幕張南高校野球部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 05:49 UTC 版)
塩田鉄人(しおだ てつひと) 幕南高校の野球部員。主人公格を勤めるメインキャラクター。自己中心的で粗暴な一方、臆病な性格。まれに友情に厚かったりするが、基本的に自分可愛さに友達を売ったり陥れたりする(事後に後悔して涙を見せている。ただし嶋鳥など対して仲の良くない人物に関しては平気で騙す)。極度の巨乳好きであり、女を顔と胸の大きさで判断する。年の離れた妹を可愛がっている。 作中最強の人物で、中学生時代、うるさくて受験勉強が出来ないからと暴走族を壊滅させて以来、「鉄人(てつじん)」の異名で恐れられる(「鉄人」と書かれたドテラを着ていたことに起因する)。物語終盤では奈良の助力があったとはいえライオンにも勝っている。半面、勝ち目がない相手に対してはとことん臆病になる。中井里美から告白されつき合っていた(現在でも未練がある様子)。 奈良を智恵子に売ったことが発端となり、数々の事件に巻き込まれ、智恵子への慰謝料を稼ぐべく奈良、叶親とともに世界高校選手権に出場を決意。日本代表決定戦に「メガネチーム」の一員として参加する。エロや睡魔に負けて勝機を逃すこともあったが、圧倒的なパワーで大会を勝ち進んだ結果、大量の女性ファンを生む。日本代表決定戦決勝では戦いの最後を飾り、植村昌人と対決する。不意打ちの踵落としや金的への頭突きで追いつめられたが、復活を果たすとパンチ一発で植村をグロッキーにさせ、ジャイアントスイングで場外まで投げ飛ばして勝利した(奈良が塩田に告白してきたので「貴様も死ね!」と植村を激突させた)。大会最優秀高校生選手権決勝では一番手として板垣平松と対決する。ガチョピンスーツに付属されたロケットパンチ(ミサイル並みの威力)を見せつけられて完全に怯えてしまうが、「ピョン吉Tシャツを着ている」と板垣を騙したことでロケットパンチと交換に持ち込み無効化する。そして逆上した板垣がオナラで塩田を殺そうとするもスーツの気密性が仇となって自爆、塩田の勝利に終わった。作中では珍しく塩田の腕力が発揮されないまま決着となった。 本当は野球よりもバスケの方が好き。野球部に入部しても一度も野球の練習をせずにバスケの練習を続けた結果、「気が付いたら三井君よりも3Pシュートが上手くなった」(本人談)。 奈良重雄(なら しげお) 幕南高校の野球部員で、主人公格の一人。ウド鈴木のような髪型が特徴で、作中何度もそれをネタにイジられる。ある時桜井のミスで頭の中心だけを剃られた髪型になり、そこに専用のヅラを着用。強度の近眼で、眼鏡が無いと鈴木智恵子が広末涼子と同類の美人に映る。身体能力は塩田と互角でありながら喧嘩は滅法弱い。酒癖が異様に悪く、ひとたび酔っぱらうと塩田でさえ手が付けられない(チャック状態になる)。また、ジャンプで『北斗の拳』が連載されていた頃から便秘だった。 作中最凶の変態で、人の恋路を邪魔する殺人集団「吉六会」の元締めを務める。重度のロリコン。当初は塩田忍を狙っていたが、第一話でホモの男に掘られて以降自分もホモ化した以来は塩田鉄人も標的に加える。中学生時代には中井を狙っていたようだが、塩田が中井とつき合い始めたことで激昂して仲を引き裂く。その後、口説こうとしたものの失敗に終わる。粗チンで包茎(後者は話中で克服)。露出狂でもあり、人前で度々服を脱ぐ。ラストバトルでさえも終始全裸で戦った。 鈴木智恵子と恋仲になったことで吉六会から見限られ、世界高校選手権決勝にて、矢禿率いるかつての吉六会の仲間たちと激突する。 必殺技は、自身のカツラを改良して作った十字の武器「奈良カッター」と吉六会奥義「奈良づくし」。奈良づくしとは、腰を高速でピストン運動させることで股間を勃起させ、その状態のまま相手に抱き付き股間を体にこすり付けることで精神的に抹殺する技である。