研究年表
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主要な再構音を示すことで、研究がどのように行われてきたのかを簡単に示す。ここに示したものは単純な対照表と要約であり、これらがなぜ、どんな根拠から再構されたのかや、これらの音韻論的立ち位置の詳細についてはそれぞれの研究者に関する記述を参照。 主要な再構音論文イ段エ段オ段甲類乙類甲類乙類甲類乙類永田(1932) *i *y *e *ɛ *o *ø 橋本(1933)[要出典] *i *ïi *e *ɔi *o *ö ヨシタケ(1934) *i *ɪ *e *ɛ *o *ɔ 安田(1934) *i *ui *e *ue *uo *o 菊沢(1935) *i *wi *e *we *wo *o 橋本(1938) *i *ïi *e *əi/*əe *o *ö 服部(1948)[要出典] *i *ïi *e *ai *o *ö 藤堂(1948)[要出典] *i *ə/*ʌ *ɛ *ʌ/*ə *o *ə/*å/*ɔ 橋本(1950) *i *ïi *e *əi/*æ *o *ö 有坂(1955) *i *ïi *e *ə̯e/*əi *o *ə 服部(1958, 1976) *ji *i *je *e *o *ö ミラー(1967)[要出典] *i *ï *e *ë *o *ö ラムゼイ & アンガー(1972)[要出典] *i *wi *je *e *wo, *ow *o ランゲ(1973) *ji *i *je *e *wo *o 松本(1975) *i *ï *je *e *o [o] *o [ɔ] 森(1975) *i *ui *e *ai *o *oi 服部(1976) *ji *i *je *e *o *ö アンガー(1977, 1993)[要出典] *i *wi *je *e *wo *o 服部(1978—79) *i *∘i [ɨi] *e *∘e [əe] *o *ö 藤堂(1980)[要出典] *i *ï *e *ë *o *ö 大野(1982) *i *ï *e *ɛ *o *ö 馬渕(1983)[要出典] *i *i̯ə *i̯e *ɛ *uo *o プリーブランク(1984)[要出典] *ji *i *je *e *o *ə ホイットマン(1985)[要出典] *i *uj *je *ej *wo *o キヨセ(1991)[要出典] *i *ɨ *e *ə *u *o 森(1991) *i *ɨ [ɪ] *e *əj [əe̯] *o *ə ミヤケ(1995)[要出典] *(j)i *ɨ *(j)e *ɛ *(w)o *ə ミヤケ(2003) *i *ɨ < *ɨj *e *əj *o *ə 藤井(2007) *i *wi *e *we *o [o] *o [ɔ] フレレスヴィッグ&ホイットマン(2008)[要出典] *i *wi *je *e *wo *o 早田(2009)[要出典] *i [Cʲi] *ui/*əi [Ci] *e [Cʲe] *ai [Ce] *o *ɵ < *ə 笠間(2015)[要出典] *i *ɨ *e *ɜ *o *ɘ 特筆事項 金田一(1938) では初めてトレマを使って乙類を表すことがされた。 1950年代前後に、概ねオ段乙類が中舌に再構されるようになり、唇音性の有無による対立の再構も姿を見せ始める。また、藤堂などの中古音を本格的に利用した研究も現れる。 1970年代前後には、日本では松本がオ段甲乙の存否を問い始めた。
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研究年表
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1941年 ルイス・ピレマー(Louis Pillemer)は酵母細胞壁抽出物にザイモサン(Zymosan)と名付けた。 1958年 Di CarloとFioreによってザイモサンの50~60%がグルカンである事が確認された。 1961年 テュレーン大学のRiggiとニコラス・ディルジオ(Nicholas R. Di Luzio)によってザイモサンの活性成分がβ-1,3-グルカンである事が確認された。 1963年 βグルカンが、がん細胞の縮小に効果を持つことが初めて発表された。 1984年 米マサチューセッツ工科大学(MIT)とAlpha Beta Technology社(ABT)の産学共同研究で酵母βグルカンの微粒子精製に成功。 