酸化タリウム(I)とは? わかりやすく解説

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酸化タリウム

分子式OTl2
その他の名称酸化タリウム(I)Thallium(I) oxide、Oxydithallium(I)、酸化タリウム、Thallium oxide
体系名:オキシビスタリウム(I)、オキシジタリウム(I)


酸化タリウム(I)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/10 02:59 UTC 版)

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Thallium(I) oxide
識別情報
CAS登録番号 1314-12-1 
PubChem 16684203
EC番号 215-220-4
特性
化学式 Tl2O
モル質量 424.77 g/mol
外観 黒色の直方晶
吸湿性
密度 10.45 g/cm3
融点

596 °C, 869 K, 1105 °F

沸点

1080 °C, 1353 K, 1976 °F (分解)

への溶解度 可溶
溶解度 アルコールに可溶
構造
結晶構造 菱面体, hR18[1]
空間群 R-3m, No. 166
関連する物質
その他の陽イオン 酸化タリウム(III)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酸化タリウム(I)タリウム酸素からなる無機化合物。化学式はTl2Oでタリウムの酸化数は+1である。黒色で水に溶けると水酸化タリウム(I)(TlOH)の塩基性で黄色の溶液を生成する。空気がない中で固体TlOHまたはTl2CO3を加熱することで形成される。特殊な高い屈折率を持つガラスを作るために使われる。いくつかの高温超伝導体の成分である。と反応してタリウム塩(I)を生じる。

Tl2Oは固体状態で反ヨウ化カドミウム構造をとる[1]。このようにTl(I)中心はピラミッド型であり、酸化物中心は八面体型になる。

全てのタリウム化合物と同様非常に毒性が高い。

脚注

  1. ^ a b Sabrowsky H. (1971). “Zur Darstellung und Kristallstruktur von Tl2O”. Zeitschrift für anorganische und allgemeine Chemie 381 (3): 266. doi:10.1002/zaac.19713810305. 

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