悪玉キャラクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 13:38 UTC 版)
ミレンジョ姫(ミレンジョひめ) 声 - 小原乃梨子 スカプラ王朝の末裔。27歳。言葉遣いは普段は上品なお姫様口調で「~ゾよ」が口癖。一人称は基本的に「わらわ」だが、興奮すると下品な口調になり、一人称も「あたし」に変わり、お色気シーンも披露。またメカ戦で盛り上がった時にコケマツがやる「今週の目玉ァ!!」を、自分がウルウルの瞳を出して「今週のおめめ~」とやった事が4回ほどあった。賄賂を使いまくったために財政を破綻させてしまい、貧乏生活を余儀なくされているが、プライドだけは失っておらず、一族の復活とナンダーラ王国の事実上乗っ取りを画策し、弟のコマロをナンダーラの王位に就かせるようとする。コケマツとスカドンに対してはそれぞれ「コケ」「スカ」と省略して呼ぶことが多い。ドンファンファン伯爵とは恋仲である。 毎回恒例の大巨神のとどめから逃れるための猿芝居では、他のメンバーが失言しそうなのを必死でなだめるなど努力はするが、本人の短気な性格やドンファンファン伯爵への贔屓がコケマツの反感を買うなどして罵倒合戦に発展し、結局は自分で大巨神の悪口を言ってしまうことも多々ある。 変わり者ぞろいの住人たちが跳梁跋扈するワタルたちの住んでいる「タカイマンション」の地上底辺階に「A,タクラミー」の名前で部屋を借りて住んでいるが家賃は滞納したまま。 最終回において、ナンダーラ王国でジュジャクを捕えるが強引に戴冠式を行ったことで王国を崩壊させてしまい、結果的に一味と共に王国を去る事になった。 ジュリー・コケマツ 声 - 八奈見乗児 ミレンジョに財務と食料調達係として仕える男で、まん丸の目でヒゲがなく、長い逆三角形の輪郭とピノキオ風の長い赤鼻と長いもみあげと河童の頭に似た禿げ頭が特徴的な27歳。 ミレンジョの弟のコマロを王位に就かせるべく暗躍する。一人称は基本的に「小生」だがたまに「俺」や「アタシ」になる場合も。ドンファンファン伯爵が嫌いで彼に対して嫉妬の炎を燃やす。メカニックの主担当でジュジャクの居場所をサーチする「ジュジャクピューター」の製作者であり、この機械は彼にしか扱えない。主に物語の前半では各巨大メカに内蔵された「コケマツ軍団」(または「ジュリー・コケマツ闇の軍団」とも呼称される)というゾロメカのような小型攻撃メカ集団を操って大巨神に攻撃を仕掛ける。物語の中盤以降でメカは未来の国にいるタヌキ村の「トンテンカン鍛冶屋」に発注して製作させていたことが判明する。トンテンカン・タヌキという名の鍛冶屋の親父が亡くなり、腕の悪い息子のトンテンカン・テヌキに代替わりした事で一層メカの質が落ちてしまったが、コケマツは代替わりしていた事に気づかなかったようである。ボタンを押す際にはよく「コケっとな」または「コケっと!」という。OPラストの台詞は「いつまでもそういう格好させないからな!」(この後、顔面にパイがぶつけられる)。 一味の中でも口が達者なため猿芝居ではミレンジョとともによくメインを張るが、調子に乗って口を滑らせる頻度も高く、彼一人のせいで大激怒を食らう結果になった回も多い。また、ドンファンファンの厚遇に不満を抱くあまりミレンジョとの罵倒合戦になり、そこで不用意に大巨神の悪口を口走るという展開も多く見られた。 猿芝居以外では基本的にはミレンジョ達には従順に従うが苦労人だけあって数々の不満も抱える苦悩人の一面もあり、第34話では不満が爆発し、主に伯爵に対し怒りの矛先を向ける形で逆上した事がある。この時「てめえら人間じゃねえ! 大巨神だ!!」とわめいていた。 『タイムボカン王道復古』では、「唯一顔の違うキャラ」であることを気にしていた。 なお、被ってるヘルメットは「ポリグラメット」と言うポリグラフ内蔵のヘルメットで、感情によってランプが光るようになっており、第1話で原始時代にタイムスリップした時、コケマツのランプが光っていた。 アラン・スカドン 声 - たてかべ和也 ミレンジョの側近の大男。片言の英語と片言の関西弁を喋る謎の多い人物。30歳。スキンヘッドで、大抵の場合、ハンチング帽あるいは河童頭風のカツラを着用している。眉毛が無く前歯の一部が抜けており、もみあげの下からアゴにかけてヒゲを生やしている。ミレンジョの弟のコマロを王位に就かせるべく暗躍する。一人称は主に「ミー」だが、たまに関西弁が入る場合には一人称が「ワイ」になる。