1985年 日本で、シイタケ由来のレンチナンが天然由来の抗がん剤として認可を受けた。2007年現在ではこの他に、カワラタケ由来のクレスチン、スエヒロタケ由来のソニフィランも認可を受けている。 1986年 米国の研究陣が致死量の放射線(コバルト60)被曝後のマウスで減少した白血球、血小板、ヘマトクリットがベータグルカン処置で回復したという実験を医療誌で発表(1986年2月J Biol Response Mod誌)。同研究陣は別の医療誌(1986年3月Methods of Find Exp Clin Pharmacol誌)でも同様実験を公開している。なお両実験論文とも2011年3月27日現在の米国電子図書サービスINFOTRIEVE ONLINE中のアメリカ国立医学図書館オンライン医学文献検索サービスMEDLINEでも検索可能である(両サービスとも検索は無料。両サイトは米国検索ポータルサイトから検索可能)。両実験論文とも英語であるが、日本語での前者論文タイトルは「放射線被曝マウスに及ぼす水溶性グルカンと粒状グルカンの比較効果」、後者は「グルカンによる造血作用と免疫活性:準致死性と致死性被曝マウスの治療効果」となる(なお1987年にも血液生物学誌Journal of Leukocyte Biology 42で10ページにわたる同著者の論文が発表されているが、その内容から上記と同様な放射線防護実験結果を記したものと思われる)。 1990年 MITとABTが共同で酵母βグルカン粒子から医療向け水溶性βグルカン(注射液)の開発に成功。 1990年 水溶性βグルカン(実験用注射液と思われるリン酸グルカン)の開発特許認可(米パテント番号4,975,421) 1994年 米ルイビル大学で酵母βグルカンが癌に及ぼす影響の研究を開始。 1996年 米外科医療誌[Journal of Surgical Research]62(2):179-183でW.K. Washbum博士、R. Gttschalk博士、I. Otsu博士等の研究陣が臓器移植ラットを使って実施した水溶性ベータグルカンの実験では、臓器移植後のGVHDや移植拒絶反応を有意に増加させなかったという結果が発表された。 1999年 米ルイビル大学微生物学研究室と同大学ジェームズ・グラハム・ブラウン癌センターが共同で酵母βグルカンと最新分子標的抗癌剤(モノクロナール抗体抗癌剤)の併用効果について前医療実験開始。 2001年 酵母細胞壁β1,3Dグルカンは免疫細胞だけでなく、ヒトの皮膚線維芽細胞上の受容体に結合して皮膚組織修復を促進する、という実験結果が米免疫・感染症医療誌「Infection and Immunity」69(6)で発表された。 2002年 日本の研究機関とアメリカルイビル大学病理学研究室が2001年に共同で行った酵母由来ベータ1,3Dグルカンの経口投与による抗腫瘍作用マウステスト実験結果が米健康医療誌[JANA(The Journal of American Neutraceutical)]2002年Vol5.No.1号で5ページにわたり紹介された。 2004年 米免疫医療誌[The Journal of Immunology]2004 173で経口投与による酵母β1,3Dグルカンと分子標的抗癌剤(リツキシマブ、トラスツズマブ、セツキシマブ等)併用による抗腫瘍相乗効果の前医療動物実験結果が発表された。 2005年 米外科医療誌[Neurosurgical Review]2005年28(4)号では、H.カヤリ博士、M.F.オズダグ博士等の研究陣が酸化ストレス状況に置かれたラットを使って実施したベータグルカンの抗酸化作用の実証実験が発表された。 2007年 米食品化学誌[Journal of Agricultural Food Chemistry]55(12):4710-6でS.C.Jaehrig博士、S.Rohn博士等によって酵母細胞壁抽出複合体は、(1-->3)(1-->6)ベータDグルカン画分の抗酸化作用よりも細胞壁蛋白画分の抗酸化作用が大きいという実験結果が発表された。 2009年12月 宮崎忠昭教授の研究チーム(北海道大人獣共通感染症リサーチセンター)の実験結果から、インフルエンザウイルスに感染したマウスへβグルカンとEF乳酸菌の組み合わせを投与すると、インフルエンザウイルスに対する免疫力が高まり重症化を防ぐ効果があるという結果が発表された。
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