百鬼帝国
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ブライ大帝(ブライたいてい) 声 - 八奈見乗児 / 緒方賢一(『ゲッターロボ』最終回)アニメ版 百鬼帝国を統率する冷酷非道の大帝。恐竜帝国滅亡を機に、世界征服のための侵略作戦を号令。百鬼メカと百鬼兵士の大量生産のためにゲッター線増幅炉を欲し、早乙女研究所攻略を至上命令としている。掟には厳しいが部下に対する温情はある程度持ち合わせているようで、百人衆の労をねぎらったり、最終回でも奇跡の生還を遂げたヒドラーに休息するよう命令していた。 最終決戦で自ら科学要塞島を操縦し出陣するも、シャインスパークの前に敗れ、百鬼帝国も壊滅した。 その出自は作中では明言されなかったが、学年誌『小学二年生』の特集記事によると、少年時代、ある日突然に角が生えてきて超能力を得たミュータントで、自作のロボットに命じて自身をサイボーグにしたらしい。 漫画・サンデー・冒険王版 百鬼帝国を統率する冷酷非道の大帝。漫画版『ゲッターロボ』終盤にて、恐竜帝国に大打撃を与える。マグマ層への撤退を確認後、日本侵略を号令する。 元は人間で、本人曰く、うだつの上がらない若い科学者だった。しかし、北極での未確認飛行物体の調査にて、物体内部で改造される。その際に何者かの意志を継ぎ、ゲッターロボを倒すために百鬼帝国を築き上げた。 『週刊少年サンデー』連載版では十方鬼が長男とされている。 終盤、東京を占領するが、不慣れな守勢に手間取り、ゲッターチームの逆襲を許してしまう。また、帝王ゴールを見下している発言をしており、彼によればゴールは「世界征服を成し遂げるには小物すぎる」とのこと。 漫画・学年誌版 基本的にアニメ版に準じている。ただし、『小学三年生』では恐竜帝国を侮蔑する描写があった。また、地球全体の危機には自らゲッターチームへ共闘を申し出るなど、度量の広い面もある。 ヒドラー元帥(ヒドラーげんすい) 声 - 緒方賢一アニメ版 百鬼帝国の軍事部門の最高責任者。冷酷、狡猾で非常に腹黒く、現在の地位も味方を陥れて手に入れたものである。目的達成のためには味方を犠牲にすることを意に介しないばかりか、自己の栄達・保身のためなら有能な味方を姦計で陥れる(11話、16話など)ことも平然と行う。メカ要塞鬼を直接指揮するなど前線に赴くこともあるが、常に専用の小型戦闘機で脱出出来る様にしている。ただ、指揮官および一兵士としての実力は本物であり、第35話で空爆隊を指揮した際には国防軍新鋭戦艦シーフォース号のバリヤーを突破する荒技を披露し、撃沈寸前まで追い込んだ。 第38話でメカ闇虫鬼に乗り込んできたハヤトと相討ちになったかに見えたが、辛くもハヤトを捕虜にして帰還する。しかしそれが裏目となって、脱走したハヤトの破壊工作により科学要塞島は破損。そこにシャインスパークを叩き込まれてヒドラーはブライ大帝もろとも死を迎えた。 漫画・サンデー・冒険王版 アニメ版と同様の冷酷、狡猾さを発揮するが、有能な味方を陥れるエピソードはなかった。 ジェット要塞と多数の百鬼獣を率いてアンドロメダ病原菌を入手しようとするが、ジェット要塞がゲッタードラゴンに撃墜され死亡する。 グラー博士(グラーはかせ) 声 - 矢田耕司アニメ版 百鬼帝国の科学・兵器開発部門の最高責任者。他にも、侵略作戦の立案にも携わる。少年兵である地虫鬼の処刑の停止をブライ大帝に嘆願するなど、一族内では温情を持っているほうである。また、第16話に登場した鉄甲鬼に代表されるような弟子や部下なども多く、ブライ並みの人望もある様子。 最終決戦では合体百鬼ロボットに搭乗して指揮を執り、一時は東京を制圧するが、シャインスパークを受けて戦死する。 漫画・サンデー・冒険王版 アニメ版と同様、科学・兵器開発の指揮を執っていた。最初に登場した鬼であり、表向きはY市総合病院の院長。彼の脳波コントロールにより、リョウは一時記憶を失っていた。エネルギー放電時に角が肥大化する特徴がある。 『ゲッターロボサーガ』の加筆にて、最終兵器「百鬼羅王鬼」に乗り込んでゲッターに挑戦する。 ジライ将軍(ジライしょうぐん) 声 - 矢田耕司アニメ版 第11話登場(回想のみ)。百鬼帝国の将軍。 