針女
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 03:22 UTC 版)
針女(はりおなご、はりおんな)または濡れ女子(ぬれおなご)、笑い女子(わらいおなご)は、水木しげるの著書にある、愛媛県南部の宇和島地方に伝わる妖怪[1][2]。
伝承とされる内容
人間の女性の姿に似ているが、長いざんばら髪の先端に鈎針状の鉤が備わっている[1]。
城辺町(現・愛南町)の桜岡にしきりと現れたといい[2]、夜道で男に微笑みかけ、笑い返した者を髪を振り乱しながら追いかけ、髪の鉤で捕らえる。一度捕まるとどんな大男でも身動きが取れなくなり、そのままどこかへ連れ去られる、とされる[1]。
家の中に逃げ込み、頑丈な扉をしっかりと閉めておけば、朝方には針女は消えてしまうが、扉の外には髪の鉤で付けられたであろう、無数の傷跡が残っているという[1]。
検証
針女の特徴は、宇和島地方の妖怪「濡女子」と共通点が多いことから、妖怪研究家村上健司は、水木が濡女子の特徴を強調した上で「針女」と命名したものと推測している[3]。
脚注
関連項目
外部リンク
針女
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 06:05 UTC 版)
第31着で初登場、名前だけは第21着で登場している。破れなどの補修や装飾品の付け外しなどの針仕事全般を請け負っている。「針女」は「濡女子」と同一視されことがあるが、本作品では別の妖怪として扱われている。
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