自由学校とは? わかりやすく解説

じゆうがっこう〔ジイウガクカウ〕【自由学校】

読み方:じゆうがっこう

[一]獅子文六小説昭和25年1950発表終戦後社会道徳のゆがみを風刺した作品。「とんでもハップン」「ネバー好き」の流行語生んだ

[二]渋谷実監督による映画の題名昭和26年1951公開松竹配給

[三]吉村公三郎監督による映画の題名昭和26年1951公開大映配給[二]と同週の公開話題となる。

[補説] [二][三]はいずれ[一]原作とする作品


自由学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 18:42 UTC 版)

自由学校』(じゆうがっこう)は、獅子文六による小説。『朝日新聞』にて1950年5月26日から12月11日まで連載された。本記事ではそれを原作とした映画、テレビドラマについても記載する。

あらすじ

南村五百助と駒子の夫婦は、五百助が辞職して家出したことをきっかけに、それぞれ別の道を歩み、様々な人々と交流・交際していくことになる。「お金の水橋下」として登場するお茶の水橋下の住居、神田駅付近の闇市など、著者自身が神田駿河台に住んだ際の見聞を取り入れ、敗戦後の東京を諷刺、戯画化した小説となっている。

映画

映画化にあたっては松竹、大映とが競作、同じ週に封切られる異例の作品となった。また、5月初めの連休に公開され、2作品とも興行成績がよかったため、「ゴールデンウィーク」という用語が生まれた。

松竹版

1951年松竹の配給で映画化された。佐田啓二の「とんでもはっぷん」や「ねえ、おばさま」、「ネバー、ネバー」などの台詞が大流行した[1]。配給収入は5823万円[2]

スタッフ

左から佐分利信、高峰三枝子

キャスト

大映版

五百助役の小野文春は、公募で選ばれた文藝春秋社の出版企画部長だった。配給収入は8000万円[2]

スタッフ

キャスト

テレビドラマ

1965年版

新・自由学校』のタイトルで、1965年2月1日 - 4月26日東海テレビ15分昼ドラマ枠にて放送された。

スタッフ

キャスト

1978年版

新自由学校』のタイトルで、1978年1月9日 - 2月3日にNHK総合テレビジョンビ『銀河テレビ小説』にて放送された。

スタッフ

  • 脚本 - 松木ひろし
  • 音楽 - 竹田由彦
  • タイトル画 - 脇田和
  • 演奏 - コンセール・レニエ

キャスト

脚注

  1. ^ 川本三郎筒井清忠『日本映画 隠れた名作 昭和30年代前後』(中公選書2014年)による。
  2. ^ a b 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)80頁

外部リンク

東海テレビ制作 昼ドラマ
前番組 番組名 次番組
われ泣きぬれて
(1964年11月3日 - 1965年1月29日)
新・自由学校
(1965年2月1日 - 4月26日)
この世の愁い
(1965年5月3日 - 7月30日)
NHK総合テレビジョン 銀河テレビ小説
前番組 番組名 次番組
友情
(1977年12月5日 - 12月23日)
新自由学校
(1978年1月9日 - 2月3日)
女たちの家
(1978年2月6日 - 3月10日)



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「自由学校」の関連用語

1
いかれ‐ぽんち デジタル大辞泉
50% |||||

2
とんでも‐ハップン デジタル大辞泉
50% |||||

3
帰向 デジタル大辞泉
50% |||||

4
渋谷実 デジタル大辞泉
50% |||||


6
シュタイナー教育 デジタル大辞泉
34% |||||

7
克する デジタル大辞泉
34% |||||

8
差向き デジタル大辞泉
34% |||||

9
獅子文六 デジタル大辞泉
34% |||||


自由学校のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



自由学校のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの自由学校 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS