悪玉とは? わかりやすく解説

あく‐だま【悪玉】

読み方:あくだま

悪事をする者。悪人。悪いやつ。江戸時代草双紙挿絵で円の中に「悪」の字を書いて顔とし、悪人表したのに基づく。⇔善玉

芝居映画悪人の役。悪役


善玉悪玉

(悪玉 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/02 04:21 UTC 版)

善玉・市村右佐衛門、悪玉・中村芝翫。豊国筆。1861年

善玉悪玉(ぜんだまあくだま)とは、人の心の善悪を擬人化したキャラクターである。

善人は◯をとして、そこに善の一字を描いて善玉、悪人は同様に悪の一字を描いて悪玉と表現する。善悪二元の図式をきわめて即物的に表現した設定であり、転じて、小説映画などの登場人物の中で善人を善玉、悪人を悪玉と呼ぶようになった。

現代の「善玉悪玉」の多用例では、人体の健康に良い影響を及ぼすとされる腸内細菌ビフィズス菌など)を善玉菌、悪い影響を及ぼすとされるもの(ブドウ球菌ウェルシュ菌など)を悪玉菌と図式化して表現する例がある。同様の趣旨で、コレステロール善玉コレステロール悪玉コレステロールに分類することがある。

由来

黄表紙『心学早染草』
善玉悪玉の図。

善玉悪玉の考え方そのものは町人教化のための心学に始まり、寛政の改革の時流を背景に寛政2年(1790年)には山東京伝作の教訓的草双紙『心学早染草』が出版された。あらすじは、善な魂に守られた良い男が年頃になると悪魂が体に入り込み、女郎屋に入り浸るようになった果てに大酒飲みになり、ついには身を滅ぼして宿なし盗賊となるが、ある日襲った相手に取り押さえられ、その人から道理を教えられ、善玉を取り戻して豊かな人生を送る、というものである[1]

『心学早染草』の挿絵では、心の葛藤を善玉と悪玉が左右の腕を引き合うことで表現している。善玉が1人で引いているのに対して悪玉は3人で引いており、悪玉が優勢であることが確認できる[2]

悪玉踊り

悪玉おどり。葛飾北齋『踊獨稽古』 (雙鶴堂鶴屋金助、文化12年〈1815年〉)

文化8年(1811年)3月に江戸市村座三代目坂東三津五郎が初演した七変化物の歌舞伎舞踊「七枚続花の姿絵」の中の常磐津願人坊主」に悪玉の踊りが登場し[3]、文化12年(1815年)の北斎の『踊獨稽古』では「悪玉おどり」の踊り方が指南されている。

「願人坊主」を清元に改作した「浮かれ坊主」でも悪玉踊りが登場する。

弥生の花浅草祭/三社祭

児島玉鳳画『歌絵百番』より「三社祭」

善玉悪玉を登場人物にした歌舞伎舞踊『彌生の花淺草祭』(やよいの はな あさくさ まつり、新字体:弥生の花浅草祭)、通称『三社祭』(さんじゃ まつり)が書かれ、天保3年 (1832年) に初演された。善玉悪玉が愉快に踊りまくる踊りは庶民のあいだで大人気となり、「善玉悪玉」の呼び名を定着させた。この舞踊自体を『善玉悪玉』と通称することもある。

脚注

  1. ^ 『大極上請合賣心學早染草』
  2. ^ 5. 心学早染草”. 東京都立図書館. 2023年12月2日閲覧。
  3. ^ 第 2回 善玉・悪玉 その2”. ことばのまど. 小学館. 2023年12月2日閲覧。

関連項目

外部リンク


悪玉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 13:38 UTC 版)