またずっこけた時にミレンジョ達が「コケー!!」と叫ぶと、「ホケー!!」もしくは「ホケキョー!!」と合いの手を入れる事がある(後者は、西川のりおのギャグのパロディ)。一般人には出来ないような事が出来るらしく、中盤からは「スカドンの奇人変人コーナー」が登場するようになる。第30話では血を吸った蚊が悶死するという描写もあった。 口数の少なさから猿芝居の際にも大巨神の悪口を直接言うことはあまりないが、ミレンジョたちと同様に面従腹背を態度に出すので彼にも大激怒は下される。 リメイク版『ヤッターマン』の第26話においてゲストキャラとして登場。 ドンファンファン伯爵(ドンファンファンはくしゃく) 声 - 山本正之 ミレンジョを慕い一行に同行するキザが似合う伊達男。初登場は第2話。ミレンジョ達と寝食を共にしているわけではなく、未来から専用タイムマシン「タイムローバ」で足繁く一行のもとに通っている。第20話以降は秋田県の民謡「ドンパン節」を替え歌にしたテーマ曲を歌いながら登場するようになる。また、第41話などではコーラス隊さながらにミレンジョ達と一緒に歌っていた事もある。その場合は様々な音律に変化する。 伯爵だけあって金持ちであり、彼女達の家賃を立て替えたりしたり(第2話)、スポーツも万能で数々の大会で優勝し、大会で獲得した賞金をミレンジョ達の食費として貢いでいた(第31話)。しかしコケマツやコマロには「来たな貧乏伯爵」などとも言われている(1度、コマロに「マンションを買ってくれ」と頼まれたが「流石にそれは無理」と断り、財力にも限界があるようである)。毎回ではないがミレンジョ達の戦いに同行し、巨大メカに乗り込む際にはコマロを膝に抱いてコマロの席に搭乗。 基本的には勇敢で女性や子供に優しい紳士だが、ミレンジョたちと一緒になって大巨神の悪口を言うなどの心の狭い発言や、空気を読まない行動を取ることも多い。戦いに参加しない回では必死で大巨神をなだめたミレンジョたちの意図を知らず途中合流して大巨神の怒りを買う行為に走り、猿芝居参加のケースでもミレンジョが熱を上げるような役回りがコケマツの嫉妬を煽り、結果的に猿芝居をぶち壊す原因になっている。また第19話ではタイムローバの故障で一足先に現代に逃げ帰ったミレンジョ姫らの後を追い損ねて、更に先に帰ったミレンジョらが言いたい放題放った大巨神の悪口を通信機を通して聞かれたことで、帰還時に1人だけ大激怒を食らったこともあった。 最終回で、ダイゴロンと同じくダーラ仙人の命を受けてミレンジョ一行のお目付け役として動向を監視していたことが明らかになる(第33話にてダイゴロンと入れ替わりにナンダーラ王国を出発するなどの描写があり、片鱗が明かされている)。しかしミレンジョに対する恋心は本物であり、最終回において正体が明らかになった後、王国が天変地異による崩壊に見舞われたことにより新天地へ旅立ったミレンジョ達の後を追うように王国を去った。 『タイムボカン王道復古』でも歴代山本キャラとして出演。 コマロ王子(コマロおうじ) 声 - 丸山裕子 ミレンジョの弟でスカプラ王朝末裔の7歳児。幼いながらもカレン姫同様正当な王位継承候補者である。コケマツ同様、河童の頭に似た禿げ頭をしている。王位に就くために姉一行と共にジュジャクを追う。貧乏なため、いつもひもじい思いをしている。洟垂れ小僧で甘ったれな性格だが、男前な仮面(「キャシャーン」の顔に似た仮面)を携帯しており、何かにつけて格好つけたがる背伸び屋でもある。この仮面を付けている時は一人称が「余」になり、口調もナンダーラ王国の次期王位継承者候補らしく凛々しいものになるが、普段は一人称は「まろ」で、だらしの無い口調で語尾に「なのら」をつけて話すことが多い。姉ミレンジョのことを「おねえたま」と呼ぶ。 序盤ではメカ戦で負けた後、猿芝居でやっとなだめた大巨神に要らぬ一言を言ってしまう事が多かった。最終回において一味がジュジャクを捕えた事で新国王の座に就くが、結果的に王国の崩壊を招いてしまう。 リメイク版『ヤッターマン』の第33話においてコマロ王子と顔が似ている豊臣秀頼が登場しており、男前な仮面も所持していた。母親の淀殿のことを「おかあたま」と呼び、「蒲鉾所望なのら」と話す等、セリフも似ていた。この時の声は瀧本富士子が務めている。
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