雪婆とは? わかりやすく解説

雪婆

読み方:ユキバンバ(yukibanba)

綿虫俗称

季節

分類 動物


雪婆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/10 05:34 UTC 版)

雪姥 (『ばけもの絵巻』)

雪婆(ゆきんば[1]、ゆきばんば[2])とは、愛媛県北宇和郡吉田町(現・松野町)などに伝わる妖怪である[1]

愛媛では「ゆきんば」といい、雪の降る時期に現れる一本足の老婆とされ、歩くと雪の上に一本足の足跡を残すという[1]。子供をさらうともいい、この時期には吉田町の人々は、子供を外出させないように注意を払っていた[3]

明治時代の作といわれる妖怪絵巻ばけもの絵巻』(作者不詳)では「雪姥」とされる。それによれば、かつて奥越の松の山なる地方で、2月頃にある者が雪の降る麦畑を歩いていると、自分を呼びとめる女の声が聞こえた。見ると、乱れ髪の一本足の雪姥が現れ、襲いかかろうとしてきた。彼は必死に逃げ、やがて雪が晴れるとともに雪姥は消えたという[4]

また、山梨県西八代郡の旧上九一色村でも「ゆきばんば」といって、晩秋の曇った夕方に「しろつこ」という小さい羽虫が飛ぶと、雪婆が近くの山まで来ている兆しだといわれた[2]

脚注

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  1. ^ a b c 藤沢衛彦スキーと雪と雪の怪」『旅と伝説』創刊号、三元社、1928年1月、 41-42頁、 NCID AN001397772014年8月30日閲覧。
  2. ^ a b 土橋里木「甲州 上九一色村の童謡・童戯」『旅と伝説』第7巻第10号(通巻82号)、1934年10月、 84頁、 NCID AN001397772014年8月30日閲覧。
  3. ^ 大藤時彦他 著、民俗学研究所 編 『綜合日本民俗語彙』 第4巻、柳田國男監修、平凡社、1956年、1673頁。 NCID BN05729787 
  4. ^ 著者不詳 著「ばけもの絵巻」、湯本豪一 編 『妖怪百物語絵巻』国書刊行会、2003年、98-99頁。 ISBN 978-4-336-04547-8 

関連項目


雪婆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 18:01 UTC 版)

奇異太郎少年の妖怪絵日記」の記事における「雪婆」の解説

昔、雪娘をさらいシチュー隠し味にしようとしたことがあるらしいが、母にヤキ入れられて現在は改心している。最近はボケ進行している。

※この「雪婆」の解説は、「奇異太郎少年の妖怪絵日記」の解説の一部です。
「雪婆」を含む「奇異太郎少年の妖怪絵日記」の記事については、「奇異太郎少年の妖怪絵日記」の概要を参照ください。

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