酸化タングステン(III)とは? わかりやすく解説

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酸化タングステン(III)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/08/22 07:13 UTC 版)

酸化タングステン(III)(さんかタングステン、tungsten(III) oxide)は、化学式 W2O3 で表される、三価のタングステン酸素化合物である。前駆体として W2(N(CH3)2)6 を使い、140–240°Cで薄層を成長させることができると2006年に報告された[1]。一般的な教科書[2][3]では言及されていない。いくつかの古い文献では W2O3 が記述されているが、これはタングステン原子量が現代の値 (183.84) のおよそ半分の92とされていた時代のことであり、実際には酸化タングステン(VI) WO3 のことである[4]




  1. ^ Dezelah, C. L., IV; El-Kadri, O. M.; Szilagyi, I. M.; Campbell, J. M.; Arstila, K.; Niinistö, L.; Winter, C. H. (2006). J. Am. Chem. Soc. 128: 9638–9639. doi:10.1021/ja063272w.
  2. ^ Greenwood, Norman N.; Earnshaw, Alan. (1997年), Chemistry of the Elements (2版), Oxford: Butterworth-Heinemann, ISBN 0080379419 
  3. ^ Wells, A. F. (1984). Structural Inorganic Chemistry, 5th Ed, Oxford Science Publications. ISBN 0-19-855370-6.
  4. ^ Conington, F. T. (1858). A handbook of chemical analysis, based on Dr. H. Will's Anleitung zur chemischen analyse, Longman, Brown, Green, Longmans, and Roberts.


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