二つの型があり奈良は「エビの脱皮」を用いる。本作では嶋鳥、ホリデー垣内、矢禿に対して使用しているが矢禿相手には不発に終わっている。またホリデー垣内には「使用した」という説明があるだけで描写はされていない。 基本的にボケもツッコミもこなす。特に、桜井には殴られたり殺されかけたりと散々な目に遭っている。 作者の高校時代の友人がモデルで、単行本後書きに本人直筆の文が掲載されている。 桜井美保(さくらい みほ) 幕南高校の野球部マネージャー。やる気はあまり無い。三つ編みで胸囲85cmの巨乳美人。性格は短気でワガママ、かつあっさり知り合いを騙したり捨てるなど自己中心的な面があり、口調もやや暴力的。塩田と奈良たちに度々貞操の危機にさらされている。パイパンがコンプレックス。必殺技は股間に強烈な一撃を加える「パテオ」と「ラ・ムー」。 主にツッコミがメインで特に奈良には苛烈な一撃をお見舞いしている。 叶親浩司(かのおや こうじ) 幕南高校の剣道部員→野球部員。小学生時代の塩田のクラスメイトであり、12歳の時点ですでに亀頭が黒かったことを塩田に暴露され、以降彼のあだ名が「さきっちょクロマティ(略してさきマティ)」となる。以来、千葉にいられなくなり中学時代を父親の単身赴任先の青森県で過ごすが高校に入って塩田と再会。奈良と智恵子に関わったばかりに彼の人生は大きく狂う。桜井美保が好きで一度告白するも、髪型が理由であっけなく振られている(その刈り上げがイヤと言われた)。 中学時代100m走で青森県記録を持っていると語るなど運動神経が優れている。基本的には常識人な反面、精神的揺さぶりや押しに弱い。異性に対してはあまり免疫がなく、桜井から思わせぶりな態度を取られただけであっさりとホレた。作中後半では智恵子の策略に嵌まり、責任を取るため優勝賞金目当てに世界高校選手権に出場。自分だけ剣道の防具を身に付けて闘い、観客や弟から「卑怯者」「恥知らず」と罵られながら涙をこらえて奮戦した。同じ選手権では相手の口車に乗せられ、格闘をするはずが将棋勝負で七枚落ち(八枚ではない)で戦いあっさり詰む。そこでバカにされたことで激怒し、竹刀で相手を昏倒させ勝利するなど手段を選ばない。 コンビニコミック版では、あだ名は「亀頭十段」である。しかもかなりの巨根であり、吉崎に「ソニー、ホンダに並ぶ」と称された他アメリカチームの面々にも「カノオヤフジヤマ」として衝撃を与えた。 劇中ではたびたび不幸に見舞われているが、勝負ごとに関しては最初の塩田との戦いでしか負けておらず勝率は高い(劣勢に立たされることもあったが、勝負自体が無効になったり、相手が戦意喪失したりしている)。 吉崎哲也(よしざき てつや) 野球部主将。野球に対する興味はほとんど無いようで、一度も野球部部室に現れていない。塩田らが野球部員であったことを知ったのは、香港に渡って以降。女性関係に激しく複数の女性と関係を持つほか、中井里美とも付き合っていて、塩田と奈良に恨まれる。 トランプマンの息子で、『なるほど!ザ・ワールド』が終了し父親がほぼ無職状態になったため、貧乏暮らしをしている。本誌連載よりも早くコミックスの表紙(5巻)に登場。 野村光男(のむら みつお) 幕南高校野球部の顧問。25歳。威厳もやる気も全く無く、野球部の部室を柔道部に明け渡すことを自ら提案した。自分の立場を利用して、村社に関係を迫ったことをなぜか塩田達が知っているため、彼らには頭が上がらない。現在、奈良の母親と付き合っている。 初期にはよく登場していたが中期からはほとんど登場しなくなる。選手権決勝直前に再登場し、童貞であることをカミングアウトした。
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