付着生物とは? わかりやすく解説

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ふちゃく‐せいぶつ【付着生物】

読み方:ふちゃくせいぶつ

海・湖沼河川など水中で、固形物付着して生活する生物総称水生生物生活様式によって分けたときの生物群の一。フジツボカキなど。固着生物


付着生物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 02:18 UTC 版)

流向流速計英語版に付着したゼブラガイ英語版

付着生物(ふちゃくせいぶつ、英語:sessile organisms)とは、水中固形物に付着して生活する生物の総称。固着生物とも呼ぶ[1]

一般に幼体は水中を移動するものの、着底後はほとんど、もしくは全くその場から移動しない。船舶堤防取水施設排水施設その他の人工物に付着してそれらの性能や機能を減じたり、水産物養殖の成長を阻害したりするため、有害生物とみなされることも多い。

付着する生物

基物上に附着する生物は、付着して全く動かない固着性のもの、を掘って潜る穿孔性のもの、それに匍匐性のもの、あるいはそれらの中間的なものなどがある。たとえば巣穴を作ってそれを固定させるが、本体は自由に動ける端脚類ドロクダムシ科英語版のようなものもある。

いずれにせよ、特ににおいては様々な生物が基盤上に付着して暮らしており、そのような生物自体も基盤となってその上に生物が附着するという状況が見られる。

植物

動物

付着生物の研究

生物学的な面はもとより、生物の付着が船舶の外殻や給・排水施設の性能に大きな影響を与えることから、工学的な必要性から付着生物の生態へアプローチも行われる。

有機スズ化合物は、付着生物を忌避するために船舶の塗装に用いられてきたが、2008年9月に発効した船舶についての有害な防汚方法の管理に関する国際条約英語版(通称:AFS条約)によって禁止された[2][3]。それ以降、毒性が低い酸化銅(I)(亜酸化銅)などが付着忌避物質となる防汚塗料英語版として使われている[4]

鮫皮は、フジツボなどが付着しにくいことから、生物構造を応用するバイオミメティックスが検討されている[3][5]。(バイオミメティックス防汚塗料英語版)

超音波による生物付着防止英語版、パルス放電[6]、パルスレーザー[7]、温水[8]などによる生物付着対策の研究されている。

出典

関連項目

  • 生物付着英語版
  • 足糸 - 貝が岩などに付着するために伸ばす糸。
  • 水中でのバクテリア付着英語版バイオフィルム
  • 群居英語版 - フジツボなどが集団で付着する生態について。
  • Substrate (biology)英語版 - 付着生物が取りつく岩盤や船底・生物など。
  • クジラ類の浮上行動英語版 - 飛び上がって、体を勢いよく水面にたたきつけるブリーチングと呼ばれる行動などは、付着生物などを取り除くための行動とされる。また寄生動物を取り除く行動を見せた特定個人に多くのクジラの個体が近寄るようになった報告がある。また、砂地でこすり取る行動も見られる。

外部リンク


付着生物 (Sessile benthos)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 20:26 UTC 版)

底生生物」の記事における「付着生物 (Sessile benthos)」の解説

岩石などに付着している。

※この「付着生物 (Sessile benthos)」の解説は、「底生生物」の解説の一部です。
「付着生物 (Sessile benthos)」を含む「底生生物」の記事については、「底生生物」の概要を参照ください。

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