「軍神」と称えられるほどの優れた軍人だったが、ヒドラーの姦計に嵌まり、謀反の罪を着せられて処刑されると共に、親族である自雷一族も長きに渡り冷遇されてしまっていた。息子である自雷鬼の出現に焦ったヒドラーは再び姦計を使って自雷一族を完全に根絶やしにしようと企んだ。 漫画・学年誌版 基本的にアニメ版に準じているが、細部の描写が異なる部分がある。 漫画・サンデー・冒険王版には登場しない。 リサ 声 - 千々松幸子 竜二(りゅうじ) / 魔王鬼(まおうき) 漫画版のみに登場する、隼人の従兄弟。かつては隼人の部下として学生運動グループ「革新派」に参加していた。リーダー願望が強く、知力も運動能力も非凡だが、本質的には気弱である。 隼人がゲッターチーム入りして以降、政府からの弾圧が強化され、組織を維持できなくなり百鬼帝国の傘下に入り、自身と仲間たちをサイボーグ化する。自身がリーダーに不適格であることを自覚しており、隼人の復帰を誰よりも望んでいた。そのため、ゲッターロボを破壊することで、洗脳を用いずに隼人を組織に復帰させようとする。そのことを皮肉る隼人を、「リーダーの癖に途中で逃げ出した」と非難する。 革命メンバーをサイボーグ化し合体させ、巨大サイボーグ「魔王鬼」となり、ゲッターロボGを圧倒する。しかし、ヒドラーとグラーに洗脳装置を取り付けられて暴走し、最期はゲッターライガーによってグループごと葬られる。 十方鬼(じゅっぽうき) 漫画版では「最高の鬼」と賞されており、ブライ大帝を東京上空まで呼び出すことの出来る存在。空中浮遊している描写がある。 竜馬によって早乙女博士暗殺に失敗したため、仕返しにドラゴン号操縦席に飛び込み首を締め上げたが、キャノピーの破片で目を突かれ、外に蹴り出される。さらにゲッタードラゴン頭部変形時のチークガード展開で腹を裂かれた上に、頭頂部の角で串刺しにされて死亡した。 『週刊少年サンデー』連載時はブライ大帝の長男(つまりは王子)ということになっており、彼の戦死を受けて百鬼要塞島が動き出すページがあったが、近年の単行本ではカットされている。 アニメ版の最終話にも同名のメカが登場するが、登場シーンも短く、ストーリー上の重要な役割もない。また百人衆としての十方鬼は登場しない。 三餓鬼(さんがき) 漫画版のみ登場する。リーダーの一本鬼(いっぽんき)および、二本鬼(にほんき)、五本鬼(ごほんき)の3名で構成された精鋭部隊。三人兄弟でもあり、抜群のチームワークを誇る。 ウザーラ奪取の任務を受け、それぞれ同名の百鬼獣を駆って出撃。一本鬼と二本鬼はウザーラに、五本鬼はゲッタードラゴンに倒される。 「ゲッターロボデヴォリューションー宇宙最後の3分間」では百鬼獣が再生されている。 特殊部隊ミノビ 漫画版のみ登場する。作中にはリーダー格の壮年兵士1人と、青年兵士2人、百鬼獣一体が登場。 ブライの特命を受け、細菌兵器をもってウザーラに侵入し、これを散布した。現代人には発病しないほどの弱い細菌だが、耐性のないアトランティス人には充分な効果を発揮した。しかし、アトランティス人からの拘束から解放されたゲッターチームにより、返り討ちにされる。最後に残されたリーダーは百鬼獣でウザーラに挑むが、復活したゲッターに倒される。 百鬼百人衆(ひゃっきひゃくにんしゅう) 「○○鬼」と呼ばれ、自らの名にちなんで「メカ○○鬼」と称せられる専用の戦闘用巨大ロボットに搭乗を許された、エリート戦士達の総称。指揮官クラスとして作戦指揮もしくは自ら作戦遂行に動くことが多いが、中には支部長の役職に就いて前線基地を管理する者もいる。 全員が生粋の百鬼一族ではなく、胡蝶鬼や暴竜鬼など、元は人間だったが改造手術を経て百鬼となった者もいる。 漫画・少年誌版でも、十方鬼や三餓鬼のように「○○鬼」と呼ばれる幹部が登場するが、「百人衆」という制度があるのかは不明。 百鬼帝国兵士(ひゃっきていこくへいし) 戦闘機や車両に搭乗、あるいはその他の作戦行動に従事する一般兵士。 百鬼帝国の民として生まれて訓練校に通ってきた者と、百鬼帝国に拉致されて強制的に洗脳・改造された者とに分けられる。この中から傑出した才能や戦果を示した者が百人衆へと抜擢されることがある。
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