品史 ノストラダムスの大予言」
  19. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 東宝特撮映画大全集 2012, p. 177, 「『ノストラダムスの大予言』作品解説/俳優名鑑」
  20. ^ a b 超常識 2016, p. 292, 「東宝特撮・SF映画の歴史」
  21. ^ 安藤健二:『封印作品の謎』太田出版ISBN 4872338871(2004年)、pp.108-156
  22. ^ 安藤健二:「封印作品の謎 テレビアニメ・特撮編」、彩図社、ISBN 978-4801301863(2016年)。
  23. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r オール東宝怪獣大図鑑 2014, p. 192, 「『ノストラダムスの大予言』」
  24. ^ a b c d e f g h i 全怪獣大図鑑 2021, p. 270, 「怪物、怪人、宇宙人」
  25. ^ a b c d e ゴジラ来襲 1998, p. 210, 「第7章 特選!東宝怪獣名鑑'98」
  26. ^ a b c d e f g ゴジラ大全集 1994, p. 128, 「昭和40年代 怪獣グラフィティ」
  27. ^ a b c d 東宝特撮映画大全集 2012, p. 178, 「『ノストラダムスの大予言』怪獣図鑑/資料館」
  28. ^ a b c d e f キャラクター大全 2014, p. 174, 「SF・特撮映画全集2」
  29. ^ a b c d e f g 東宝特撮映画全史 1983, pp. 388–389, 「東宝特撮映画作品史 ノストラダムスの大予言」
  30. ^ a b 大ゴジラ図鑑2 1995, p. 137, 「ノストラダムスの大予言」
  31. ^ a b c d 東宝特撮映画大全集 2012, p. 179, 「『ノストラダムスの大予言』撮影秘話/川北監督に訊く」
  32. ^ 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, p. 103, 「東宝チャンピオンまつり デザインワークス」
  33. ^ a b c d e f g h i j 東宝特撮映画全史 1983, pp. 537–538, 「主要特撮作品配役リスト」
  34. ^ a b 「東宝脇役俳優大全 インタビュー 加藤茂雄(構成・友井健人)」『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日、105頁。ISBN 978-4-86248-761-2 
  35. ^ 小林淳 2022, pp. 354–359, 「第九章 種々のジャンルが交錯を奏でる曲節 [1973、1974] 四『ノストラダムスの大予言』」
  36. ^ ゴジラ大全集 1994, p. 160, 「SPECIAL INTERVIEW 東宝特撮の未来へ向けて」
  37. ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 160, 構成・執筆 早川優「ゴジラ映画を100倍楽しくする 東宝怪獣映画カルト・コラム 24 東宝第7ステージ全焼す」
  38. ^ 東宝ゴジラ会 2010, p. 209, 「第二章 円谷組スタッフインタビュー INTERVIEW15 鈴木儀雄 渡辺忠昭 久米攻 島倉二千六」
  39. ^ 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 246–247, 「第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 渡辺忠昭&久米攻」
  40. ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 168, 構成・執筆 早川優「ゴジラ映画を100倍楽しくする 東宝怪獣映画カルト・コラム 42 『ノストラダムスの大予言』幻の続編企画」
  41. ^ a b 超常識 2016, pp. 233–234, 「Column 幻の東宝特撮映画を追え!」
  42. ^ ゴジラ画報 1998, p. 73, 「獣人雪男」
  43. ^ 『ゴジラ キャラクター大全 東宝特撮映画全史』(講談社)[要ページ番号]
  44. ^ 「平成ゴジラバーニング・コラム NO.010 平成ゴジラのライブフィルム」『平成ゴジラパーフェクション』監修:川北紘一、アスキー・メディアワークス〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2012年2月10日、148頁。ISBN 978-4-04-886119-9 
  45. ^ ゴジラ大百科 1993, p. 172, 構成・執筆 早川優「ゴジラ映画を100倍楽しくする 東宝怪獣映画カルト・コラム 51 東宝特撮映画のテレビ流用例」
  46. ^ 産経新聞産経新聞社、1974年7月25日付テレビ欄。 

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