酸化銅(I) 酸化銅(I)の概要

酸化銅(I)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/22 04:02 UTC 版)

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酸化銅(I)
識別情報
CAS登録番号 1317-39-1
KEGG C18714
特性
化学式 Cu2O
モル質量 143.09
外観 赤色ないし赤褐色の結晶または結晶性粉末
密度 6.040, 固体
融点

1235

沸点

1800 (分解)

関連する物質
その他の陰イオン 塩化銅(I)
臭化銅(I)
ヨウ化銅(I)
硫化銅(I)
硫化銅(II)
その他の陽イオン 酸化ニッケル(II)
酸化亜鉛
関連物質 酸化銅(II)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酸化銅(I)は整流作用を持つ物質であり、シリコンが標準となるよりかなり前の1924年に、酸化銅(I)を使用した整流ダイオードが作られ、産業的に利用されていた。天然では赤銅鉱として産出する。赤銅鉱は宝石にも利用される鉱物である。

航行中の摩擦抵抗の増加による燃費の悪化を招くフジツボ付着を防止する作用があり、有機スズ化合物に比べ毒性が低いため船底塗料に使用される[1]が、異種金属間のガルバニック腐食英語版が生じるためアルミニウム艇には使用できず、繊維強化プラスチック、木製の船底に採用される[2]

糖検出試薬との関係

(共に還元性の糖などにより酸化銅(I)の赤褐色沈澱を生ずる)

関連項目




  1. ^ 船にフジツボをつけない技術 (PDF)北海道大学大学院地球環境科学研究院准教授 沖野龍文)
  2. ^ 船底塗料の種類 - 日本ペイントマリン株式会社、


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