妖怪絵巻
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妖怪絵巻(ようかいえまき)とは日本で作られた妖怪を主題として描かれた絵巻物の総称。平安時代から江戸時代にかけて多くの種類の作品が確認されている。
付喪神絵巻や百鬼夜行絵巻(真珠庵所蔵・重要文化財)など物語や一定の場面を描いたものは、美術品としても有名である。
江戸時代になると、妖怪の絵に名称を記した妖怪分類絵巻とも言うべきもの、また妖怪の絵にそれに付随する説話(情報)を添えた絵巻も作られるようになった[1]。各時代の妖怪資料のひとつとして貴重である。
主な妖怪絵巻
物語
分類
- 『化物之繪』[2](江戸前期)米・ブリガム・ヤング大学
- 『百怪図巻』(1737年)
- 『化け物尽くし絵巻』(1820年)
- 『百鬼夜行絵巻 (松井文庫)』(1832年)
- 『怪奇談絵詞』(幕末 - 明治)
- 『怪奇鳥獣図巻』(江戸時代)『山海経』に記されているものを絵巻物として描いている
- 『ばけ物つくし帖』(幕末 - 明治) 横とじ冊子形式の画帳
説話
脚注
- ^ 湯本豪一編著『妖怪百物語絵巻』国書刊行会、2003年、118-120頁。
- ^ “Bakemono no e.” (英語). search.lib.byu.edu (1700?). 2018年12月1日閲覧。
参考文献
- 湯本豪一編著『妖怪百物語絵巻』国書刊行会、2003年。ISBN 978-4-336-04547-8。
- 湯本豪一『妖怪あつめ』角川書店、2002年。 ISBN 4-04-883753-2。
妖怪絵巻
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江戸時代の妖怪絵巻『化物づくし』に、「大坊主」と題した妖怪が、その弟子とされる「白ちご」(しらちご)とともに描かれている。鳥山石燕の妖怪画集『画図百鬼夜行』では「白児」(しらちご)は犬神とともに描かれており、『化物づくし』の大坊主も犬に似た姿のため、この大坊主を犬神と関連しているものとする説もある。
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