アルトデステニア皇国(皇国)
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「白の皇国物語」の記事における「アルトデステニア皇国(皇国)」の解説
またの名を白の皇国。主人公が治める国。元首は皇王。首都はイクシード。アルマダ大陸東部に位置する。2000年の歴史を持ち、建国の経緯もあって世界最大の多種族国家。人口はおよそ5000万。領土に龍脈を多くもち、それにより土壌が肥沃で鉱物資源・魔法材料が豊富。そのため魔法材料の加工を初めとした魔導関連技術において有数の大国。 通貨単位はギル、補助貨幣はリッツ。政治体制は君主制(寿命や価値観が多種多様なため、皇王を頂点とした皇王の下での平等を謳う)国是は「如何なる者も生きることが出来る国を」 上層部による密かな国是は「いつか終わるかもしれない世界を、いつか始まるかもしれない世界を見に」 アルマダ大陸有数の大国だが、第9代皇王の継承問題により政治経済が混乱し、支持貴族の横暴・始原貴族の反乱・西方連合諸国の介入により内乱状態となった 皇王 皇国の国家元首にして唯一の絶対権力者。世襲ではなく「白」の資格のみを唯一の価値観として皇位の継承を行うため、君主制でありながら血統による世襲ではない(例外もある) 外交権や司法権など国家のあらゆる権利を無制限に占有し、また国家と国民のために無制限の義務を負っている 皇太子 選出された次代の「白」が拝命する官位。皇王の直接指導の下で皇剣を学び、場合によっては摂政として国政に関与する 基本的に世襲でないため、皇王の実の子は皇太子とは呼ばれない(6代皇王ゼーゲンのような例外もある) 妃 皇王と婚姻した女性の官位。負う責任によって正妃と側妃に別れるが、皇位継承が世襲でないためそれほど違いはない。正妃は後宮に、側妃は離宮に住む。歴代の皇王には、まず巫女姫と四龍妃が正妃として輿入れする習慣がある。 君主制の例に漏れず、皇王家も一夫多妻制。寵愛や政略結婚などで後宮は常に賑やか。レクティファールの戴冠と同時に婚姻した正妃側妃12人を特に「十二妃」と呼ぶ 妃は政治相互不干渉が法によって定められている。 国家機関 皇王の有する権利を貸し与えられ、それを代行している皇王府 皇王の私有機関。長は総裁で「皇府」と呼ばれる 皇国第二の政府と言っても過言でない巨大な組織。予算の99%を皇王の私有財産から拠出していて政府から半ば独立している。皇立の名をもつ商会・機関を多数傘下に抱えている 議会 皇王の輔弼機関。議会は皇王に法案を上奏する権利を持つ。貴族議会と国民議会の二院制。一応の皇国の立法機関だが、実際は自領に引き篭もりがちな多種族に無理やり国政への関心をもたせるための方便貴族議会 貴族で構成されている議会。世襲制で男爵以上の各家当主で構成される 国民議会 選挙で選出された国民で構成されている議会。議員は勲爵士に叙せられる。任期6年。被選挙権は国籍取得から30年以上の国民に与えられる。議員経験者は軍人以外の公職に就けない 任期中の働き次第では任期満了時に爵位が与えられるため、平民が貴族に成り上がる数少ない機会のひとつ 宰相 内務院・外務院・軍務院を総括する文官最高位で、「親任官」として三院を皇王より預かる。常設ではなく皇王や摂政により必要に応じて任命される内務院 国内行政を担当する行政官庁。長は総裁 外務院 外交を担当する行政官庁。長は総裁 軍務院 軍事を担当する行政官庁。長は総裁 財務庁 国家予算を管理する官庁 司法院 司法を担当する官庁。長は総裁 情報院 情報機関のひとつ。皇王府や軍の諜報機関と共に皇国の諜報戦を担う 衛視庁 いわゆる警察。内務院と軍務院の外局で、国内の警務を担当する官庁。地方ごとの責任者に地方衛視監を置く 刑事検察庁 いわゆる検察。内務院と外務院の外局で、検察事務を担当する官庁 元帥府 皇王の最高軍事顧問機関。陸海空近衛の四元帥で構成される 近衛軍 皇王の私有軍。陸海空三軍の部隊をもつ軍に再編成され、即応軍として生まれ変わる 正規軍 皇国軍は動員数や予備兵力が他国と比べて低く、また融和外交の方針により国土防衛軍としての「守り」の軍だったが、レクティファール戴冠や世界情勢の変化により、近衛も含めて外征軍への転換を進めている 具体的には、機械化などの質の向上・事前集積船の配備・全軍の再編成による戦力投射能力の強化・潜航水母の建造による戦略艦隊の整備など陸軍 陸龍や陸竜、自動人形や戦闘車両で構成される 海軍 海龍や海竜、戦闘艦艇で構成される。イズモ海軍を仮想敵にしている 戦艦や戦龍母艦、巡洋艦や駆逐艦で構成された連合艦隊を有する。また海軍陸戦師団による上陸戦能力、水龍による水中戦略部隊を有する 空軍 飛龍や飛竜で構成される。制空能力・投射火力量など空軍として世界最高水準を誇り、また各種輸送騎による膨大な兵站能力は皇国軍の世界規模での運用展開を可能にする 龍種など力ある「空を往く者」が多くいるため、飛行機械としての航空機は未発達だったが、レクティファールの下で「機龍」の開発がスタートしている 貴族軍 貴族の私有軍。領地ごとに組織される。始原貴族軍(四龍公軍)や支持貴族軍などはこれに当たる。貴族が軍事力を保持していたことが内乱の遠因となったため、接収解体され州軍として再編成された州軍 衛視庁と共に地方の治安維持を担うことになった地方管区軍。正規軍の下部組織 <軍階級> 元帥は各軍の総司令官として元帥府に列せられた上将で半ば名誉階級。三等兵は学生 将官元帥 上将 大将 中将 少将 准将 佐官大佐 中佐 少佐 准佐 尉官大尉 中尉 少尉 准尉 曹上級曹長 曹長 軍曹 伍長 兵上等兵 一等兵 二等兵 三等兵
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