D・D軍
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デイヴィット・デイヴィス 通称D・D。D・Dの子供達からはデイヴ(またはディヴ)と呼ばれる事もある。徒手空拳で一個小隊を殲滅させるほどの力を持つ彼の人体破壊は芸術の域。全てにおいて優れているが、恐怖を感じないという唯一の欠点を持つ。自身の優れた遺伝子をより強く残すため、世界中を渡り歩き子を作った。武田、優、クリス・スミス、ケイト、ロドリゲス、アマンダ、バーニー、ルーシー、ヴィヴィアンの父。大統領や国家主席の子供もいるらしいが本人曰く「劣性」。 バーニーの腕をもってしても摘出不能な脳腫瘍があり、自らの余命があまり残されていないことを知っている。最終戦の前にも既に体調を悪くしており、最終戦の終盤で一度意識を失って昏倒する。武田が素人の見まねながら脈を計った所脈が止まっており、その場で死亡したかと思われたが、ヴィヴィアンと武田が口論している間に何事も無かったかのように蘇生、起き上がってくる。 最終戦終了後、隔離部屋で自らの肉体を改造アリに食わせることで人生の幕引きをする。 単行本表紙ではドラゴンを比喩した動物として掲げられている。ゴールデンタイム 武田の「ショートカット」を見て、さらにそれを昇華させた技能。自らの強運と先読みの力を組み合わせ、他者を圧倒する早いアガリ巡目を宣言し、宣言どおりに和了する。 ヴィヴィアン・キャンベル・デイヴィス 小学5年生。D・D軍のボス。愛称はヴィーまたはヴィヴィ。女好きの山口がときめいてしまうほどの美少女。小学生だがD・Dの最高傑作にして兄弟で最年少の妹。愛の弟妹カイクイを誘拐した。D・Dが唯一愛した女性(リョウ)の息子である武田より自分の方が優れていることを証明するためにD・D軍を起こしZOOを標的にする。 牌を素手で握りつぶすなど父親譲りの怪力を持ち、絶対強運と運気支配の能力も持つ。母親がケイトであることが最終巻で明かされる(つまり近親相姦によって生まれた子ということになる)。最終戦終了時に敗北と両親の死により自我が崩壊して幼児退行と記憶喪失を起こす。武田の機転と生前のD・Dによる手配で武田の妹として武田家に引き取られ、最終話では中学生に進級。髪型もポニーテールからおさげになっている。上手く装ってるが記憶は戻っており、兄への復讐の機会を伺っているらしい。 単行本表紙ではカマキリを比喩した動物として掲げられている。作中でも虫のような冷徹な瞳と表現されている。七並べ 7の牌を必要以上に集め残り枚数に関係なく7の待ちで上がる。運を調節し(D・Dによると「加圧トレーニングに似ている」とのこと)次の「カウントダウン」に繋げるための布石。同卓した武田・滝沢から「気持ち悪い」「生理的に受け付けない」と評される打ち筋や牌姿。 カウントダウン アガリ巡目を宣言しその通りに上がる。7から始まって6、5…と1巡ずつアガリが早くなることからこのネーミングがある。一度発動すると鳴いてツモ順を変えても阻止できない。発動中に半荘が終了した場合、カウントは次の半荘に持ち越されて継続する。一度0まで完走すると、再び発動させるまで7局のインターバルが必要。 ケイト・キャンベル D・Dの子で殺し屋。D・Dにより山城組に送り込まれ、山城組の殺し屋として働いていた。山城麻雀編では第三関門にて与那峰と組むが、優子と滝沢の執念深い闘牌に敗北。その後、D・Dの命令によってZOOメンバーを生かすために山城を殺害した。 山城麻雀後はD・D軍と合流。ボスの命令で滝沢を苦しめるため滝沢証券を買収する。血闘編本戦で敗退した後、久坂との格闘戦で後頭部に深い傷を負う。その傷が致命的であることを察し、D・D(と自分)の派手な生前葬と称して全員を殺そうと暴れまわる。