悪漢ぶり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 06:26 UTC 版)
『クアルンゲの牛捕り』では、ドゥフタハもまた同邦を相手に戦うことになるが、その振る舞いは、根の優しいフェルグスとは対照的であった。フェルグスはなんとか若きクーフーリンと刃を交えることを避けようとしたのに対し、ドゥタフは、「俺が意見番だったなら、あいつが歪みし者(クー・フリン)ならば、武者どもに包囲させて不意打ちにし、きゃつの命を縮めてやるのだがなあ」などというので、フェルグスから猛反発を食らい、「黒コガネのドゥフタハのやつめを、とっとと軍の後衛へつれて行け。やつは(アルスターの)乙女らを虐殺してからこのかた、ろくなことをせぬ、」を皮切りに延々と非難を浴びさせられたうえ、ふんづかまれて体ごと放り投げられてしまう。 このフェルグスの台詞の中で、ドゥフタハはLugaid mac Casruba の子とされ、その父親の名が明かされている。 この少しあとで、「鳥峠の誤投」(Imrol Belaig Eoin)という事件が起きている。ドゥフタハには、母方の従兄弟で親友のドーハ Dócha という男がいたが、向こうはアルスター軍で敵側にいた。ただこの事件のときは、二人とも別の二人の男の話合いに随伴しただけで戦闘にはならないはずだった。ところがドーハが話合いの一人にむかって槍を投げつけたところ、あやまって隣のドゥフタハを串刺ししてしまった。(致命傷にはいたらなかった)。
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