松竹・東宝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 13:45 UTC 版)
ホームドラマ・文芸作品が得意の松竹はジリ貧だったが、1960年代中盤に安藤昇主演の『血と掟』など、僅かながらヤクザ映画が制作される。渥美清がTVで演じたテキヤが主人公の『男はつらいよ』を1969年に映画化し、成功。『男はつらいよ』は東映ヤクザ映画のパロディとして企画されたといわれる。ヤクザ臭をなくし松竹得意のほのぼのとした人情喜劇とし、1990年代まで続くロングシリーズとなった。 東宝は、1960年代には鶴田浩二主演の『暗黒街』シリーズを制作。1971年には傍系会社の東京映画が東映の倍以上の予算をかけ、仲代達矢主演(脇には他社では主演級の安藤・丹波・江波杏子らを揃えた)の『出所祝い』を制作した。しかし、同時期に東映が制作した高倉の『昭和残侠伝 吼えろ唐獅子』の前に惨敗。その後はヤクザ路線から撤退し、東宝が得意とする特撮映画『ゴジラ』シリーズや『日本沈没』『ノストラダムスの大予言』といったパニック映画を制作した。
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