最後は優子との格闘で心臓に達する深手を負って死を願い、D・Dの手によって崖から突き落とされた。 単行本表紙ではヘビを比喩した動物として掲げられている。 クリス・スミス D・Dの子で人体解体が得意な快楽殺人者。D・Dに優性を認められてはいるが最低レベルで、兄弟の中で最弱と言われている。七夕祭りで唯一人敗北したためにD・Dから切られ、国際手配書が復活させられICPOから追われる身になった。変装して武田の後をつけ襲撃から守ったがその後の消息は不明。 カルロス・ロドリゲス D・Dの子で通称「ロド」。ルチャリブレで“クラッシャー(壊し屋)”の通称を持つルーダ(悪玉)として活躍していたところをD・Dから引き抜かれる。巌と武田との対決に敗北したことから奮起し、本腰を入れて麻雀に打ち込む。ボスの命令で田島、優子、治とその彼女美春を襲撃する。 血闘編の2回戦で敗れるが田島を「指名」、一進一退の攻防の後、あと一歩のところまで追い詰めるが、馬場の蹴りを食らって倒れ、立ち上がったところを田島と馬場によって海に蹴り落とされた。その後暴走したケイトを止めようとして被弾するも、最後の最後でケイトと優子の闘いを止めないよう配慮を宣言する。 アマンダラ・カマンダラ D・Dの子で優性の絶対強運の能力者。通称「アマンダ」。ファッションモデルの職業柄顔に関してはかなり気を使っている。周囲の者が4人にわたって謎の死を遂げたために“魔女”と呼ばれる。ボスの命令でこずえを襲撃。当初は暴力を振るう気は無かったが、うっかりこずえが彼女の顔に怪我を負わせたために逆上し、病院送りにする。 アライグマとタンチョウとの再戦で手作りを覚え、麻雀の楽しさを覚える。血闘編でもそれを引きずり、D・Dから見限られるが同時に覚醒、明のサポートに回ってD・Dからの自立を果たす。 バーニー・バーニー D・Dの子で優性の絶対強運の能力者。黒人の医者。負けるということは麻薬のようだと感じ、麻雀の世界に踏み込んだことを楽しんでいる。ボスの命令で久坂と柏木を襲撃し、柏木の土俵であるボクシングで勝つ。 人種差別により進学を阻まれたことに対し法廷闘争を繰り広げた過去がある。外面的な冷静さと内面的な熱情を合わせ持つ、とヴィヴィアンに称されている。血闘編の決勝リーグで敗れた後、柏木とのボクシングスタイルでの格闘戦になり敗れる。 ルーシー・リー 22歳。D・Dの子で優性の絶対強運の能力者。普段はクールビューティな風貌でドライな性格ながら、高所恐怖症の為高いところが苦手(一応ヘリの操縦はできる)。南拳の達人。心酔するD・Dに気に入られている武田のことが気に食わず、勝負を度外視して武田の邪魔に徹するが、結局トップを阻止できずに終わる。 格闘戦ではバーニーの助太刀に入り久坂を圧倒するが、ケイトとの連戦だった久坂を流石にアンフェアに思ったのかバーニーに弱点をバラされてしまい、最後は高所恐怖症の弱点を突かれて敗北。 与那峰 友次(よなみね ゆうじ) 33歳バツイチ(山城麻雀編では結婚しており、小二になる子供が一人いた)。体力だけは異常にあるが、麻雀の打ち手としてはかなりのヘボ。山城組の打ち手として山城麻雀に登場し、第三関門で滝沢・優子ペアに敗北。滝沢の爆弾で気絶していたところをケイトに助けられてD・D軍に加入。そのためケイトに絶対的な忠誠を誓っており、コンビ打ちとして多少ながらも成長した姿も描かれている。 血闘編では司会進行役を務めるが、そのハイテンションぶりにZOO、D・D双方のメンバーに不評。狂言回し的存在であり、独善的で場の空気を全く読めない独白を繰り返していた。血闘編終了後も心酔していたヴィヴィアンに仕えるため現れるが、変質者として撃退された。
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