研究態度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/26 10:25 UTC 版)
教職・教鞭経験が短いためか(昭和14年4月~15年3月、大正大学においてのみ)、自身の研究態度を明確に述べたものは数少ないが、下記の2編が雄弁に語っている。 「私ハ少クトモ現今ノ地位ニアツテ、自身ノ研究ノタメニハアラユル方法ヲ尽シ、凡ソ研究材料トシテ、若シクハ参考トスベキ先輩ノ意見トシテ、私ニ見、私ノ聞キ得ルモノハ、一切骨マデシャブリ尽シテ滓サヘモ止メナイ積リデアル。」(『語勢沿革研究』、「感想」、p.201) 「我々は、偉人の業績を見る際、徒らにその「要領のよさ」をのみ羨望してゐてはならない。更にその「要領のよさ」の根底に存する所の、燃えるような研究心、求道心に着目しなければならない。我々の憂ふる所は、ただ自身に「求める心」の欠乏してはゐないかということのみである。」(「劣敗者の人生観」、慶谷、上掲書pp.297-299に全文掲載)
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