ヤットデタマン」の記事における「悪玉」の解説

ジュジャクピューター 声 - 横尾まり ジュジャクのがどの時代テレポートしたのかを追跡調査するコンピュータージュジャクテレポートする際の時空の歪みトレースして、四次元座標表示する製作者コケマツにしか使えないはずだが、何度かミレンジョが使用したこともある。 タイムラクーダ ミレンジョ一味搭乗するラクダタイムマシン全長4メートル頭部胴体コブ状の部分座席になっており、頭部コケマツとスカドン、コブ状の部分にミレンジョとコマロが搭乗する胴部のコクピットハッチは下腹部フレーム上下するリフト型だが、頭部搭乗方法首部分が開き階段状になるもの。時間移動に入るシステムタイムカーゴと同じものだが脚部バネタイムカーゴの物よりはるかに長く大型である。ミレンジョの口上出発するタイムナガモチ 巨大メカ運搬するタイムラクーダ付属メカ長持の下から複数の足が生えたデザインで、無人機である。タイムラクーダの後を追って時間移動をする。内部にはナンダーラ王国郊外トンテンカン鍛冶屋からダイレクトに部品転送されてくるメカニズム詰め込まれており、コケマツ複雑なリモコン操作メカ部品送られてくる(このシステムについて第23話にて視聴者ファン質問答える形で解説されていた)。第20話よりミレンジョがおかめのお面を、コケマツひょっとこお面を手に取って、「イチジク人参山椒の木、ゴボウ泥棒バッテン棒、やってこいこい巨大メカ、ぶっちゅ~」と唱えお面接吻させることで巨大メカ呼び出すというヤットデタマン大巨神を呼び出す際のスタイルにそっくりな儀式行いタイムナガモチから部品取り寄せるようになったタイムローバ ドン・ファンファン伯爵専用小型タイムマシンタイムハヤウマ異なデザインである。 スポーツメカ 第1話から第12話登場した、ミレンジョ一味戦闘用巨大メカ野球陸上競技ボクシングといったスポーツ選手モチーフにしている(ただしゴングメカ・ストップウォッチメカといった、直接選手そのものではなかったものもある)。最初から巨大メカ自体戦わず体内からミニメカ(『ヤッターマン』ビックリドッキリメカのような物)を出してダメージ与えてから戦った。また大巨神の剣で斬られても爆発せず、本体バラバラなる程度だった(爆発は「大激怒」の時)。そして「大激怒」を喰らってからは、やられ歌を歌いながら退散するのが毎回パターンだった。 世界の偉人メカ 第13話から第22話登場偉人といっても、シラノ・ド・ベルジュラックモデルにした「シラン・ヨ・ベルジュラックメカ」(第15話)や、ダルマモデルにした「ダイダルマー」(第20話)のように、元ネタアレンジしていないのもあれば、ダルタニアンモデルにして、合金製の作った「タルタルヤン」(第21話)のように、アレンジしているのもあった。この時期になると、やられ歌を歌わない事が増えてくるようになる誰でも知ってるお話メカ 第23話から第38話に登場赤ずきんモデルにした「赤ずきんちゃんメカ」(第24話)や、西遊記からヒント得た大孫悟空メカ」(第27話)のように、話の主人公やそれに関係するものモデルとなっている。中にはかぐや姫モデルとしたのに、トンテンカン鍛冶屋の手違い誕生した家具締めメカ」(第28話)や、元ネタピノキオなのに、アブドラ・ザ・ブッチャー風になった「ピノキオと木の妖精メカ」(第33話)のようなのも出てきた。ただしメカ自体性能には目を見張るものもあり、第24話赤ずきんちゃんメカには「自動操縦システム」が組み込まれておりミレンジョ一味寝ている間に負けていたり、時には大巨神を敗北寸前にまで追い込んだ事もあった(その場合はメカ能力過信したしたことが主な敗因)。第31話には「八岐大蛇メカ」がファンファーレメカ代わりにファンファーレ奏でた事があった。 世界の伝説怪獣メカ39話から第51話に登場世界中様々な怪物モデル雪女スフィンクス九尾の狐といった有名なものから、座敷童子グリフォンといった、当時余り知られていないものまで登場した中にはモアイ人間風にアレンジした「モーイヤーメカ」(第43話)や、ゴーレムヒントしながらミレンジョ姫がモデルとなった魔人ゴムーレ」(第47話)といったのも登場した。 なお、これらの巨大メカ搭乗は、(一部除き)尻から発生する吸引ビームによって搭乗する仕組みとなっている。ミレンジョはこの方法が「汚い」と気にいらないらしく、中盤からはコケマツの「ではお尻から入りましょう」という台詞対し、ミレンジョが「『乗車口』とお言い!」(第30話)や、「お尻じゃない所から乗れないのかい、もう!」(第33話)などと文句言い返す事が多くなった。また、大巨神の真似をして呼び出す場合には大巨同様に具象化されたカットイン動画が入る様な場合もあった(その時大巨神のシーンでは具象化されたカット入らない)。

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